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女子日本代表:アジア競技大会[準決勝]日本 81-58 韓国 25年ぶりに決勝進出決定「決勝は今大会で一番良い試合ができるように」赤穂ひまわり選手
 「第19回アジア競技大会(2022/杭州)」のバスケットボールも大詰めを迎え、女子日本代表は準決勝で韓国と対戦。81-58の23点差で韓国を圧倒し、決勝進出を決めました。赤穂ひまわり選手(デンソー アイリス)は「後半勝負だと思っていたので、前半から高いエネルギーで戦って、最後に走り勝つバスケをしようと思っていました」というように、予選グループ最終戦から続く3連戦のタフなスケジュールにも関わらず、終始リードしていた日本が最後の第4クォーターでさらに11点差をつけて圧倒します。


 最多得点の髙田真希選手(デンソー アイリス)に次ぐ赤穂選手は14点とともに、11リバウンドのダブルダブルを達成。同じく宮崎早織選手(ENEOSサンフラワーズ)も14点を挙げ、7アシストをマーク。好調のシューター、平下愛佳選手(トヨタ自動車アンテロープス)は3ポイントシュートを57%(4/7本)の高確率で決めるなど、それぞれの良さを発揮。前回優勝した1998年以来、実に25年ぶりの決勝進出を果たしました。

 これまでアジア競技大会は、4年に1度開催されるFIBA女子ワールドカップと同時期に開催。今回の男子日本代表同様、若手選手らの経験を積む場として参加することが続き、4大会連続銅メダルに終わっています。しかし、コロナ禍で1年延期となった今年は主力メンバーで出場し、目標に掲げた金メダルまであと1勝に迫りました。1日休息日があり、決勝は10月5日(木)21:00より、開催国の中国とのメダルゲームへ向かいます。

 大会前から想定していた中国との決勝戦。今夏のFIBA女子アジアカップ決勝では71-73と2点及ばずに敗れ、悔しい思いをしました。昨年のFIBA女子ワールドカップ準優勝チームであり、FIBAランキング2位の実力者(日本は同9位)を相手に、FIBA女子ワールドカップでは最大9点リードしていた日本。残り5分38秒には6点差で上回っていましたが、その後に日本のバスケスタイルを封印され、完全に中国ペースとなって逆転負け。その敗れた試合で、「大事な課題を私たちは手にしたと思っています」と恩塚亨ヘッドコーチは前向きに捉え、直前合宿や今大会中も強化に取り組んできました。具体的な内容は戦術に関わるので明言こそ避けましたが、「決勝でその課題を克服して、勝利を勝ち取りたいと考えています」と話し、答え合わせとなる一戦です。


 キャプテンの林咲希選手(ENEOSサンフラワーズ)は、「日本はディフェンスからはじめなければいけないチーム」と、ことあるごとに選手たちを集め、基本スタイルを常に確認しています。今大会の予選は全12チームの結果とともに、勝率で並べば得失点差で順位を決めました。どうしてもオフェンスをメインに捉えてしまいがちであり、経験の浅い選手が増えているからこそ「ディフェンスからもう1回全員で集中できるようにがんばろう」と声をかけ続けます。負ければ目標へ届かない決勝トーナメントであり、あと1勝に迫っているからこそディフェンスが大事になります。

 悔しさを知る赤穂選手は、「韓国に比べて次の中国はもっともっと背が高いですし、さらにタフな試合になると思っています。FIBA女子アジアカップでは負けている分、最初から最後まで日本のバスケをして、今大会で一番良い試合ができるように、そして結果につなげられるようにチーム一丸となってがんばりたいです」ともう一度集中し、25年ぶりの金メダルを目指します。