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男子U22/女子ユニバ日本代表:FISUワールドユニバーシティゲームズ本日開幕「やっぱり楽しんでプレーすることが1番」朝比奈あずさ選手
 大学生のオリンピックと呼ばれる「FISUワールドユニバーシティゲームズ2021」が、本日より中国・成都にて開幕。開会式の模様はFISU.TVで配信されます。男子U22日本代表と女子ユニバ日本代表は明日7月29日(土)に初戦を迎え、男子はチェコ(12:00)と女子はアルゼンチン(20:30)とそれぞれ対戦します。

 男女とも対戦相手の情報は、ほとんどありません。女子ユニバ日本代表の柏倉秀徳ヘッドコーチは、「各チームのロスターが分かり、大会のスタッツも入手しました。しかし映像はなく、紙ベースの情報が現状です」という程度。男子U22日本代表の網野友雄ヘッドコーチも「全く把握できず、未知数です」と話しており、唯一明確な情報があるのはアメリカだけ。近年、アメリカ男子チームは大学単一チームとなり、今回はテューラン大学が出場。ヒューストン大学やメンフィス大学、シンシナティ大学といった名だたる強豪と同じアメリカン・アスレティック・カンファレンスで、昨シーズンは3位(12勝6敗)のチームとの対戦を心待ちにしています。

 先日、史上初の世界ベスト8に沸いた男子U19日本代表。しかし、2年前のFIBA U19ワールドカップでは1勝もできず、木林優選手、小川敦也選手、浅井英矢選手(ともに筑波大学)は悔しい思いをしました。「自分のプレーもなかなか出せずに終わってしまいました」という浅井選手は、12人中一番少ない平均9.6分の出場時間でした。

 少なからず世界を肌で感じた浅井選手は、「あのときの反省点を踏まえ、初戦から自分のプレーを出せるように積極的にリングへアタックし、シュートを狙っていこうと思っています」と2年間の努力をぶつけます。第46回李相佰盃から先発を任されており、「最初からコートに立つからこそ、しっかりとチームに流れを持って来られるように意識しています」とチームの主力として期待されます。



 高さに対するチームディフェンスではコミュニケーションが重要です。練習試合では、スイッチしたときのコミュニケーションミスで失点する課題も見られました。「コートの中では、積極的にコミュニケーションを取っていきたいです。チーム全体としても、今以上に全員が声を出していかなければ、世界で勝つこともできないです」と危機感を持って、開幕戦までにチーム力向上を目指します。

 約1ヶ月前にシドニーで開催されたFIBA女子アジアカップに出場し、最高峰の女子日本代表で国際試合のデビューを飾った朝比奈あずさ選手(筑波大学2年)。柏倉ヘッドコーチは、チームの要として期待を寄せます。朝比奈選手も、「FIBA女子アジアカップでは先輩たちに助けてもらいながら短い出場時間でしたが、このチームでは役割なども変わってきます。自分が主導して、世界の相手を倒していかなければなりません」と自覚を持って臨んでいます。

 アジアとはいえトップチームとの対戦を体感し、「高さやリバウンドのところは、もっと意識を高めていく必要があります。率先してボックスアウトをし、リバウンドを取り切って、プレーで示すようにしています」と女子ユニバ日本代表にも還元しています。



 朝比奈選手は今年4月23日からはじまった女子日本代表ディベロップメントキャンプに参加し、そこから常に世界を意識してきました。直前合宿前に行われた第1回全日本大学バスケットボール新人戦では、190cm前後の留学生とマッチアップが続き、「優勝できなかったのは悔しかったですが、FIBA女子アジアカップでの課題を持って臨み、また新たな課題も見えました。どんどん経験を積み重ねることができています」と意欲的に取り組み、今大会へ向けても良い準備ができています。

「普段から世界レベルを意識してプレーすることが、すごく大事だと思っています。これまで練習してきたことが、試合の結果にもつながると思っています。今は国内と海外を交互に試合してるような状況ですが、筑波大学に戻った期間に課題を一つひとつクリアしながら練習もできていました」

 朝比奈選手にとっては2度目の国際試合であり、はじめて世界に挑みます。「目標とする優勝に向かって貢献できるように、自分のやるべきことを徹底していきたいです。そのためにも、やっぱり楽しんでプレーすることが1番だと思っています」と抱負を語る朝比奈選手は、このチームでも最年少です。