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11連覇を目指すENEOSvs大学チャンピオン白鷗大学ーーカテゴリーの垣根を越えた頂上決戦は明日開幕
第90回皇后杯は都道府県予選から2つのラウンドを経て、ベスト8が出揃ったファイナルラウンドが明日12月13日(水)より国立代々木競技場第二体育館にてはじまる。高校からWリーグまで異なるカテゴリーが出場し、真剣勝負できる唯一の公式戦。男子・天皇杯は早々にプロチームだけとなったが、皇后杯は大学チャンピオンとなった白鷗大学が勝ち残っている。昨シーズンのWリーグチャンピオンであり、皇后杯10連覇中のENEOSサンフラワーズに挑戦できるのが醍醐味だ。12月13日に行われる準々決勝は、以下の2カードである。



■12月13日(水)17:00
シャンソン化粧品シャンソンVマジック vs トヨタ自動車アンテロープス

過去には2度の4連覇を含む10回の優勝を誇るシャンソン。昨年は準々決勝で敗退し、最後にベスト4入りしたのは2017年と遠のいている。今シーズンのWリーグは現在5位だが、11勝3敗と好調なスタートを切った。その中心にいるのが#4イゾジェ ウチェ。188cmの“スーパールーキー”ウチェがチームを勢いづけ、7大会ぶりの準々決勝突破を狙う。

対するトヨタ自動車は、今シーズンのWリーグで唯一、負けなし14連勝で首位街道を突っ走る。しかし、これまで上位6チームとの対戦はなく、シャンソンとも今シーズン初対決。今年の女子日本代表である#23山本&#4川井の“W麻衣”とともに、海外リーグを経て復帰した#15安間志織の最速ガードトリオがトヨタ自動車の強さの象徴だ。



■12月13日(水)19:00
ENEOSサンフラワーズ vs 白鷗大学

優勝回数27回。現在10連覇中のENEOSは、自ら打ち立てた皇后杯の優勝記録更新に挑む。12月10日に終わったばかりの第75回全日本大学バスケットボール選手権大会(インカレ)で大学チャンピオンに輝いた白鷗大学。その試合をENEOSもスタッフ総出でスカウティングしていた。ルーキー#38鈴置彩夏は白鷗大学出身、母校の全てを知るキープレイヤーである。

インカレを終えた翌日から皇后杯へ向けた練習を始動した白鷗大学。#74樋口鈴乃キャプテンは「大学チャンピオンになったからこそ、ENEOSに挑戦する資格があると思っていました」とファイナルラウンド進出が、日本一へ向かう原動力になった。



ENEOS戦へ向け、白鷗大学の佐藤智信監督は「スピードもパワーもやっぱり学生とは全然違うので、そこをしっかり整理していきたい」と準備する。樋口ら4年生にとっては、負けた時点で引退試合となってしまう。大学で頂点に立ったが、もう一度チャレンジャーとして気持ちを切り替え、「思いっきりぶつかっていけ」と佐藤監督は選手たちの背中を押す。

白鷗大学の#42田中平和と#13オコンクウォ スーザン アマカは桜花学園出身であり、大先輩の渡嘉敷来夢とのインサイド対決は注目。女子日本代表で世界と渡り合うENEOSの#32宮崎早織と#59星杏璃のバックコート陣と、白鷗大学の樋口、#7桐原麻尋、#30三浦舞華のスピード勝負も見逃せない。



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