第90回皇后杯ファイナルラウンド準々決勝のラストゲームはデンソー アイリス vs トヨタ紡織サンシャインラビッツ。今シーズンのＷリーグで2連勝したデンソーがその結果どおり、この試合も72-43でトヨタ紡織を退け、準決勝へ駒を進めました。4強が出揃い、12月16日(土)13:00よりシャンソン化粧品シャンソンVマジック vs ＥＮＥＯＳサンフラワーズ、同15:00より富士通レッドウェーブ vs デンソーで準決勝が行われます。

デンソー アイリス 72-43 トヨタ紡織サンシャインラビッツ

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デンソー#13木村 亜美が3ポイントシュートを決め、すぐさまトヨタ紡織サンシャインラビッツ#8東藤なな子がバスケットカウントで決め返し、3-3。その後は3分ほど得点が停滞する。しかし、デンソーが堰を切ったように得点を量産していった。対するトヨタ紡織は、デンソーのディフェンスを崩せないまま、18-7で最初の10分を経過。第2クォーターは#28北村悠貴の3ポイントシュートではじまり、18-10とトヨタ紡織が追いかける。デンソーの流れは止まらず、#8髙田真希の連続得点で23-10とふたたび二桁点差に広げる。トヨタ紡織は果敢にゴールへアタックし、またはフリーで3ポイントシュートを放っていたが、その多くがリングに嫌われ、得点が伸びない。デンソーも髙田ら強みのインサイドを攻めるがこちらも決め切れず、前半を終えて33-21とトヨタ紡織が12点を追いかけて後半へ。

3ポイントシュートが決まりはじめたデンソーが点差を広げる。また、トヨタ紡織はデンソーのインサイドを止められずにフリースローがかさんでいく。第3クォーター残り1’51、フリースローをもらった髙田が2本ともきっちりと決め、53-32と21点差をつける。トヨタ紡織はロスター14人全てをコートに送り出すも、3ポイントシュート成功率5.6%（1/18本）、2ポイントシュート成功率31.9%（15/47本）、フリースローも62.5%（10/16本）とこの日は当たらないまま43点に終わる。高確率とともに、ディフェンスから得点につなげて72点を挙げたデンソーが上回り、準々決勝を突破した。



■デンソー　ヴラディミール ヴクサノヴィッチ ヘッドコーチ
ゲーム序盤はもっと自分たちは自信を持ってオフェンスをしなければいけなかったですが、最後のフィッシュが弱かった部分がありました。そこを目指して準備してきたが、今日はそこがうまくいかなかったです。
ディフェンスに関しては常に変わらず、アグレッシブにトヨタ紡織の選手の手からいかにボールを奪えるかを徹底させました。それができたからこそ、トランジションの中からオープンショットを打つことができていました。もっと自信を持って打っていって欲しいです。

■デンソー　#88 赤穂ひまわり選手
最初の試合が大事だと思っていたので、全ての内容が良かった分けではないですが、結果として勝てて良かったです。何本かシュートを落としてしまいましたが、他の部分でリバウンドは獲ることができていました。ディフェンスでも相手を50点台に抑えて機能できたのは良かったです。数字に見えないプレイも大事になってくると思うので、そういうところをしっかり頑張りたいなと思うんですけど、数字もしっかり残していきたいです。



■トヨタ紡織　モンデーロ・ルーカス ヘッドコーチ
特に前半のディフェンスはすごく良かったと思います。試合を通してデンソーを60点台に抑えられたのもプランどおりでした。ただし、オフェンスはノーマークのシュートが入らず、フリースローの精度も欠いてしまいました。デンソーのような強い相手に対し、どんなに良いディフェンスをしても、シュートを決めなければやっぱり勝てません。イージーシュートを外してしまえば、相手にブレークを出されてしまい、そこからどんどん点差を離されてしまいました。ただ、ノーマークでシュートは打てていただけに、そこが確率良く決められなかったことは残念です。良いディフェンスをして、オフェンスでせっかくアドバンテージを取って良いシチュエーションを作れていたのに、イージーシュートを外してしまったのはもったいなかったです。でも、チームとしては良い方向に向かっていると思っています。

■トヨタ紡織　#45河村美幸選手
Ｗリーグで2試合をしたときは、1日目は結構最初から圧倒されてしまいましたが、2日目はうまく修正できました。今回もその2日目の強度で最初から戦おう、とコーチに言われて臨みました。前半が終わって、デンソーの得点を30点台に抑えられていたのですが、今日は自分たちのシュートの確率が上がらなかったです。ヘッドコーチからも試合後に、ディフェンスは良かったから、そこのシュート率を上げていれば勝てた試合だったと言われました。