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男子日本代表国際強化試合2023静岡大会【第2戦】日本92-56チャイニーズ・タイペイ「お互いに息が合ってきている証拠」テーブス海選手
 一般社団法人静岡県バスケットボール協会75周年記念事業の一環として、浜松アリーナで開催された「バスケットボール男子日本代表国際強化試合2023静岡大会」。両日とも満員となり、多くのファンの声援を受けた男子日本代表は第2戦も92-56でチャイニーズ・タイペイに快勝し、2連勝で幕を閉じました。

 昨日とは先発を入れ替えて臨んだ男子日本代表。馬場雄大選手とジョシュ・ホーキンソン選手(サンロッカーズ渋谷)は同じでしたが、シューターは富永啓生選手(ネブラスカ大学)、ポイントガードにテーブス海選手、インサイドに吉井裕鷹選手(ともにアルバルク東京)の5人でスタート。「試合の出だしから自分たちの展開に持って行くことができました。特にディフェンスでプレッシャーをかけて相手のターンオーバーを誘って、そこから完全に自分たちの流れで勝利することができました」とテーブス選手が振り返るとおり、第1クォーターは26-7で圧倒します。



 この5人の組み合わせは練習してきたとテーブス選手は話していますが、「馬場選手と富永選手と一緒に試合に出るのははじめてでしたので、そこを試すことができて良かったです。また違う良さを出せたかなと思いますし、もし次もこのメンバーで出ることがあれば、今後もディフェンスのアグレッシブさや速攻を出すことを意識していきたいです」と手応えを実感。さらに、テーブス選手はチームの成長をこう感じています。

「今まで積み重ねてきたチームケミストリーやシュートセレクションは、間違いなく良くなってきています。特にディフェンスのところで、もちろんバスケはコミュニケーションをとって喋ることが大事ですが、今は喋らなくてもローテーションができているのはお互いに息が合ってきている証拠です」



 トム・ホーバスヘッドコーチはこの2試合を比較し、「昨日の反省点だったディフェンスは良くなりましたが、昨日の良かったオフェンスが今日はあまりシュートが当たりませんでした。でも、2ポイントシュート確率は60.6%、フリースローも30本打っています。3ポイントシュートだけが入らなかったですが、それでも92点を獲れているのでオフェンスは良かったです」と評価します。

 本日最多の16点、2試合連続二桁得点をマークした吉井選手。「コーチ陣から指示のあったトランジションを増やすことに対し、そのためにもディフェンスの強度を上げることが必要であり、今日はそれを体現できる試合になりました」というのが勝因です。吉井選手とともに、センターの川真田紘也選手(滋賀レイクス)も攻守に渡って活躍しました。「ジョシュ(ホーキンソン)選手や井上(宗一郎)選手は3ポイントシュートという武器がありますが、僕にそれはないので、泥臭いプレーでチームに貢献したいと思って挑みました。リバウンドは個人的には良かったかなと思います。ディフェンス、ブロック、得点を獲ることも含めてまだまだ足りなかったので、次に向けてその課題を解決するかを考えてがんばっていきたいです」と成長著しいビッグマン。5点のうち、ひとつは「滋賀直伝のコンビネーションが出ましたね」と話すとおり、テーブス選手からのナイスパスを決めました。



 「トムさんが僕を選んでくれたのは、Bリーグで試合を出場してきた結果を踏まえて、Window6から呼んでくれていると思っています。Bリーグで外国籍選手とマッチアップして来たことを自信にして、代表でもその経験をぶつけていきたいです」と力を込め、メンバー争いのサバイバルへ向けたアピールは続きます。

 今後の男子日本代表は韓国遠征を行い、8月2日(水)と4日(金)(ともに19時ティップオフ)にはニュージーランドを迎える太田大会(群馬県・オープンハウスアリーナ太田)が待っています。FIBAランキング36位の日本よりも高い26位のニュージーランドであり、「FIBAワールドカップ2023」出場国との対戦。すでにチケットは完売していますので、バスケットLIVEにてお楽しみください。