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男子日本代表:国際強化試合2023静岡大会 明日開幕「コートにいるときはもう120%の力を出し切らなければいけない集団が日本代表」比江島慎選手
 チャイニーズ・タイペイを迎える「バスケットボール男子日本代表国際強化試合2023静岡大会」は、明日7月8日(土)15:00より開幕します。会場となる浜松アリーナは、2016年に行われた「FIBAバスケットボール世界選手権」(現・FIBAワールドカップ)の予選ラウンドが行われた場所です。準決勝でアメリカを破って準優勝となったギリシャをはじめ、トルコとリトアニアと3チームがベスト8入りし、強豪揃いのグループでした。その浜松アリーナから沖縄で開催される「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」へ向けた強化試合がスタートします。本日7月7日(金)は前日練習が行われました。

 すでに、八村塁選手がFIBAワールドカップ2023への欠場が発表されましたが、「誰かが彼の代わりになるのではなく、みんなでステップアップしていかなければならないです。一番ベストのチームを作りたいし、今にいるメンバーがベストです」とトム・ホーバスヘッドコーチは自信を持っています。



 先に発表された17人のうちBリーグのシーズン中にケガを負った河村勇輝選手(横浜ビー・コルセアーズ)、永吉佑也選手(サンロッカーズ渋谷)はコンディション調整、そしてFIBA U19ワールドカップから帰ってきたばかりのジェイコブス晶選手(NBAグローバルアカデミー)も疲労のため、残念ながら今回は欠場となります。「河村選手がいない状況なので、今大会はポイントガードで行くとトムさんにも言われています。いろんなポジションでも役割を果たせるのが僕の強みでもあるので、そこをしっかりと全うしていきたいです」と話すのは西田優大選手(シーホース三河)です。これまでも合宿中にポイントガードを担う機会はありましたが、「今回はすごく自信を持ってプレーしていますし、結構おもしろいです」とホーバスヘッドコーチも期待を寄せます。



 日本でプレーするのは2018年12月のSoftBankウインターカップ以来となる富永啓生選手(ネブラスカ大学)は、「すごくうれしいことですし、エネルギーを出していきたいです」と皆さんの前でプレーすることを楽しみにしています。Bリーグで活躍する選手たち同様、富永選手も試合から遠ざかっていることで、「このチームとして集まってまだ2週間程度であり、みんなも試合勘がないですし、それぞれのコンディションもまだ区々です。その中でも試合は試合なので、自分たちの100%を力を出すだけです」と力を込めます。「対戦相手がどこであっても日本のバスケットを貫くだけです」と続け、現状での最高のパフォーマンスを約束しました。



 今年2月に群馬県・高崎アリーナで行われたFIBAワールドカップ アジア予選の最後のWindow6。イランとバーレーンに快勝した試合でしたが、いずれも3点に終わった比江島慎選手(宇都宮ブレックス)は、「不完全燃焼で終わり、がけっぷちに立っていると思っています」とその心境を語りました。FIBAワールドカップのメンバー争いへ向け、「貪欲にシュートを狙っていきたいです。まだ、チャレンジできる時期でもあるので、もちろん試合を通して成長しななければいけないですが、強気でいくことを意識しています。その次にドライブが出てくると思うので、まずはできるだけシュートを打ちたいです」とアピールする機会とします。世界との戦いに備え、「打つ位置をよりディープにすることによって、クローズアウトの幅が広がり、自分のスペースもできます」と進化した姿を見せてくれるはずです。

「32歳で一番年上になりましたが、みんなは若くエネルギッシュな選手が揃っています。常々トムさんが言っているとおり、世界に通用するためにはやっぱりスピードを意識していかなければなりません。自分がそこについていくのもきついところはありますが、でも、コートにいるときはもう120%の力を出し切らなければいけないし、そういう集団が日本代表です。しっかりと表現していきたいです」

 明日7月8日(土)第1戦は13:30より開場、チケットはすでに完売となっております。日本テレビにて15時より生中継、TVer、バスケットLIVEにて生配信されます。