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男子日本代表:第1次強化合宿スタート「自分が秀でている部分もあると思っているので臆さずにプレーしていきたい」山崎一渉選手
 男子日本代表は6月14日(水)より第1次強化合宿の練習がスタート。9月23日(土)より中国・杭州にて開催される「第19回アジア競技大会」へ向けた選手選考ならびに、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」(8月25日開幕/沖縄・フィリピン・インドネシア)へ向けたトレーニングを行っています。アジア競技大会の候補選手やディベロップメントキャンプメンバーでも、「良いパフォーマンスをすれば、FIBAワールドカップへ向けた合宿に招集する可能性がある」とトム・ホーバスヘッドコーチは言及し、モチベーション高く競い合っています。

 寺嶋良選手(広島ドラゴンフライズ)は、FIBAワールドカップの出場権を争ったアジア地区予選Window4(2022年8月)以来となる男子日本代表活動に参加。合宿初日を終え、「みんなが所属チームで求められてきたバスケを一旦忘れて、新しい日本代表のスタイルに対して初招集された選手は挑戦し、選ばれたことのあるメンバーは早く戻そうとしています。それが表現としてすごく現れているので、良い雰囲気で練習ができています」と感想を述べます。

 選手の入れ替えがあり、若い選手も増えていますが、「自分の長所であるスピードやドライブをもっともっと生かして、メンバーに残りたい気持ちはもちろんあります。この中では中堅になっているので、リーダーシップも発揮することも意識しています」と寺嶋選手は考え、その役割も変わっています。今回は、アジア競技大会の候補である寺嶋選手ですが、ホーバスヘッドコーチが就任したアジア地区予選Window1から選出されてきました。「もう一度、FIBAワールドカップへ向かいたい気持ちは強く、もちろん悔しさもあります。1パーセントでも出場できる可能性があるならばそこに懸けたいですし、全てを出し切ってこの合宿を終えたいと思っています」と巡ってきたチャンスをつかみに行きます。

 ディベロップメントキャンプメンバーに選ばれた山ノ内勇登選手(ポートランド大学)と山崎一渉選手(ラドフォード大学)は、アメリカでプレーする学生たち。はじめて男子日本代表合宿に参加した山崎選手は、「積極的にシュートを打てと言われており、仙台大学附属明成高校時代に似ています」という印象を持っていました。昨シーズンから所属するラドフォード大学では「頭を使ってプレーすることが増え、チームとして良いシュートセレクションを作るコンセプトのため、この合宿でもまわりの選手を探してしまう部分があります。でも、ここでは自分のタイミングでしっかりと打ち切っていかなければなりません」と理解し、高校時代のプレーを思い出しながら練習に励んでいます。



 200cmのスモールフォワードの山崎選手は高さと機動力を武器としながら、「強い気持ちを持つことが大事です。自分よりも大きかったり、スキルもあり、Bリーグで活躍する先輩たちばかりですが、それでも自分が秀でている部分もあると思っているので臆さずにプレーしていきたいです」と積極的にアピールしています。

 同じくNCAAでプレーする富永啓生選手(ネブラスカ大学)は、男子日本代表活動も2年目を迎えました。昨シーズンのネブラスカ大学では平均13.1点、3ポイントシュートは40%の高確率を記録。2月5日には、ホーバスヘッドコーチの母校であるペンシルバニア州立大学を相手に、キャリアハイの30点をマークしています。目指しい活躍を見せたことで「自信を持って今合宿に臨めています。大学で通用したプレーをそのまま日本代表でも発揮できるようにしながら、この合宿を通じてもっともっとレベルアップしていきたいです」と貪欲に吸収しています。



 昨年は河村勇輝選手(横浜ビー・コルセアーズ)とともに最年少でしたが、山崎選手などさらに若い選手が選出され、「本当にエネルギーがあって、良い雰囲気で練習もできています」と高い強度を実感。富永選手は「毎年若い選手が選ばれ、みんなと切磋琢磨ができています。何よりも日本のレベルがすごく上がって来ていると感じています。自分も負けないようにがんばっていきます」と代表メンバー入りを目指して競争し合う第1次強化合宿は、6月21日(水)まで続きます。