3×3男子日本代表:強化合宿実施 世界No.1チームとの練習試合を経て「UOQT2も『戦えるぞ』という感覚はあります」中祖嘉人ヘッドコーチ
5月3日(金)より栃木県のライトキューブ宇都宮にて、「FIBA 3×3 ユニバーサリティ・オリンピック予選2」(以下UOQT2)が開幕し、パリ2024オリンピックの出場権獲得を目指します。クライマックスへ向かうBリーグ期間中であり、今週末には宇都宮市にてFIBA 3×3ワールドツアー開幕戦が控える中、3×3男子日本代表は4月22日(月)〜24日(水)に味の素ナショナルトレーニングセンターにて強化合宿を実施しました。
先月行われたFIBA 3×3アジアカップは準々決勝でイランに12-14で敗れ、結果は7位。「メダルを獲る覚悟を持って臨みましたが、惜しくもベスト8で負けてしまいました」と保岡龍斗選手(秋田ノーザンハピネッツ・ALPHAS.EXE)は肩を落としました。しかし、敗戦から学ぶことも多く、本番はオリンピックへつながるUOQT2です。本番前に課題が洗い出されたことを、保岡選手はプラスに捉えます。
「初戦のオーストラリア(●13-20)を除き、フィリピン(○22-12)とイラン(●12-14)の試合は自分たちのディフェンスができていました。オフェンスでは自分も含めて、少し個人でのプレーが多かったです。世界トップレベルを相手に、個人の力では限界があります。チームでボールを回して、みんなで意思疎通しながら良いプレーができるかが勝利のカギを握ります」
中祖嘉人ヘッドコーチはFIBA 3×3アジアカップを通じて、「選手選考の問題、 事前準備活動の問題、 そして私自身の戦術戦略の問題」が浮き彫りになりました。選手選考の問題について、Bリーグのレギュラーシーズン最終戦の最中に行われるUOQT2へ出場するには、所属チームの理解と協力が欠かせません。昨年の活動だけではなく、東京2020オリンピックの最終選考まで残っていた三谷桂司朗選手(広島ドラゴンフライズ)が復帰し、チーム内の競争に厚みが増します。
事前準備活動を充実させるため、今合宿中には昨シーズンのFIBA 3×3ワールドツアーで優勝したUb Huishan NE(セルビア)と、UOQT2に参戦するフランス(FIBAランキング6位 ※日本15位)を相手に練習試合を実施し、問題解決。中祖ヘッドコーチは世界No.1チームと対戦した後、「確かにすごかったですが『戦えるぞ』という感覚はあります。これだけ良い試合ができたことは、戦い方があるのではないかと思えました」と中祖ヘッドコーチは手応えを感じ、最後の戦術戦略の問題解決へつなげます。
FIBA 3×3アジアカップや今合宿での練習試合を経て、「ショットクロックが残り5〜6秒になると、どうしても自分の力で打開しようとしがちになります」と保岡選手は課題を挙げます。5人制よりもスペースがある3×3では「5秒もあれば、もう2回くらいピックをかけられるので、そこまで我慢する力が必要です」と続け、シュートが当たっているときこそ、冷静に効率良いシュートを選択することが求められます。中祖ヘッドコーチも、「FIBA 3×3アジアカップでは少し焦ってプレーしてしまっていました。保岡選手は久しぶりの大会出場であり、それがUOQT2で起こることを避けたかったです。そのため秋田にお願いし、シーズン中にも関わらずご協力いただいたことでこの経験をさせることができました」と感謝します。
3×3をプレーするすべての選手が個人ポイントを稼ぐおかげで、日本の世界ランキングが上がります。Bリーグや大学など5人制はシーズン中のため、所属チームの協力なしには日本代表チームを作ることもできません。オリンピック連続出場を果たすためにも、妥協することなく所属チームでも日本代表でも活躍することが一番の強化です。4月24日の練習を終え、Bリーガーは所属チームに戻り、淺野ケニー選手(専修大学)も第73回関東大学バスケットボール選手権大会へ備え、3×3に専念する選手たちもFIBA 3×3ワールドツアー開幕戦で世界トップレベルとの対戦を目指し、それぞれがレベルアップに努めます。
■FIBA 3×3 ユニバーサリティ・オリンピック予選2
日程:5月3日(金)〜5日(日)
会場:栃木県・ライトキューブ宇都宮(大ホール)
放送:BS松竹東急(当日ハイライト録画放送)、とちぎテレビ(5月29日ダイジェスト番組)
出場国
【男子】
プールA:リトアニア(3)プエルトリコ(13)ブラジル(37)
プールB:日本(15)フランス(6)モンゴル(7)エジプト(21)
【女子】
