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白鷗大学が最後まで粘るも、84-74でENEOSが11連覇へ向けて初戦突破
第90回皇后杯2次ラウンドで東京羽田ヴィッキーズを破り、唯一Wリーグ以外でファイナルラウンドに勝ち進んできた白鷗大学。3日前に終わったインカレを制し、大学チャンピオンとなって迎えた準々決勝は、前人未踏の11連覇を目指すENEOSサンフラワーズと対戦。白鷗大学がリードする展開も長く続いたが、最後はWリーグのプライドを見せたENEOSが引き離し、84-74で初戦突破。準決勝は12月16日(土)13:00より、シャンソン化粧品シャンソンVマジックと対戦する。

ENEOSサンフラワーズ 84-74 白鷗大学


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#30三浦 舞華のシュートで白鷗大学が先制。開始5分を経過しても、11-12と白鷗大学がリードしたまま試合が進む。ほぼ6人で戦っていたインカレ決勝と違い、佐藤智信監督はどんどん選手を投入する総力戦。その決勝では46秒の出場だった4年生の#14小林美穂が3ポイントシュートを決め、勢いづける。第1クォーターを終え、20-21でリードしていたのは白鷗大学だった。

白鷗大学#42田中平和と#13オコンクウォ スーザン アマカは桜花学園出身であり、ENEOS#10渡嘉敷来夢は大先輩。また違うポジションでは#3長岡萌映子に挑む#20舘山萌菜は札幌山の手高校の先輩後輩。名門校出身同士のマッチアップも見応えがあった。第2クォーター5’34、田中、そしてキャプテン#74樋口鈴乃の連続3ポイントシュートが決まり、29-36と白鷗大学がこの試合最大のリードを奪う。白鷗大学が粘りを見せ、第3クォーターを終わって59-59同点。

第4クォーター、ENEOS#59星杏璃が先制し、逆転。しかし、白鷗大学は樋口の連続得点で61-64とリードを奪い返す。そこから10連覇中のチャンピオンがプライドを見せた。ENEOSのディフェンスの強度が上がると、白鷗大学のリズムが崩れ、逆に流れ良くが得点を重ねていく。残り5’47、#32宮崎早織が3ポイントシュートを決め、74-64と10点差に開く。10点差のまま時間が進み、84-74でENEOSが勝利。11連覇まであと2勝に迫った。



■ENEOS ティモシー・シー・ルイス ヘッドコーチ
白鷗大学は素晴らしいチームです。コーチングが素晴らしく、 5〜6人の選手はすでにWリーグレベルであり、とても強いチームでした。また、インカレ優勝したばかりの良いリズムで入ってきて、対して我々は2週間ぶりの試合で完全なリズムではなかったが、後半はしっかりと立て直して良い戦いができました。

■ENEOS #10渡嘉敷来夢選手
ーー桜花学園の後輩である田中平和選手やオコンクウォ スーザン アマカ選手とマッチアップしてみて?
本当に、日本バスケの未来は明るいなと感じました。平和さんはアーリーエントリーでトヨタ自動車入りが決まっており、アマカさんもあと1年ありますが、来年は必ずWリーグに入って来ると思っています。でも、まだまだ自分がセンター部門は引っ張っていこうと思っています。

桜花ファミリーというか、桜花の強さはやっぱりセンターの育て方が上手で、基礎基本を叩き込まれています。アマカさんのポストアップは本当に上手でしたし、体がタフなので力強いなと感じました。でも、パワーだけでは勝てない部分があるんだぞ、というのをしっかりと証明しつつ、本当に我慢比べの試合でした。自分もファウルを我慢して戦うことができたと思います。次の準決勝は、またタイプの違うセンター(シャンソン #ウゾチェ・ウチェ選手)がいるので、しっかりと勝ちたいです。

■ENEOS #32宮崎早織選手
相手のタフショットがずっと続いていましたが、それが40分間続くことはないと思っていました。でも、エネルギッシュで最後の最後までタフショットだけではなく、良いシュートを決められたことで、ここまで競った試合になりました。やっぱりインカレチャンピオンは、皆さんすごく上手いですし、私も学ぶところたくさんあったので、すごく良い刺激になりました。若い選手たちのエネルギーをもらえて、すごく楽しかったです。



■白鷗大学 佐藤智信ヘッドコーチ
インカレで優勝した勢いもありますし、もう大学生らしさを全面に出せればいいかなとは思っていました。ただ、やっぱり疲れが残っており、プレータイムを制限しなければならなかったです。その辺がなければ、もう少し戦えたのではないかとも思います。

どこを抑えても隙がないので、とりあえずインサイドでイージーレイアップをさせず、勢いをつけさせないこと。Wリーグの試合を見ても、ENEOSはそこから勢いづくので、それは絶対に止めようと話しました。そこのディフェンスを絞ってキックアウトされて、3ポイントシュートを何本か決められるのは仕方ないと思っていました。最後3本の3ポイントシュートを決められ、そこで離されましたが、対策してきたコンセプトとしては1試合通してできたと思います。

■白鷗大学 #30 三浦舞華選手
最後は楽しく終われました。勝ちたい気持ちは強かったですが、やっぱり簡単には勝たせてもらえなかったです。いざ試合をしてみると強度は高かったですし、最初は粘れても後半にはプライドや意地が見えて、そういう部分でいろいろと学ばせてもらいました。

自分たちの強みは、ディフェンスの強度とリバウンドからトランジションの速さです。ディフェンスで思いっきりプレッシャーをかけて、トランジションで攻めることを意識していましたが、ちょっとトランジションの部分がいつもよりは少なかったです。ボールをストップされたり、ディフェンスの圧がすごかったです。

ENEOSはどんなチームよりも強度が高く、意地もプライドもとっても高いチームと対戦してみて、今まで以上にバスケに取り組む姿勢を学ぶことができました。ここだけは負けないことを自分の中で決めて、これから取り組んでいけばもっと強くなれるのではないかと思いました。