【第3戦】日本68-103スロベニア「『昨日より明日上手になる』それを繰り返していくだけ」富樫勇樹選手
8月25日より沖縄(フィリピン、インドネシア)で開幕するFIBAワールドカップ2023へ向け、世界トップレベルと腕試しを行ってきたSoftBank CUP 2023(東京大会)バスケットボール男子日本代表国際強化試合。ラストゲームはスロベニアと対戦。2年前の東京2020オリンピックでの81-116と同じく、35点差の68-103で敗れました。
この3戦はいずれも40本以上の3ポイントシュートを放ち、スロベニア戦は最多の46本を数え、日本のスタイルを発揮します。ノーマークを作って打てていましたが、その確率は26%(34/131本)と低迷。「我々のスタイルはシュートが入らなければ大変です」とトム・ホーバスヘッドコーチは危機感を抱いています。シュートが入らない時間帯があれば、「あっという間に10点差、20点差に開かれてしまいます」。スロベニア戦の第2クォーター残り4分、馬場雄大選手のシュートで36-39と3点差に詰めます。しかし、その後は6連続シュートを外し、36-50で前半終了。同様に第4クォーター残り4分、ジョシュ・ホーキンソン選手(サンロッカーズ渋谷)の得点後、「そこからスロベニアに17点連続決められ、あっという間に17-0。世界レベルでは、シュートが入らなければすぐに差がつけられてしまいます」とホーバスヘッドコーチが言うように、68-103の完敗です。
ボールをシェアすることなく1on1で打開していたことが、シュートが入らなかった原因のひとつです。ハーフタイム中、ホーバスヘッドコーチは「硬いので、もっと楽しみながらリラックスして打って行こう」と伝えていました。9本中3本の3ポイントシュートを決めた富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)は「常に準備して、自信を持って打つことが一番大事です。これまでの練習量を自信に変えていけば良いと思います」。馬場選手も「シュートはメンタル次第」と明言し、決め切るだけです。
スロベニアのエースであり、NBAのスーパースター、ルカ・ドンチッチ選手(ダラス・マーベリックス)。「ディフェンスは悪くなかったですが、やっぱりドンチッチは止められない。良いディフェンスをしてもヘルプに行っても、あのビハインドバックからのレーザーパスは見たことがないです」とホーバスヘッドコーチも舌を巻くプレーで23点・7リバウンド・7アシストと活躍。富樫選手は「アンゴラやフランスにもNBA選手はいましたが、彼は違うレベルでプレーしていました。学べるものがあるかと言えば難しいです」と印象を受けました。
マッチアップした馬場選手は、「出ている時間を通して、すごく落ち着いています。司令塔として、リーダーとしてチームを安定させていました。チームに及ぼす影響力が大きいすごい選手です」。別格の存在を相手にも、「僕たちの強みを発揮できた時間帯もありました。世界のトップ選手にターンオーバーを誘発でき、少しきっかけをつかめた試合になりました」と馬場選手が話すとおり、ドンチッチ選手に4つのターンオーバーを与えています。2年前、東京2020オリンピックで対戦したときと比較し、「ディフェンスはあのときよりも良くできていました。僕らのシュートが入っていれば、また違う展開になったと思います。そこまでのレベルに来たことは、かなり日本代表が前進しています」と成長を実感していました。
7月からスタートした強化試合は9試合を行い、5勝4敗。ホーバスヘッドコーチは「もう勉強は終わりです」と区切りをつけ、世界を驚かす最終調整に入ります。富樫選手も「毎試合修正しながら取り組み、今日も良いところはたくさんあり、それを次に生かしていきたいです。トムさんも『毎日上手になる』と話しており、1日で世界1位になれるわけではなく、日々積み重ねていくしかありません。それを信じて、『昨日より明日上手になる』それを繰り返していくだけです」と言うように、まだ6日間もステップアップできる時間があります。
アンゴラ戦で足を捻挫した渡邊雄太選手(フェニックス・サンズ)は、残念ながら2試合を欠場しました。しかし、順調に回復しており、FIBAワールドカップへ間に合わせます。試合後に行われた壮行会では、ファンの皆さんの前で覚悟のメッセージを残しました。
「16歳のときから活動に参加し、今年で13年間、日本代表としてプレーしてきました。これまでずっと結果を出せてこなかったので、このチームでパリ2024オリンピックに行けなかった場合、今回で代表活動を最後にしようと思っています。それぐらい本気で、僕はこのFIBAワールドカップに臨みます。それぐらい強い気持ちを持ってここにいるメンバーと、残念ながら最終メンバーには選ばれなかったですが、ずっと一緒に練習してきたメンバーとともに戦っていきます。この代表のユニフォームを着て、皆さんの前でもっともっと長い間プレーし続けたいですし、そのためにもぜひ皆さんの力を貸してください」