プールA:日本(10)ドイツ(4)オーストラリア(23)ブラジル(50)
プールB:カナダ(5)オランダ(8)オーストリア(18)ケニア(24)
※予選プール上位各2チームが決勝トーナメントへ出場し、優勝チームがパリ2024オリンピック出場
※()内は4月15日時点のFIBAランキング
先月行われたFIBA 3×3アジアカップは準々決勝でイランに12-14で敗れ、結果は7位。「メダルを獲る覚悟を持って臨みましたが、惜しくもベスト8で負けてしまいました」と保岡龍斗選手(秋田ノーザンハピネッツ・ALPHAS.EXE)は肩を落としました。しかし、敗戦から学ぶことも多く、本番はオリンピックへつながるUOQT2です。本番前に課題が洗い出されたことを、保岡選手はプラスに捉えます。
「初戦のオーストラリア(●13-20)を除き、フィリピン(○22-12)とイラン(●12-14)の試合は自分たちのディフェンスができていました。オフェンスでは自分も含めて、少し個人でのプレーが多かったです。世界トップレベルを相手に、個人の力では限界があります。チームでボールを回して、みんなで意思疎通しながら良いプレーができるかが勝利のカギを握ります」
中祖嘉人ヘッドコーチはFIBA 3×3アジアカップを通じて、「選手選考の問題、 事前準備活動の問題、 そして私自身の戦術戦略の問題」が浮き彫りになりました。選手選考の問題について、Bリーグのレギュラーシーズン最終戦の最中に行われるUOQT2へ出場するには、所属チームの理解と協力が欠かせません。昨年の活動だけではなく、東京2020オリンピックの最終選考まで残っていた三谷桂司朗選手(広島ドラゴンフライズ)が復帰し、チーム内の競争に厚みが増します。
事前準備活動を充実させるため、今合宿中には昨シーズンのFIBA 3×3ワールドツアーで優勝したUb Huishan NE(セルビア)と、UOQT2に参戦するフランス(FIBAランキング6位 ※日本15位)を相手に練習試合を実施し、問題解決。中祖ヘッドコーチは世界No.1チームと対戦した後、「確かにすごかったですが『戦えるぞ』という感覚はあります。これだけ良い試合ができたことは、戦い方があるのではないかと思えました」と中祖ヘッドコーチは手応えを感じ、最後の戦術戦略の問題解決へつなげます。
FIBA 3×3アジアカップや今合宿での練習試合を経て、「ショットクロックが残り5〜6秒になると、どうしても自分の力で打開しようとしがちになります」と保岡選手は課題を挙げます。5人制よりもスペースがある3×3では「5秒もあれば、もう2回くらいピックをかけられるので、そこまで我慢する力が必要です」と続け、シュートが当たっているときこそ、冷静に効率良いシュートを選択することが求められます。中祖ヘッドコーチも、「FIBA 3×3アジアカップでは少し焦ってプレーしてしまっていました。保岡選手は久しぶりの大会出場であり、それがUOQT2で起こることを避けたかったです。そのため秋田にお願いし、シーズン中にも関わらずご協力いただいたことでこの経験をさせることができました」と感謝します。
3×3をプレーするすべての選手が個人ポイントを稼ぐおかげで、日本の世界ランキングが上がります。Bリーグや大学など5人制はシーズン中のため、所属チームの協力なしには日本代表チームを作ることもできません。オリンピック連続出場を果たすためにも、妥協することなく所属チームでも日本代表でも活躍することが一番の強化です。4月24日の練習を終え、Bリーガーは所属チームに戻り、淺野ケニー選手(専修大学)も第73回関東大学バスケットボール選手権大会へ備え、3×3に専念する選手たちもFIBA 3×3ワールドツアー開幕戦で世界トップレベルとの対戦を目指し、それぞれがレベルアップに努めます。
■FIBA 3×3 ユニバーサリティ・オリンピック予選2
日程:5月3日(金)〜5日(日)
会場:栃木県・ライトキューブ宇都宮(大ホール)
放送:BS松竹東急(当日ハイライト録画放送)、とちぎテレビ(5月29日ダイジェスト番組)
出場国
【男子】
プールA:リトアニア(3)プエルトリコ(13)ブラジル(37)
プールB:日本(15)フランス(6)モンゴル(7)エジプト(21)
【女子】
プールA:日本(10)ドイツ(4)オーストラリア(23)ブラジル(50)
プールB:カナダ(5)オランダ(8)オーストリア(18)ケニア(24)
※予選プール上位各2チームが決勝トーナメントへ出場し、優勝チームがパリ2024オリンピック出場
※()内は4月15日時点のFIBAランキング