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女子日本代表:アジア競技大会直前合宿「止まらずに最後までオフェンスし続けることが重要」髙田真希選手
 「第19回アジア競技大会(2022/杭州)」は9月23日(土)に開会式が行われ、各競技の熱戦がはじまりました。本日9月25日(月)15:15より3×3女子日本代表が先頭を切って、ネパール初戦を迎えます。3×3男女日本代表、男子日本代表がすでに現地入りし、9月27日(水)の開幕戦へ向けて女子日本代表も出発しました。

 中国・広州で行われた2010年大会以来となるアジア競技大会へ出場する髙田真希選手(デンソー アイリス)。今大会へ向け、「しっかりと自分たちのバスケをやり通すことがこのチームにはもっと必要です」というテーマを掲げています。今夏のFIBA女子アジアカップでは、「相手にアジャストされたときに、チームとしてうまくいかない時間帯が多くなってしまいました」と反省。そのためにも一人ひとり自ら打開する意識を持たなければならず、そのためのスキル向上なども欠かせません。相手に対応されても、「止まらずに最後までオフェンスし続けることが重要です。ディフェンスでもしっかりとコミュニケーションを取って、ローテーションやリバウンドの部分をもっと高めていかなければいけないです」と課題を持って直前合宿に取り組み、レベルアップを図っています。



 東藤なな子選手(トヨタ紡織サンシャインラビッツ)は、「恩塚さんは停滞しないバスケを目標としていますが、最初は攻めて良いという感覚があまりなかったです」と感じていました。しかし、その後の練習や試合を重ねていき、「一瞬一瞬のディフェンスの隙を突くことを全員で狙って行けば、停滞しないバスケにつなげられていました」と意識が変わった一人です。練習中はドライブや3ポイントシュートを積極的に狙い、チャンスを作るプレーが多く見られていました。

 FIBA女子アジアカップでその感覚をつかめそうな感じがありましたが、バランスを考えてプレーしていたことに課題を持って取り組む東藤選手。「最初のときの戸惑いは、ガードの役割に徹しすぎていたところがあったからです。そうではなくチャンスを狙って、どんなプレーでも対応できるのが自分の強み。そこを今は生かせていると想います」と話し、東藤選手らしいプレーが確立しはじめたアジア競技大会が楽しみです。

 今大会へ向け、恩塚亨ヘッドコーチは朝比奈あずさ選手(筑波大学)の名を挙げ、「プレータイムは伸びると思います」と示唆します。FIBA女子アジアカップで日本代表デビューを果たし、その後はユニバーシティゲームスにも出場。国際経験を積んできた19歳の活躍に期待を寄せます。髙田選手も同じインサイドプレーヤーとして、「やることは単純で、オフェンスでは積極的にシュートを打つこと、ディフェンスはマークマンに対して簡単にボールを持たせないことが大事です。それがうまく行くときもあれば、シュートが外れたときやディフェンスで相手に決められたとしても、ネガティブになって欲しくないし、どんどんチャレンジして行って欲しいです」と、常に声をかけて背中を押していました。



 FIBAランキング2位の中国へ挑み(※日本は同9位)、1998年大会以来となる金メダル獲得が目標です。合わせて、来年2月のFIBAパリ2024オリンピック世界最終予選へ弾みをつけるためにも、重要な大会となります。