8月25日(金)21:00より沖縄アリーナでの開幕戦は、ドイツと対戦。歴史を変える戦いがはじまります。
この3戦はいずれも40本以上の3ポイントシュートを放ち、スロベニア戦は最多の46本を数え、日本のスタイルを発揮します。ノーマークを作って打てていましたが、その確率は26%(34/131本)と低迷。「我々のスタイルはシュートが入らなければ大変です」とトム・ホーバスヘッドコーチは危機感を抱いています。シュートが入らない時間帯があれば、「あっという間に10点差、20点差に開かれてしまいます」。スロベニア戦の第2クォーター残り4分、馬場雄大選手のシュートで36-39と3点差に詰めます。しかし、その後は6連続シュートを外し、36-50で前半終了。同様に第4クォーター残り4分、ジョシュ・ホーキンソン選手(サンロッカーズ渋谷)の得点後、「そこからスロベニアに17点連続決められ、あっという間に17-0。世界レベルでは、シュートが入らなければすぐに差がつけられてしまいます」とホーバスヘッドコーチが言うように、68-103の完敗です。
ボールをシェアすることなく1on1で打開していたことが、シュートが入らなかった原因のひとつです。ハーフタイム中、ホーバスヘッドコーチは「硬いので、もっと楽しみながらリラックスして打って行こう」と伝えていました。9本中3本の3ポイントシュートを決めた富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)は「常に準備して、自信を持って打つことが一番大事です。これまでの練習量を自信に変えていけば良いと思います」。馬場選手も「シュートはメンタル次第」と明言し、決め切るだけです。
スロベニアのエースであり、NBAのスーパースター、ルカ・ドンチッチ選手(ダラス・マーベリックス)。「ディフェンスは悪くなかったですが、やっぱりドンチッチは止められない。良いディフェンスをしてもヘルプに行っても、あのビハインドバックからのレーザーパスは見たことがないです」とホーバスヘッドコーチも舌を巻くプレーで23点・7リバウンド・7アシストと活躍。富樫選手は「アンゴラやフランスにもNBA選手はいましたが、彼は違うレベルでプレーしていました。学べるものがあるかと言えば難しいです」と印象を受けました。
マッチアップした馬場選手は、「出ている時間を通して、すごく落ち着いています。司令塔として、リーダーとしてチームを安定させていました。チームに及ぼす影響力が大きいすごい選手です」。別格の存在を相手にも、「僕たちの強みを発揮できた時間帯もありました。世界のトップ選手にターンオーバーを誘発でき、少しきっかけをつかめた試合になりました」と馬場選手が話すとおり、ドンチッチ選手に4つのターンオーバーを与えています。2年前、東京2020オリンピックで対戦したときと比較し、「ディフェンスはあのときよりも良くできていました。僕らのシュートが入っていれば、また違う展開になったと思います。そこまでのレベルに来たことは、かなり日本代表が前進しています」と成長を実感していました。
7月からスタートした強化試合は9試合を行い、5勝4敗。ホーバスヘッドコーチは「もう勉強は終わりです」と区切りをつけ、世界を驚かす最終調整に入ります。富樫選手も「毎試合修正しながら取り組み、今日も良いところはたくさんあり、それを次に生かしていきたいです。トムさんも『毎日上手になる』と話しており、1日で世界1位になれるわけではなく、日々積み重ねていくしかありません。それを信じて、『昨日より明日上手になる』それを繰り返していくだけです」と言うように、まだ6日間もステップアップできる時間があります。
アンゴラ戦で足を捻挫した渡邊雄太選手(フェニックス・サンズ)は、残念ながら2試合を欠場しました。しかし、順調に回復しており、FIBAワールドカップへ間に合わせます。試合後に行われた壮行会では、ファンの皆さんの前で覚悟のメッセージを残しました。
「16歳のときから活動に参加し、今年で13年間、日本代表としてプレーしてきました。これまでずっと結果を出せてこなかったので、このチームでパリ2024オリンピックに行けなかった場合、今回で代表活動を最後にしようと思っています。それぐらい本気で、僕はこのFIBAワールドカップに臨みます。それぐらい強い気持ちを持ってここにいるメンバーと、残念ながら最終メンバーには選ばれなかったですが、ずっと一緒に練習してきたメンバーとともに戦っていきます。この代表のユニフォームを着て、皆さんの前でもっともっと長い間プレーし続けたいですし、そのためにもぜひ皆さんの力を貸してください」
8月25日(金)21:00より沖縄アリーナでの開幕戦は、ドイツと対戦。歴史を変える戦いがはじまります。