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【第2戦】日本70-88フランス「気持ちの部分では負けない信念がある」川真田紘也選手
 SoftBank CUP 2023(東京大会) バスケットボール男子日本代表国際強化試合の第2戦は、東京2020オリンピック銀メダリストのフランスと対戦。前半こそ5点差で追いかけていた男子日本代表でしたが、後半は細かいミスを突かれて点差が離れ、70-88で敗れました。しかし、トム・ホーバスヘッドコーチは「負けましたが、選手たちは自信を持つことができました。1週間後に迫っているFIBAワールドカップが楽しみです」と前向きに捉えています。

 フランスにリードをされてはじまったこの試合でしたが、第1クォーター残り3分には比江島慎選手(宇都宮ブレックス)の3ポイントシュートで15-14と逆転します。しかし、その後もフランスが先行する展開が続きます。その中でも富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)や富永啓生選手(ネブラスカ大学)が3ポイントシュートを決め、馬場雄大選手のダンクシュートなどで食らいつき、40-45と5点差で前半を終えます。



 ターンオーバー12本はけっして多くありませんが、やはり少しでもミスが生じれば、短時間でも引き離すのが強豪チームです。「細かいところの遂行力が少し足りなかったです。また、シュート成功率が低く、フリースローも入りませんでした。練習中は確率良く決めているからこそ、そこは修正していかなければなりません」とホーバスヘッドコーチは敗因を挙げ、70-88と18点差で敗れました。

 4本のターンオーバーを数えた河村勇輝選手(横浜ビー・コルセアーズ)は、「この試合のパスミスも狙いは悪くなかったですが、コミュニケーションやタイミングが少しずれていた部分がありました」と課題は明確です。勝利を目指し、強豪に挑みましたが、「ハーフタイムまでは良い試合ができていましたが、後半は自分たちのミスや細かいところを遂行できずにこのような結果になってしまいすごく悔しいです」。はじめて世界トップレベルを肌で感じた河村選手ですが、「相手よりも自分たちのバスケにもう一度フォーカスし、遂行し抜くことができれば、強豪相手にも勝つことができると逆に自信がつきました。FIBAワールドカップに向けてこの負けを僕たちの糧にして、良い準備をしたいです」とステップアップしていきます。



 日増しに進化を遂げている川真田紘也選手(滋賀レイクス)。アンゴラ戦ではブルーノ・フェルナンド選手(アトランタ・ホークス)、フランス戦ではルディ・ゴベール選手(ミネソタ・ティンバーウルブス)とNBA選手とのマッチアップが続き、「技術も身体能力もすべてが上でしたが、急に身長が伸びるわけでも、技術が向上するわけではないので、気持ちの部分では負けない信念があります。そこで負けたらすべて負けてしまうので、気持ちを前面に出して戦えたのは良かったです」と役割であるディフェンスで存在感を放ち、13,009人の観客を沸かします。

 チームハイは7本のジョシュ・ホーキンソン選手(サンロッカーズ渋谷)に続き、川真田選手は約12分と少ない出場時間ながら4本のリバウンドを獲得。ホーバスヘッドコーチは、「ハーフタイムまではあの大きいフランスを相手にリバウンドはほぼ互角でした(17-20)。ディフェンスもいろいろトライし、そこも良いところが見られました」と及第点を与えます。FIBAワールドカップで優勝を狙えるフランスに対し、経験の浅い選手が多いため、「気持ちで負けてしまうかと思っていました」というホーバスヘッドコーチの不安を一蹴。「みんなが自信を持って、自分たちのバスケを出してくれました。本当に良く戦ってくれたことがポジティブであり、素晴らしかったです」と負けても得るものが大きい試合でした。

 SoftBank Cup 2023の最終戦は8月19日(土)15時より、有明アリーナにてNBAスーパースターのルカ・ドンチッチ選手(ダラス・マーベリックス)を擁するスロベニアと対戦します。