NEWS

女子U16日本代表:FIBA U16女子アジア選手権 明日開幕「勝つためには練習から盛り上げていくことが大事」後藤音羽選手
 開催地ヨルダンに到着した女子U16日本代表は、いよいよ明日7月10日(月)より「FIBA U16女子アジア選手権大会2023」の開幕戦を迎えます。はじめての日本代表となる選手たちに対し、「かなり緊張するということは予測しています。しかし、それを上回るぐらいの明るさと元気がこのチームの長所です。そこをしっかりと引き出せるようなスタッフも揃っています」と藪内夏美ヘッドコーチは話し、はじめての国際試合に挑みます。

 キャプテンの阿部心愛選手(桜花学園高校2年)は「まわりのみんなも声が出してくれており、一人で声を出す環境ではないので、すごくやりやすいというか助かってます」と全員でチームを盛り上げています。後藤音羽選手(浜松開誠館高校2年)も、「みんな勝ちたいという思いがあります。勝つためには練習から盛り上げていくことが大事だと思っています。優勝するためにも全員で声を出して、明るくできています」というのが元気の源です。



 2人にプレーの特徴を挙げてもらえば、「ドライブなどで積極的に攻めていきたいし、そのドライブしたことで引きつけてシュートの得意な選手にパスをして、もし外れてもリバウンドを獲っていくオールラウンドのプレーを見てもらいたいです」と阿部選手はアピール。後藤選手は「チームとしての課題はディフェンスですが、やっぱり自分もしっかり1線目でプレッシャーをかけたり、2線目で粘ったり、3線目のときはしっかりとローで守ったりしないといけないです」と注力します。



 初戦の相手サモアは、はじめて対戦する相手であり、情報もほとんどありません。しかし、相手よりもまずは自分たちのバスケットスタイルを確立することが先決です。藪内ヘッドコーチは「セットプレーの数も少なくし、どれだけ勇気を持って崩せるか。それはすごく難しいことですが、フリーランスと約束事という相反するところをしっかりと選手に落とし込みながら、自分たちがいかにもクリエイトしているような気持ちも持たせて強化してきました」と自信を持って優勝を目指します。サモア戦は日本時間19時よりFIBA YouTube Liveで配信されます。

 今大会期間中、平行して女子U19日本代表が「FIBA U19女子ワールドカップ」が開幕します。アンダーカテゴリーを統括する藪内ヘッドコーチは予選ラウンド最後の中国戦まで指揮を執り、その後ヨルダンからスペインへ移動。残る2試合は前回大会もともに世界と戦ってきた稲垣愛アシスタントコーチと三島正敬アシスタントコーチに託します。

 藪内ヘッドコーチは「本当に人生一度きりしかない16歳の大会。とにかく元気いっぱいプレーしてもらえるようにするだけです。特にディフェンスでのエネルギッシュさを強調して戦っていきたいです。目標はアジアチャンピオンになることですが、目的もしっかりと共有しています。過去2大会ともオーストラリアに1点差で敗れ、先輩たちは悔しい思いをしました。だからこそ、その借りを返しに行こうと話しています」と目標と目的を定め、はじめての戦いがはじまります。