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FIBAワールドカップ2023:17-32位決定戦の初戦はベネズエラと対戦「セカンドチャンスを与えないことがポイントになる」ジョシュ・ホーキンソン選手
 「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」は1次ラウンドを終え、1勝2敗の男子日本代表は17-32位決定戦へまわります。本日8月31日(木)20:10よりベネズエラとの対戦が決まりました。

 アジア勢はいずれも全敗で1次ラウンドを終える中、日本だけが大きな1勝を得ており、パリ2024オリンピック出場に近づいています。17-32位決定戦は、フィリピン、インドネシア、沖縄で行われた1次ラウンドで隣り合わせのグループの3・4位チームによる新たな4つのグループで争います。日本はグループOで現在1位に立っています。

 試合への貢献度を示すEFFICIENCYにおいて、スロベニアのルカ・ドンチッチ選手(ダラス・マーベリックス)と同じ32.3で首位タイに並んでいるのが、ジョシュ・ホーキンソン選手(サンロッカーズ渋谷)です。ワシントン州立大学出身のホーキンソン選手は、「世界トップレベルの環境でバスケをしてきたという自信があり、その中でもしっかり数字を残してきました。この大きな舞台でも証明できる自信もありました」と話すとおり、しっかりと数字を残しています。



 前回大会はすでに東京2020オリンピックへ開催国枠として出場権を得ていたこともあり、1次ラウンドは3連敗に終わり、篠山竜青選手(川崎ブレイブサンダース)が負傷し、八村塁選手(LAレイカーズ)もルーキーとしてNBAへの準備のために戦線離脱。モチベーションが定まらなかった前回とは違い、「まずはスロベニア戦に勝ち、そして土曜日のカーボベルデに勝てば3勝となってアジア1位となり、それがパリオリンピックへの切符をつかむという確定条件なので、しっかりそこは目指していきたいです」とホーキンソン選手が話すとおり、チーム全員がこれまでの3試合の結果に自信を持って残る2戦で2連勝を目指します。

 本日対戦するベネズエラはFIBAランキング17位の上位チーム。2011年夏、ベネズエラへ遠征し、強化試合を行ったときは66-111で敗れ、当時の選手たちは「ボールを運ばせてもらえなかった」とフィジカルを含めた圧倒的な差を痛感しました。しかし、今の日本は小さくても自分から体をぶつけるヒット・ファーストを徹底し、日常から世界を意識しながら強化を続けています。ベネズエラの印象についてホーキンソン選手は、「最初の2試合は3ポイントシュートがよく入っているイメージがありました。でも、3試合目は疲れているのか、その確率も落ちてはいましたが、日本戦も3ポイントシュートを狙ってくると思います。落ちたところを自分がリバウンドを拾って、セカンドチャンスを与えないことがポイントになると思います」と変わらぬ役割に徹します。



 3ポイントシュート試投数はともに平均32本程度であり、多く放つスタイルは変わりません。その精度は日本の28.1%に対し、ベネズエラは35.1%と上回っています。3ポイントシュートの名手、富永啓生選手(ネブラスカ大学)も「ベネズエラはウイングの選手が3ポイントシュートをたくさん打ってくるので、そこを止めることが大前提です。1次ラウンドで対戦したドイツやオーストラリアに比べれば、自分たちもフィジカル面などで対等に戦えるところもあると思うので、しっかりアドバンテージを取っていきたいです」と話し、ともに平均192cmと高さのビハインドがないからこそ、2勝目をもぎ取るチャンスです。

 日本が本日の試合結果でパリ2024オリンピックへ出場する条件を端的に言えば、日本を含む1次ラウンド3位チームがすべて勝利し、他のアジア勢が揃っている同4位チームがすべて負けること。しかし、男子日本代表は2つ勝つことしか考えておらず、すっきりとアジア1位を決め、パリ2024オリンピックの切符を勝ち獲るだけです。

■FIBA バスケットボールワールドカップ2023 試合日程
17-32位決定戦
・8月31日 (木) vs ベネズエラ(グループF/4位) (20:10 TIP OFF)
【テレビ放送】日本テレビ系、NHK沖縄(生中継)
【インターネット配信】DAZN、TVer(生配信)

・9月2日 (土) vs カーボベルデ共和国(グループF/3位) (20:10 TIP OFF)
【テレビ放送】テレビ朝日系(生中継)
【インターネット配信】DAZN、TVer(生配信)