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男子U22/女子ユニバ日本代表:FISUワールドユニバーシティゲームズ開幕戦「ゴールのような大会をしっかりとスタートにできるかどうか」網野友雄ヘッドコーチ
 オリンピック、今秋開催されるアジア競技大会、そして「FISUワールドユニバーシティゲームズ2021」は男女日本代表が揃って出場できる大会です。試合がない日はお互いに応援をしたり、他競技の選手や関係者も会場に駆けつけたりすることも多く、まさに日本一丸で臨む祭典です。

 男子U22日本代表の網野友雄ヘッドコーチと、女子ユニバ日本代表の柏倉秀徳ヘッドコーチは同い年。2001年にさいたまスーパーアリーナで開催されたU21世代による「FIBAヤングメン世界選手権」に揃って出場。大学生が世界と戦うことでどんな経験が得られるのか、ご自身の体験談とともにアドバイスをいただきました。



■網野友雄ヘッドコーチ
「フィジカルレベルの違いはものすごく感じました。今、トム(ホーバス)さんが男子日本代表のスタイルを追求しており、そこを目指しながら将来につなげていくための準備をしていきたいです。日本の大学ではトップレベルにいる選手たちであり、チームの主軸として彼らがボールを持ってプレーする機会も多いです。しかし、日本代表では役割が少し変わり、オフボールの動きなども学ばなければなりません。それを試し、経験できるのが今大会です。何が通用して、何が通じないか、自分の現在地を知る機会であり、それが今後の財産になっていきます。今大会で感じたいろんなことに対し、どう努力をし、どういう選手を目指していけるか、大会を終えた後が重要です。今大会も、これからはじまるFIBAワールドカップも勝つことは大事ですが、それ以上にその後にどうつなげていくか、継続できるか大事です。結果が出るゴールのような大会をしっかりとスタートにできるかどうか。そこを意識させて取り組んでいます」



■柏倉秀徳ヘッドコーチ
「やっぱり衝撃は受けましたよね。同じ大学生でも、アメリカ代表はその後のNBA選手でしたから、プレーの一つひとつの質が違いました。もちろんフィジカルも違いました。それらを感じられたことで、自分もバスケに対して、さらに真剣に取り組まなければいけない、もっと勉強していかなければならないという気持ちが芽生えた大会でした。世界を経験するというのは、そういうことです。まずは戦う姿勢、積極性やチャレンジすることが非常に重要です。しっかりと自分の肌で感じることで、そこから成功した部分と失敗した部分を明確にすることができます。その経験を今後にどう生かしていくのかが非常に重要ですので、そのためにもまずはチャレンジすることを選手たちには伝えています」

 両ヘッドコーチとも同じ意見であり、今大会で持てる力を存分に発揮し、そこで得られた経験をその後にどう生かしてつなげていくかを大切にしていました。男子はチェコ(12:00)、女子はアルゼンチン(20:30)から世界との戦いがはじまります。今大会の試合結果は大会サイトをご覧ください。