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FIBA U16女子アジア選手権【決勝】日本74-80オーストラリア:終盤に引き離され、惜しくも準優勝で閉幕
 「FIBA U16女子アジア選手権大会2023」は最終日。6大会連続で決勝に進出した女子U16日本代表は、前回大会チャンピオンであるオーストラリアとのラストゲーム。18回のリードチェンジがある接戦となり、残り4分まで日本が上回っていました。しかし、ミスから失点が続き、惜しくも74-80で敗れて準優勝。オールスター・ファイブには阿部心愛選手(桜花学園高校2年)と金澤杏選手(桜花学園高校1年)の2人が日本から受賞しました。



 チャンピオンには届きませんでしたが、それでも大会を通じて見せた粘り強いディフェンス、オフェンスでは積極的にペイントアタックし、3ポイントシュートは韓国(37.2%)に次ぐ34.8%の2位の高確率で決め、素晴らしい戦いを見せました。7月24日(月)に開幕するインターハイで活躍する選手も多くいることでしょう。この経験と悔しさを糧としながら、常に世界を意識して取り組み、来年にメキシコで開催されるFIBA U17女子ワールドカップ2024へ向けて成長して戻って来てくれることを楽しみにしています。大会を終え、選手のコメントをご紹介します。



#57 阿部 心愛キャプテン(桜花学園高校2年)
初戦から決勝にかけて、チームとしては動きがどんどん良くなっていました。日本はディフェンスから流れを作るチームだと思うのでディフェンスの部分を特に意識して試合をしていました。チームとしては、ディフェンスはプレッシャーをかけられたし、ミスを誘えたのがよかったです。

改善点としては、ボールを取ったあとのターンオーバー(TO)を減らすのと、疲れてきた時に動きが止まってしまうからずっと動き回れるようにしたいです。個人の良かったところは、積極的に攻めを狙えたことや、リバウンドを飛び込みに行けたこと。改善点は、ジャンプシュート、スリーポイントの確率を上げること、ディフェンスでもっと相手にプレッシャーをかけられるようにすることです。

#7 後藤 音羽選手(浜松開誠館高校2年)
初戦のサモア戦から決勝のオーストラリア戦まで、試合を重ねるごとにどんどんチームが良くなっていくのがわかりました。プレーの面はもちろん、プレー以外の面でも良くなっていきました。チームにまとまりが出て、最終的にはどこのチームよりもいいチームになれたと思います。このチームの持ち味は、前から当たる粘り強いディフェンスです。アジア選手権が始まるまでの合宿で、ものすごくディフェンスを強化してきました。大会中も、試合が終わるごとに反省点を出し、次の試合ではその部分を修正できるようにしていました。その強化してきたディフェンスをこの大会でしっかりと発揮することができて良かったです。ですが、この大会を終えて、ボックスアウトを徹底してやることができていなかったなと思います。決勝のオーストラリア戦では、ボックスアウトを徹底してやることができず、セカンドチャンスでやられてしまうことが多くありました。セカンドチャンスでやられていなければ勝てていたかもしれません。なので、チームとしてはボックスアウトの部分が課題だと思います。

個人として、自分のドライブは世界にも通用すると言うことがわかりました。あとはフィニッシュの部分が課題だと感じました。自分よりサイズのある選手に対してどうシュートを決めるか、それが課題だと思います。決勝戦では、ドライブに行ったあと、オーストラリアの大きい選手にブロックをされてしまいました。なので、自分よりサイズのある選手に対してどうシュートを決めるのか、練習していきたいと思います。

#11 金澤 杏選手(桜花学園高校1年)
練習期間も少なかったのに試合ごとにチームの一体感が出てきて、1試合1試合とても楽しかったです。チームとして、まずこの12人で戦えたのが1番良かったです。今年は身長が例年と比べると小さいけど強みである「ディフェンスから」を意識していました。明るくて元気が良い今年の女子U16日本代表チームで5試合すべてとても楽しくできました。

個人として、空いていたらシュートを打てと言われてきて、決勝まで結構良かったですが、大事な場面で決めきれなかったことが1番の反省です。あそこで自分が決めていたらもっとチームが波にのっていたのにとずっと考えてしまいます。 もっともっと「ここ!」って時に勝負強い選手に必ずなります。初の国際大会を通して、自分の通用する部分としなかった部分がたくさん見つかったのでこれからに活かしていきます。ほんまに楽しかったです!!!

■大会結果
優 勝:オーストラリア
準優勝:日本
第3位:ニュージーランド
第4位:チャイニーズ・タイペイ
第5位:韓国
第6位:中国
第7位:サモア
第8位:シリア
※上位4チームがFIBA U17女子ワールドカップ2024出場