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男子日本代表国際強化試合2023静岡大会【第1戦】日本108-86チャイニーズ・タイペイ「海外経験をしている僕が先頭を切っていく必要がある」馬場雄大選手
  「バスケットボール男子日本代表国際強化試合2023静岡大会」は、満員の浜松アリーナで行われた第1戦。108-86でチャイニーズ・タイペイに勝利し、「すごく良かったです。僕はシーズン終了から1ヶ月ほどですが、他には2ヶ月ほど空いている選手がおり、そういう試合勘の中で少し不安もありました。でも、日本らしい速いペースと3ポイントシュートなどで見せることはできたと思います」と富樫勇樹キャプテン(千葉ジェッツ)が話すとおり、最高のスタートを切りました。



 全員がコートに立った瞬間からそれぞれの持ち味を発揮。一番最後に出番が回ってきた原修太選手(千葉ジェッツ)は、7本の3ポイントシュートを放ち、6本の高確率で決めて18点は馬場雄大選手と並ぶチームハイタイ。今シーズンの千葉ジェッツでは出場したすべての試合を先発で起用され、平均30分近いプレータイムがある原選手ですが、この試合のコートに立ったのは第2クォーター残り3分のときでした。トム・ホーバスヘッドコーチに名前の呼ばれなかった時間は、「なかなか試合に出られず、久々に悔しい思いをしたので、出たらやってやろうと思っていました」という言葉どおりに爆発。強化試合ではありますが、これが日本代表デビュー戦。「年齢は上の方ですが、代表ではルーキーなのでもっともっと食らいついていきたいです」と満員のファンの前でアピールしていました。この活躍を喜んでいたのが、千葉でも同じチームメイトの富樫選手です。

「(3ポイントシュートが)入りすぎと言えば入りすぎ(笑)。今年2月のWindowでの金近(廉/イラン戦で20点を挙げてデビュー)と同じで、もらった少ないチャンスをつかむことができる選手です。今まで努力して来た積み重ねですし、この活躍は何も不思議ではないです。入りすぎですけど、やれる選手ということは分かっていました。もちろんうれしい気持ちはありますし、良かったですが、これからです」




 昨シーズンはNBA Gリーグのテキサス・レジェンズでプレーしていた馬場雄大選手ですが3月上旬にはチームを離れており、約4ヶ月ぶりの実戦となりました。「トムさんからもチャイニーズ・タイペイには、そろそろ力の差を見せないといけないと言われ、圧倒的に勝ちたい思いがありました。海外経験をしている僕が先頭を切っていく必要があると思っていました。楽しみながら、最初から全力で自分ができることをうまく表現しようという気持ちでした」と話すとおり、力強く切り込んで先制点を挙げ、続けて3ポイントシュートを決めました。


 富永啓生選手(ネブラスカ大学)も3ポイントシュート4/5本を決め、12点と素晴らしい活躍を見せます。「自分たちが目指すオフェンスはできました」と話すとともに、課題点を挙げます。「しかし、ディフェンスではもう少し失点を抑えることができれば、自分たちの持ち味であるファストブレイクを出すことにもつながっていきます。オフェンスでは良かったですが、ディフェンスでは相手に3ポイントシュートを少し決められすぎたので、そこは修正していきたいです」と言います。

 ディフェンスについては、吉井裕鷹選手(アルバルク東京)も同様の意見を持っていました。「チームとしても86点は獲られすぎです。ディフェンスのシステムの中での改善点も見えてきました。試合後、トムさんは『旅のはじまりとしては悪くない』と言ってくれましたが、もう少しうまく守れたのではないかと思っています」と気を引き締めて、明日の第2戦へ向かいます。富樫選手は「しっかりと細かい修正点を詰めて、あとは(渡邊)雄太を待ちながら、これからも良いチームを作っていけるようにしたいです」と1戦1戦成長を誓いました。

 チャイニーズ・タイペイとの第2戦は14時試合開始。開場は12時30分を予定しています。チケットは完売となっており、テレビ朝日での生中継ならびに、TVerやバスケットLIVEでの生配信で男子日本代表の戦いをお楽しみください。