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女子U19日本代表:FIBA U19女子ワールドカップまであと3日「王さんがポストに立ってボディチェックの強さを体感」澤知央選手
 7月15日(土)より開幕する「FIBA U19女子バスケットボールワールドカップ2023」まで、あと3日。女子U19日本代表は味の素ナショナルスポーツセンターでの国内最終合宿を終え、開催地のスペインへと出発しました。

 予選ラウンド(グループフェーズ)ではイタリア(FIBAガールズ・ランキング10位)、ブラジル(同30位)、リトアニア(同7位)の順で対戦します(※日本は同12位)。日本時間7月15日(土) 18:45よりはじまる開幕戦のイタリアに照準を合わせ、準備を行っています。この大会の模様はFIBA公式YouTube Liveにて配信されます。

 現在開催中の「FIBA U16女子アジア選手権」で女子U16日本代表の指揮を執る藪内夏美ヘッドコーチは、現在ヨルダンにいます。「コーチ陣とは常にコミュニケーションは取っており、この合宿での練習内容も共有できています。世界と比べて高さのアドバンテージがあるので、ディフェンスや細かいポジショニングの強化を託しました」と藪内ヘッドコーチは話し、小笠原真人アシスタントコーチと平田紘美アシスタントコーチの熱心な指導で仕上げています。

 昨年行われた「FIBA U18女子アジア選手権」で3位になり、世界への切符をつかみました。その選考合宿に参加していましたが、最終メンバーには残ることができなかった池田凜選手(白鷗大学1年)と澤知央選手(三菱電機コアラーズ)。2023年の年明けからはじまった強化合宿にふたたび招集され、1年越しに日本代表のユニフォームを勝ち獲りました。

 昨年の悔しさを糧とする2人は足りなかった課題に取り組み、成長を遂げます。池田選手は、多くの女子日本代表を擁するW LEAGUE UNITED O26や、女子U22日本代表と対戦する機会となった「WリーグSUPERGAMES ~4GENERATIONS~」がひとつのきっかけになりました。「これまで日本代表に選ばれたことがなく、海外やトップの選手と対戦する経験も少なかったので、Wリーグや先輩方と試合ができたことで自分の通用する部分と課題が明確になりました」と言います。



 池田選手の武器は「スピードで相手を抜くこと」。課題点は「ガードとして、ゲームをコントロールする部分がまだ少し欠けています。自分のスピードを生かしながら、まわりにはシュートが上手い選手がいっぱいいるので、良いパスを出してアシストしていきたいです」とイメージし、初の国際大会へ挑みます。

 センターの澤選手は三菱電機コアラーズへ入団し、日々の練習から格段にレベルアップした環境に身を投じています。「高校時代は代表合宿に参加しても、すぐに頭で理解することができませんでした。でも、今は三菱電機で練習しているおかげで、すぐに頭で理解できるようになりました」と成長し、最終メンバーに選ばれました。

 三菱電機には、188cmのダフェ ハディ選手や女子U17日本代表として世界を経験した185cmの三間瑠依選手など大きく、そして体の強い選手が揃っています。さらに、リオ2016オリンピック女子日本代表の一人である王新朝喜さんが、サポートコーチとして一緒に練習することが澤選手を成長させています。



「Wリーグでもこのチームでも、私の身長は低い方になってしまいます。でも、パワーが自分の持ち味だと思っており、普段の練習から王さんがポストに立ってボディチェックの強さを体感できています。はじめての国際試合ですがそのパワーを生かし、どれぐらい自分の力が通用するのかを試したいです。今大会でいろんな経験をしながらチームの勝利に貢献し、三菱電機にも良い還元ができるようにがんばります」

 178cmの澤選手ですが、すでにスカウティングを行っているイタリアのインサイド陣は190cm前後と10cm以上の身長差があります。しかし、その弱点はどのカテゴリーも同じであり、致し方ありません。「しっかりとリムランをして、ゴール下でガード陣のドライブに対して相手のビッグマンを引き寄せないようにするのなどを意識していきたいです」と澤選手は話し、日本の武器である脚を使ったスピードとスタミナで開幕ダッシュを目指します。