女子日本代表:世界へ羽ばたくチャンスを得た高校生「成長に合わせてどんどん課題を提供していただいたのが良かった」絈野夏海選手
2月8日よりハンガリーにて開幕する
「FIBA女子オリンピック世界最終予選 〜FIBA Women’s Olympic Qualifying Tournaments 2024〜」(以下OQT)へ向け、女子日本代表は強化合宿実施中。明日1月14日(日)は、高崎アリーナにて「WリーグSUPERGAMES ~To the World~」が開催されます。14時より25歳以下と26歳以上のWリーグ選手が分かれて、世代別オールスターゲームが行われます。その後、女子日本代表が登場し、紅白戦を中心とした練習を公開する珍しい機会です。ぜひ、多くの方にお越しいただき、「走り切るシューター軍団」誕生の過程をお見逃しなく。
パリ2024オリンピックへの出場権を懸けた世界最終予選となるOQT。前回のOQTでは、開催国としてすでに東京2020オリンピックへの出場が決まっており、世界の強豪を相手に現在地を知るためにいろいろと試すこともできました。しかし今回は、4チーム中3位以上となってその切符を勝ち獲らなければならず、「1勝しても行けない可能性もあります」と髙田真希選手(デンソー アイリス)は気を引き締めます。スペイン、ハンガリー、カナダと対戦します。
高校生の絈野夏海選手(岐阜女子高校3年)が候補として初選出され、話題を呼びました。SoftBank ウインターカップ 2023では平均21.3点(128点/6試合)、3ポイントシュート27本成功は歴代No.1の記録を更新。皇后杯2次ラウンドでは新潟アルビレックスBBラビッツを破り、続くENEOSサンフラワーズを相手に5本の3ポイントシュートを成功させ、28点をマーク。「それで興味を持ちました」という恩塚亨ヘッドコーチでしたが、後のないOQTは大事な大会です。「3ポイントシュートに秀でた選手ですが、それだけではまだここに呼ぶのは早いかな」と迷う恩塚ヘッドコーチでしたが、プラスアルファの武器が初選出の決め手となります。
シュートを打つまでの速さは、女子日本代表の中に入っても見劣りしません。岐阜女子高校では、「安江(満夫)先生からシューターと任命された1年生のときから、キャッチからシュートまでを速くする練習をしてきました」と絈野選手は言い、3年間努力してきた成果を発揮します。さらに、恩塚ヘッドコーチが高く評価する点は、「ステップバックやステップサイドで3ポイントシュートを打つことができ、しかもボースハンドで打てるところに特別なものを感じました」。絈野選手は、「安江先生や面高(春奈)コーチにNBAの動画を見せていただいて、こういうシュートを打てたら良いのではないかとアドバイスをいただきました。自分の成長に合わせて、どんどん課題を提供していただいたのが良かったと思います」と感謝する岐阜女子高校の素晴らしい育成環境のおかげです。日本最高峰の選手が集まる練習に参加しながらさらなる成長を目指し、積極的に先輩たちの輪の中へ入っています。
皇后杯で初優勝に輝いたデンソー アイリスのポイントガード、木村亜美選手も初選出選手です。東京医療保健大学出身であり、恩塚ヘッドコーチのバスケを体現してきたことで、「だいたい言ってることは分かりますし、やりたいことや新しいことも大学とは違っているとは思いますが、それも(大学時代の)延長線という感じで理解しやすいです」という強みがあります。恩塚ヘッドコーチは「ワクワクが最強!」を掲げ、選手のやる気や自主性を引き出すコーチングスタイルです。しかし、それが確立されたのは木村選手が4年生になった頃であり、それまでは「ずっと怯えていました」と失敗を恐れて萎縮し、コート上で笑顔を見る機会もほぼありませんでした。しかし、大学4年生のときから、人格が180度変わったと言っても過言でもない恩塚ヘッドコーチの指導の下で「すごくプレーがしやすくなりました」と木村選手は解き放たれます。デンソーに進み、2年目で皇后杯ベストファイブに選ばれ、ポイントガード争いに割って入ってきました。
