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OQT[最終戦]日本86-82カナダ:激戦を制し、パリ2024オリンピック出場権獲得。山本麻衣選手MVP受賞
「FIBA女子オリンピック世界最終予選 〜FIBA Women’s Olympic Qualifying Tournaments 2024〜」(以下OQT)は最終戦を迎え、勝てば自力でパリ2024オリンピック出場が決まる大一番。女子日本代表はカナダとの最終戦を86-82で激戦を制し、2勝目を挙げました。4チームが1勝1敗で並んだ死のグループを見事突破し、パリ2024オリンピックの切符を勝ち獲りました。続くハンガリーvsスペイン戦も接戦の末、73-72でスペインが逆転勝利。この結果、ハンガリー・ショプロン会場から日本とともに、パリへの切符を獲得したのはスペインとカナダです。また、ショプロン会場のMVPは山本麻衣選手(トヨタ自動車アンテロープス)が受賞し、閉幕しました。



 昨日の自主練習後、チームミーティングを行った際、まず恩塚亨ヘッドコーチから「ハンガリー戦でスイッチディフェンスに対するカウンターが停滞してしまった要因について、コーチ陣みんなで分析してもう一度勝ち筋を整理」し、選手たちに伝えました。次に、その案について選手がフィードバックし、チーム一丸となって同じページで戦える準備を整え、最後のカナダ戦に臨みます。

 「走り勝つシューター軍団」の日本に対し、もちろんカナダは3ポイントシュートを経過してきます。林咲希選手(富士通レッドウェーブ)は「狙えるところを狙うだけだったので、打てないところが出てくるのも想定していました。それでも宮崎(早織)選手や山本選手がプッシュしていたので、そこが良かったです」とガード陣が積極的に仕掛け、常に先手を取って強気に攻めたことが功を奏します。最後は日本のシュートもなかなか決まりませんでしたが、それでもディフェンスで粘り、相手のミスを誘ってリードを守り切ります。最後は山本選手がフリースローを1本決めて4点差にし、カナダのシュートが外れたボールを馬瓜エブリン選手(デンソー アイリス)がつかんで試合終了。86-82で勝利し、歓喜の輪を作りました。

 山本選手は「この試合に勝って、自分たちの手でオリンピック出場を決められたことをすごくうれしく思っています。今日の試合は全員でつないで、全員で戦えたことでこのような結果が得られたので本当にうれしいです」とチームワークの勝利を喜びます。恩塚ヘッドコーチは「日本でも、現地でもたくさんの方に応援していただいて、その力を持って勝ち獲ったパリ2024オリンピックの切符を大変うれしく思っています。カナダは素晴らしく、個々のスキルもフィジカルも非常に高いチームでタフなゲームでした。私たちはチームで戦い抜くことを40分間やり通せたことが勝因でした」と感謝し、今大会を締めくくりました。



 パリ2024オリンピックへの出場を決めましたが、ここはまだ通過点でしかありません。東京2020オリンピックで届かなかった金メダル獲得の目標は変わらず、今大会で得た自信と課題を持って、これから再開されるWリーグでさらなるステップアップを目指します。

■OQT試合日程
第1戦:日本 86-75 スペイン
第2戦:日本 75-81 ハンガリー
第3戦:日本 86-82 カナダ

■OQT最終結果
日本(2勝1敗)
スペイン(2勝1敗)
カナダ(1勝2敗)
ハンガリー(1勝2敗)