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OQT[第2戦]日本75-81ハンガリー:全4チームが1勝1敗で並び、オリンピック出場の行方は最終戦へ
 「FIBA女子オリンピック世界最終予選 〜FIBA Women’s Olympic Qualifying Tournaments 2024〜」(以下OQT)は第2戦。大歓声に包まれた満員のショプロン・アリーナにて、ホームのハンガリーと対戦。9-0ランからスタートし、昨日のスペイン戦に続き素晴らしい立ち上がりでした。しかし、前半終了間際に同点に追いつかれ、ハンガリーに流れが傾いた後半は終始日本が追う展開となります。残り2分、宮崎早織選手(ENEOSサンフラワーズ)が同点に追いつくバスケットカウントを決め、73-73。その後、相手に連続失点を与え、75-81で日本は敗れました。

 日本戦の前に行われた試合でスペインが60-55でカナダに勝利し、4チームすべてが1勝1敗で並ぶ状況です。2月11日(日)の最終戦は日本 vs カナダが先に行われ、ラストゲームはハンガリー vs スペイン。日本がパリ2024オリンピックの出場権を獲得するには、カナダに勝って2勝目を挙げること。もしも敗れても、ハンガリーが勝利すると1勝2敗でスペインと並び、直接対決で勝っているため日本が3位になります。最終戦を待たずに、スッキリとオリンピック出場を決めるためにも是が非でもカナダに勝たなければなりません。



 ハンガリーは208cmの#44 Bernadett HATAR選手をはじめ、190cm台の大きな選手が揃っています。インサイドに対する準備をしてきましたが、やはりバスケは大きい方が有利なスポーツです。恩塚亨ヘッドコーチは、「途中にオフェンスが停滞する時間帯があり、そこでディフェンスも少し緩くなってしまって流れを持って行かれてしまいました」と敗因を挙げます。

 パワーフォワードの赤穂ひまわり選手(デンソー アイリス)が、24cmの身長差があるHATAR選手をマッチアップする場面もありました。ハンガリーが高さの優位点を生かして来ることは分かっており、「インサイドを守れていたときは良い流れでプレーでできていました。しかし、守れなくなり、リバウンドを獲られはじめたことで相手の流れになってしまいました」と赤穂選手は悔やみます。

 宮崎選手と山本麻衣選手(トヨタ自動車アンテロープス)がともに15点を挙げ、チームハイ。苦しい場面で3ポイントシュートやゴールにアタックし、追い上げの起点となりました。しかし、勝ち切れなかった試合に対し、「もっと良い選択肢があったのではないかと反省しています。相手が得意とするハーフコートオフェンスを試合を通してやられてしまい、そこをどれだけ私たちが打開できるかがこの試合のポイントでした」と宮崎選手は話し、悔しい結果に終わりました。



 しかし、パリ2024オリンピックへの切符をつかむチャンスは残っています。「負けて悔しいですが、まだカナダ戦が残っているので、しっかり切り替えてがんばりたいです」と宮崎選手は前を向き、勝つための準備に取りかかります。アウェーの戦いに苦しみましたが、会場では日の丸を振って声援を送る日本のファンの姿も見られており、選手たちにとっては大きな力になっています。

■OQT試合日程(日本時間)
第1戦:日本(1勝)86-75 スペイン(1敗)
第2戦:日本(1勝1敗)75-81 ハンガリー(1勝1敗)
2月11日(日)23:00〜 日本 vs カナダ
※NHK BS、DAZNで生中継