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女子日本代表:FIBA女子アジアカップまであと2日「コートに出た時間帯はMVP級の役割を果たせるようにがんばりたい」本橋菜子選手
 「FIBA 女子アジアカップ2023」(オーストラリア・シドニー)は6月26日(日)より開幕。予選ラウンドはチャイニーズ・タイペイ、フィリピン、そして地元オーストラリアと3連戦し、1位突破を目指します。

 三井不動産カップ2023(高崎大会)で宮崎早織選手との息の合った2ガードで活躍した本橋菜子選手は、「どちらもプッシュできますし、お互いにやりたいことが同じ目線で分かっている部分があります。すごくプレーも合わせやすいと感じており、カナダ遠征もデンマーク戦もそこが大きな収穫でした」と手応えを感じています。

 東京2020オリンピックの前年に大きなケガに見舞われ、なんとか復帰できましたが、プレータイムは限られてきました。三井不動産カップではシックスマンとして出場し、ケガする以前の本橋選手らしいパフォーマンスを見せてくれました。ご自身も、「シュートの部分ではオリンピックの時やここ最近と比較しても、すごく安定して自分の感覚的にはすごい良い感じで打てているので、その手応えは感じています」と話し、第3戦は3本放った3ポイントシュートをすべて成功させています。


 宮崎選手とのガードコンビだけではなく、他の選手とも同様に「『顔を出す』というのがオフェンスのキーワードになっています。誰かがドライブに行っても、顔を出して合わせようという意識は見られています。そこのコンビネーションはうまく行ってると思います」といろんな組み合わせで相手を打破していきます。2大会前の2019年大会でMVPに輝いた本橋選手であり、「コートに出た時間帯はMVP級の役割を果たせるようにがんばりたいです」と頼もしい言葉を残してくれました。

 「一番は結果を残さなければいけないと思っており、そこに対して強い気持ちは持っています」と言うのは、キャプテンの林咲希選手。アジアNo.1を決める今大会ですが、昨年のFIBA女子ワールドカップで準優勝した中国と銅メダルのオーストラリアという世界トップ3のうち、アメリカを除く2チームに立ち向かわなければなりません。「ここで結果を残せるからこそ、自分たちのバスケットが出せている証拠だと思います」と林選手は考え、バージョンアップした新たなシステムが世界に通用することを証明する戦いでもあります。

 前回大会もキャプテンとしてチームを引っ張り、優勝に導いた林選手ですが「あのときは若いチームで、みんなもその勢いでがんばろうみたい雰囲気がありました」と振り返ります。しかし、今大会は「しっかりとしたバスケットの動きや、理屈のあるバスケットをしなければいけないです。また、そうした方が絶対に上手くいくと思っています。自分としてはまとめるのは苦手な部分でもあるので、そこは不安でした。でも、今回はリツさん(髙田真希選手)やナコさん(本橋選手)など先輩たちの力を借りながら、まずは雰囲気づくりを考えていました」と話し、チーム一丸となって練習してきた成果を発揮します。

 カギとなるプレーについて、林選手は「デンマーク戦を見た皆さんが思っているとおり、セットプレーがほぼありません」というのが恩塚JAPANの大きな特徴です。それを遂行するためにも、「コミュニケーションが大事になります。また、1人の選手がこう動いたらまわりがこう動くとか、身体がキツい時でも頭はリラックスさせ、すっきりしながら戦えるかが本当に大事になります。エネルギーをものすごく使うので、プレータイムをシェアしながら出ている時間はしっかり遂行しなければいけないです。1人ひとりその時々の役割があるから、それを出し切れるような雰囲気づくりを今は心がけています。勝つためにも、それが絶対に必要です」と言うように12人全員で戦い、1戦1戦勝利をつかんでいきます。