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男子日本代表:アジア競技大会直前合宿「1度はチャンスを与えますが、それをつかむかどうかは選手次第」コーリー・ゲインズヘッドコーチ
 コロナ禍により1年延期となったスポーツの祭典「第19回アジア競技大会(2022/杭州)」が、9月23日(土)より中国・杭州にて開幕。女子日本代表に続き、男子日本代表も9月15日(金)より直前合宿がはじまりました。開幕戦は9月26日(火)16:30よりカタールと対戦します。

 今大会を指揮するのは、FIBAワールドカップ2023ではトム・ホーバスヘッドコーチの右腕として、アソシエイトヘッドコーチを務めたコーリー・ゲインズ氏。ニュージャージー・ネッツ(現ブルックリン)やフィラデルフィア76ERSなどNBAでの経験とともに、1997-98シーズンはジャパンエナジー・グリフィンズの一員として日本でもプレーしました。アシスタントコートとしてフェニックス・サンズ、ニューヨーク・ニックス、そして八村塁選手(ロサンゼルス・レイカーズ)が在籍時のワシントン・ウィザーズでもベンチ入りしてきた経歴の持ち主。リオデジャネイロ2016オリンピック向けた女子日本代表のアドバイザリーコーチに就任し、スペシャルメニューを伝授するなど男女日本代表の躍進に大きく貢献してくれたゲインズコーチが、今大会でその手腕を発揮します。



 男子日本代表は、先日終えたFIBAワールドカップ2023で32チーム中19位となり、アジアトップとしてパリ2024オリンピックへの出場権を獲得。直前合宿の初日に、「今大会で結果を残した選手は、次のパリ2024オリンピックへ向けた選考合宿に呼ばれる可能性がある。チャンスにつながる舞台である」とゲインズヘッドコーチとホーバスヘッドコーチは、選手たちへ熱いメッセージを送りました。

「トムコーチが常に言っているように、どの選手にもチャンスがあり、それをつかむことができれば次につながります。平等にその機会を与えています。でも、そのチャンスをつかめなければ、次の保証はない。1度はチャンスを与えますが、それをつかむかどうかは選手次第。この大きな舞台で誰が何をできるのかをしっかりと見ていきたいです」



 キャプテンは、佐藤卓磨選手と齊藤拓実選手(ともに名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)のチーム最年長28歳の2人をゲインズヘッドコーチは指名。「過去のFIBAワールドカップ アジア予選となったWindowに出場した経験があり、日本のシステムを理解しています」とその理由を述べ、彼らが若いチームを引っ張っていきます。このチームの目的について、ゲインズヘッドコーチは以下のように定めました。

「若手選手が今大会を通して、しっかりと経験を積むことがひとつ。それとともにFIBAワールドカップで積み上げてきたベースがあり、パリ2024オリンピックという次のステージへ向けて、新しいプレーも少しずつ試していきたいと思っています。その結果をトムコーチと共有しながら、男子日本代表がよりレベルアップするために何ができるかを見つけることも、このチームの目的です」

 FIBAワールドカップでは世界の強豪を相手に3勝できたことを自信とし、ここから新たな強化がはじまります。「今は男子日本代表のシステムがしっかりと確立され、そのスタイルにどの選手がマッチするのかを見ています。所属チームのスタイルに合わせ、選手たちは強みを発揮したことでここに選ばれています。同様に、男子日本代表のスタイルに対し、どのように選手が合わせて力を発揮するかという過程を見ており、そこが楽しみです」とゲインズヘッドコーチは話し、短い期間ですがこの直前合宿でチーム力を高めていきます。