当時引退していた吉田亜沙美選手(アイシン ウイングス)は、東京医療保健大学のアシスタントコーチを務めていた時期があり、そこでも木村選手は一緒でした。同じ立場で日本代表を争う今、「不思議な感覚」という木村選手。同じポイントガードとして憧れの存在であり、尊敬する吉田選手と一緒に汗を流し、「多くの経験があるすごい選手なので、追いついていけるようにしっかりと自分のやるべきことをコートで出せたらいいなと思います」とお互いに切磋琢磨しています。
パリ2024オリンピックへの出場権を懸けた世界最終予選となるOQT。前回のOQTでは、開催国としてすでに東京2020オリンピックへの出場が決まっており、世界の強豪を相手に現在地を知るためにいろいろと試すこともできました。しかし今回は、4チーム中3位以上となってその切符を勝ち獲らなければならず、「1勝しても行けない可能性もあります」と髙田真希選手(デンソー アイリス)は気を引き締めます。スペイン、ハンガリー、カナダと対戦します。
高校生の絈野夏海選手(岐阜女子高校3年)が候補として初選出され、話題を呼びました。SoftBank ウインターカップ 2023では平均21.3点(128点/6試合)、3ポイントシュート27本成功は歴代No.1の記録を更新。皇后杯2次ラウンドでは新潟アルビレックスBBラビッツを破り、続くENEOSサンフラワーズを相手に5本の3ポイントシュートを成功させ、28点をマーク。「それで興味を持ちました」という恩塚亨ヘッドコーチでしたが、後のないOQTは大事な大会です。「3ポイントシュートに秀でた選手ですが、それだけではまだここに呼ぶのは早いかな」と迷う恩塚ヘッドコーチでしたが、プラスアルファの武器が初選出の決め手となります。
シュートを打つまでの速さは、女子日本代表の中に入っても見劣りしません。岐阜女子高校では、「安江(満夫)先生からシューターと任命された1年生のときから、キャッチからシュートまでを速くする練習をしてきました」と絈野選手は言い、3年間努力してきた成果を発揮します。さらに、恩塚ヘッドコーチが高く評価する点は、「ステップバックやステップサイドで3ポイントシュートを打つことができ、しかもボースハンドで打てるところに特別なものを感じました」。絈野選手は、「安江先生や面高(春奈)コーチにNBAの動画を見せていただいて、こういうシュートを打てたら良いのではないかとアドバイスをいただきました。自分の成長に合わせて、どんどん課題を提供していただいたのが良かったと思います」と感謝する岐阜女子高校の素晴らしい育成環境のおかげです。日本最高峰の選手が集まる練習に参加しながらさらなる成長を目指し、積極的に先輩たちの輪の中へ入っています。
皇后杯で初優勝に輝いたデンソー アイリスのポイントガード、木村亜美選手も初選出選手です。東京医療保健大学出身であり、恩塚ヘッドコーチのバスケを体現してきたことで、「だいたい言ってることは分かりますし、やりたいことや新しいことも大学とは違っているとは思いますが、それも(大学時代の)延長線という感じで理解しやすいです」という強みがあります。恩塚ヘッドコーチは「ワクワクが最強!」を掲げ、選手のやる気や自主性を引き出すコーチングスタイルです。しかし、それが確立されたのは木村選手が4年生になった頃であり、それまでは「ずっと怯えていました」と失敗を恐れて萎縮し、コート上で笑顔を見る機会もほぼありませんでした。しかし、大学4年生のときから、人格が180度変わったと言っても過言でもない恩塚ヘッドコーチの指導の下で「すごくプレーがしやすくなりました」と木村選手は解き放たれます。デンソーに進み、2年目で皇后杯ベストファイブに選ばれ、ポイントガード争いに割って入ってきました。
当時引退していた吉田亜沙美選手(アイシン ウイングス)は、東京医療保健大学のアシスタントコーチを務めていた時期があり、そこでも木村選手は一緒でした。同じ立場で日本代表を争う今、「不思議な感覚」という木村選手。同じポイントガードとして憧れの存在であり、尊敬する吉田選手と一緒に汗を流し、「多くの経験があるすごい選手なので、追いついていけるようにしっかりと自分のやるべきことをコートで出せたらいいなと思います」とお互いに切磋琢磨しています。