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男子U19日本代表:FIBA U19ワールドカップまであと8日「このチームがどこまで行くかが気になります」八重樫ショーン龍選手
 「FIBA U19ワールドカップ 2023」(6月24日開幕/ハンガリー)へ向け、国内合宿を行っている男子U19日本代表。大学生たちは、この合宿がはじまる直前の週末まで第63回関東大学バスケットボール新人戦に出場。坂本康成選手(筑波大学1年)は、新人王に選ばれました。

 「まだ試合の疲労が抜けていない感じがあり、少し足がきついです」と吐露する坂本選手。準決勝の日本体育大学戦では、小澤飛悠選手とマッチアップ。どちらも譲らぬ接戦を締めくくったのが、坂本選手の3ポイントシュートでした。83-81で筑波大学が勝利しましたが決勝では大東文化大学に破れ、惜しくも準優勝。しかし、新人戦で得られた「勝負強いプレーをこのチームでも出していきたいです」と気持ちを新たに練習に励んでいます。新人戦では留学生とマッチアップする機会もあり、FIBA U19ワールドカップ前の良いシミュレーションにもなりました。



「日体大のコネ(ボウゴウジィディットハメード)選手とマッチアップしたときに、タイミングをずらしてシュートしなかったことでブロックされました。でも、事前にその経験できたので、大会に向けてしっかりと修正してつなげていきたいです」

 チームで4番目に大きい194cmの坂本選手は「リバウンドやアグレッシブに泥臭いプレーをしつつ、シュートを積極に狙っていきたいです」と意気込みを語ります。また、どのポジションの選手もアウトサイドプレーができるとともに、「リバウンドを取ったらそのままオフェンスに行けます。相手は大きいですが、合わせのプレーでサポートできるようにしたいです」というオールラウンドな選手が揃っているのがこのチームの魅力です。

 八重樫ショーン龍選手(白鷗大学1年)は、「このチームにはシュートが打てる選手やボールを運べる選手がたくさんいるので、自分のシュートだけではなくまわりにアシストをしたり、エクストラパスをして味方にシュートを打たせることを心がけています」と2年間、アレハンドロ・マルチネスヘッドコーチに学んだプレーに徹します。八重樫選手自身も積極的にゴールへ向かい、その長所を生かしていました。



 タレントが揃った今回の男子U19日本代表であり、「このチームがどこまで行くかが気になります」と八重樫選手も期待します。「ジェイコブス(晶)や川島(悠翔)は前回大会よりも格段にレベルが上がっています。まわりのみんなも彼らに引き上げられるようにレベルアップしているので、プレーしていても楽しいです」と八重樫選手は話し、日に日にチーム力も高まっています。

 世界大会におけるアンダーカテゴリーの過去最高位は、2017年FIBA U19ワールドカップに記録した10位。八村塁選手をはじめ、西田優大選手らBリーグで活躍する選手たちがいたチームです。2021年の前回大会には山﨑一渉選手と菅野ブルース選手も出場し、仙台大学附属明成高校の先輩たちの姿を見てきた八重樫選手。今合宿中には隣で男子日本代表合宿が行われており、「一渉さんや前回合宿でU22日本代表と練習試合をしたときには(蒔苗)勇人さんから、『シュート力があるのだから、どんどん狙って行け』と言われました」と先輩たちからアドバイスを受けたそうです。

 FIBA U19ワールドッカップでの目標は、「一つひとつの試合でしっかり勝てるように、チーム全員で戦っていくこと。個人としては、自分のシュートやプレーがどこまで通用するか挑戦したいです」と八重樫選手は述べ、これからスペイン遠征へ出発します。