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女子日本代表:中国遠征スタート「難しいですけど、それがうまくできれば本当に強い」宮澤夕貴選手
第3次強化合宿中の女子日本代表は、中国遠征へ出発。昨年はFIBAアジアカップとアジア競技大会の決勝で対戦し、いずれも2点差で惜しくも敗れた中国代表と2試合を行います。

 恩塚亨ヘッドコーチは「自分たちの強みを発揮することに関して、その時間が長くなり、その強みを失う機会も減ってきています」とこれまでの合宿を通して、コンセプトである「走り勝つシューター軍団」の質を高めてきました。今年2月のFIBAオリンピック世界最終予選に備え、コーチ陣は対戦相手の長所や短所などこと細かく洗い出し、様々な局面を想定して準備。今回はそれ以上に多くのプレーを抜き出して対策を練ります。



 恩塚ヘッドコーチは就任当初から原則を大事にし、日本の強みを生かしたスタイルを構築してきました。「こうきたらこうする」といった妨害してくる相手を打開するためのスクリプト(台本)を用意したことで、「自分たちがやるべき全体像がイメージでき、なおかつコンセプトがあることで、どんなときでも自分たちの武器を発揮するいう気持ちを持ちながら、原則を遂行できています。それがプレーの躍動感や速さにもつながっています」と恩塚ヘッドコーチは述べ、選手たちの理解度も深まっています。

 2年ぶりに日本代表合宿に参加する宮澤夕貴選手(富士通レッドウェーブ)も、台本があることで「相手がこういうディフェンスをしてきたらこうするなど、本当に頭を使ってプレーしなければいけないので難しいですけど、それがうまくできれば本当に強いと感じています」と話します。やるべきことばかりではなく、「できていないときに誰もが気づくようにもなっています」と言うように、課題も含めた共通理解ができています。



 中国遠征で宮澤選手は、「相手の4番や5番ポジションの選手に対してどこまでフィジカルに戦えるかを意識していきたいです」と課題を持って取り組みます。男子大学生を相手に「まだまだ難しいところはありましたが、その中でも3ポイントシュートを打つことはできていました」と手応えも感じており、国際試合の感覚を取り戻す強化試合となります。

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