NEWS

男子日本代表:韓国遠征直前合宿中「必要とされたタイミングではじめるよりも並行して準備すること」河村勇輝選手
 韓国遠征へ向けた直前合宿を行っている男子日本代表。7月22日(土)14:20と23日(日)14:00の韓国戦は、バスケットLIVEにて配信されます。今合宿は遠征メンバーとともに、38日後に迫るFIBAワールドカップ2023へ向けた選手選考。Bリーグのシーズン中にケガをし、調整を行っている河村勇輝選手(横浜ビー・コルセアーズ)は静岡県・浜松アリーナでのチャイニーズ・タイペイ戦に出場できませんでした。河村選手は「順調に回復しています。まだ、練習によっては入れないメニューもありますが、コーチやメディカルスタッフと話し合いながら進めています」というのが現状です。



 身体を動かすことには、まだ少し制限はある河村選手ですが、FIBAワールドカップへ向けた準備に取り組んでいます。開幕戦のドイツの映像を毎日見るようにするなど「今、自分にできることを最大限しながら、必要とされたタイミングではじめるよりも並行して準備することによって、いろいろと見えてくるものはあると思っています。FIBAワールドカップも迫って来ているので、一日一日を無駄にしないように練習しています」と努力を怠らないのが河村選手の長所であり、現在の男子日本代表の強みです。

 遠征メンバーに選ぶかどうかは「まだ分からない。どこまでできるかも分からない」とトム・ホーバスヘッドコーチも慎重に見極めています。練習ではすでに5on5に入っており、良いプレーも見られていますが「一番心配しているのは、もう一度ケガをしてしまうこと。そこを注意して見ています」とホーバスヘッドコーチは話し、焦ることなく100%のコンディションに戻るのを待っています。

 河村選手とともに、2017年の男子U16日本代表から日の丸をつけて一緒に戦ってきた盟友、富永啓生選手(ネブラスカ大学)。「高校からずっと一緒にプレーしてきましたが、やはり特別な感覚を持っている選手だと思いますし、なかなか見て盗めるようなレベルではないのは確かです。 でも、バスケットの感覚やシュートを打つタイミングなどは、今後もいろいろ聞いていきたいです」と河村選手は話し、常に2人は一緒にいます。



 先日のチャイニーズ・タイペイとの第1戦では、3ポイントシュートを4本決めて12点。第2戦は3ポイントシュートこそ2本の成功に留まりましたが、それだけではないプレーを披露し、初戦を上回る13点と活躍。富永選手はチャイニーズ・タイペイを振り返り、「第1戦は自分たちのオフェンスが効率良く回りましたが、第2戦は逆にディフェンスからオフェンスにつながる流れができました。2試合を比べても全然違う内容の試合でした。ディフェンスをベースにして戦うことが大事であり、第2戦の戦い方が自分たちが求めている勝ち方だと思います」と日本のスタイルを確認する機会になりました。

 昨夏から代表活動に参加する富永選手ですが、アメリカで活躍していることもあり、「チームメイトとのコンビネーションを良くすることを意識しています」と今合宿も仲間たちの特徴を把握し、チーム向上に勤しんでいます。その成果を試す韓国遠征へ向け、「すごく状態は良い感じですし、日々の練習で自信もついてきています。この合宿でさらに調整して、韓国戦に向けてもっともっとコンディションを上げていきたいです」と続け、今日も熱のこもった練習が続きます。