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男子U19日本代表:FIBA U19ワールドカップまであと9日「プロの舞台で培ってきたディフェンスには自信を持っています」湧川颯斗選手
 6月24日(土)より開幕する「FIBA U19ワールドカップ 2023」へ向け、男子U19日本代表は6月14日(水)より最後の国内合宿がはじまりました。味の素ナショナルスポーツセンターで3日間練習した後、スペインへ渡って実戦形式の直前合宿を行います。

 男子U19日本代表12名のうち、昨年の「FIBA U17ワールドカップ」に出場し、すでに世界を経験した選手が5人います(武藤俊太朗選手、川島悠翔選手、小川瑛次郎選手、内藤耀悠選手、渡辺伶音選手)。「昨年は良い内容ではなかったので、同じことを繰り返さないようにしっかりコミュニケーションを取って、短い時間でもできるだけ完成度の高いチームを作っていきたいです」と言うのは、内藤耀悠選手(レバンガ北海道U18)です。

 昨年経験した世界大会を振り返り、「素直にプレーしていては攻められないことが分かりました。ボールをもらう位置やもらい方を考え、ディフェンスの位置を見ながら、ショットクロック24秒の中で一番良いシュートまで持っていけるように、まわりをどんどん誘導していきたいです」とその精度を高めてふたたび世界に挑みます。

 昨シーズンは特別指定選手として、Bリーグで3試合に出場。プレータイムこそ1分にも満たない試合が多かったですが、練習中はプロの強度を身を持って経験してきました。「体をぶつけることがものすごく大事です。それによって相手を疲れさせ、嫌がると思います。誰よりもディフェンスでは体を張って、一本一本のシュートを確実に守っていけるようにしたいです」と役割が明確になっています。

 湧川颯斗選手(滋賀レイクス)も、「プロの舞台で培ってきたディフェンスには自信を持っています。FIBA U19ワールドカップでも、ディフェンスがチームをプラスにできる部分だと思っています」と同じ役割に徹します。滋賀では23試合出場し、チャンピオンとなった琉球ゴールデンキングス戦では20分前後のプレータイムが与えられました。



 Bリーグでの経験を生かし、「プロと同じ強度で戦うことで、ようやく世界に通用するぐらいだと思っています。ディフェンスの強度を意識しつつ、オフェンスではBリーグ以上に全体的に高さがあります。試合でしか慣れない部分もあるので、スペイン遠征からしっかりと対応できるようにしていきたいです」とチームを引っ張ります。

 コロナ禍ということもあり、昨年のFIBA U17ワールドカップや前回大会は国際試合を経験できないまま大会に入りました。スペイン遠征に対し、内藤選手は「気持ち的に楽になります」と歓迎します。「昨年は対戦相手や世界の高さなど、よく分からないまま初戦を迎えてしまい、そこで良いゲームをするのはなかなか難しかったです。スペイン遠征では強豪と対戦できるので、そこで思いっきり課題を出し、それを修正して本番を迎えるようにしたいです」という機会にします。



 男子日本代表の場合、どのカテゴリーでも世界を相手に苦しい試合が続いています。湧川選手は「苦しい時こそ、チーム一丸になって戦わなければ勝つこともできません。逆の方向を向いてるチームメイトがいれば、同じ方向を向くように声がけをすることは滋賀の先輩たちから学びました」というリーダーシップにも期待しています。FIBA U19ワールドカップではすでにプロとして活躍する選手も多く、「NBAなど世界最高峰のリーグへ行くような選手が集まっていると思うので楽しみです」と同じくプロの舞台で活躍する湧川選手も負けられません。