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女子日本代表:第1次強化合宿中「これから負けられない戦いがはじまります」林咲希キャプテン
 2023年度の強化・活動方針が発表され、パリ2024オリンピックへ向けて始動した女子日本代表。6月23日(金)よりオーストラリア・シドニーで開幕する「FIBA女子アジアカップ」での6連覇を目指し、第1次強化合宿を行っています。

 昨年はケガにより、FIBA女子ワールドカップには出場できなかった林咲希選手が、約1年半ぶりに日本代表に戻って来ました。ふたたびキャプテンを任され、明るくチームを引っ張っています。合宿がはじまったばかりですが、「1人ひとりが声を出し、分からないことがあればどんどん聞いてきてくれます」と、風通しの良い環境を作っています。



 恩塚亨ヘッドコーチとの関係も同様であり、「以前よりもプレーに対してはっきりと伝えてくれています」と林選手は感じており、迷いが消えました。選手自身が選択するプレーを尊重する恩塚ヘッドコーチに対し、「褒めてくれることで、自分にとって良いプレーだったのかと思ってしまう部分がありました」という林選手。しかし今は、尊重しつつも「こうではなく、こうしよう」と明確に示してくれることが選手たちにとっての道標になっています。

 キャプテンとともに、恩塚ヘッドコーチは町田瑠唯選手と髙田真希選手をポジションリーダーとして新たに任命。選手とコーチをつなぎ、または選手同士で問題解決しながら、「同じページでチーム一体となって戦うこと」を目指します。髙田選手は、「まずは自分がしっかりプレーで見せていくこと」を重視していました。豊富な経験を生かし、「チームが困ったときや崩れてしまったときに、しっかり動けるところが自分の良さです。決められた動きだけではなく、冷静に対応していろんな動きをして良いことをプレーで見せていきたいです」と新たな役割に取り組んでいます。これから合宿を重ねていく上で、「選手たちのアイディアや思いを聞き取りながらヘッドコーチに伝えたり、他の選手と話し合ったりする役割です」というのがポジションリーダーです。



 もう一人のポジションリーダーであり、はじめて恩塚ジャパンに参加する町田選手は、別メニューで調整中。「メンバーも大きく変わって若い選手が増え、バスケットスタイルも今までとは全然違います。恩塚ヘッドコーチのバスケットははじめてなので、まずは慣れることが大事になります」と述べます。昨年はWNBAワシントン・ミスティクスでプレーした経験を生かし、「いろんな選択肢やバリエーションは海外でプレーしたことで幅は広がったと思います」という姿を早く見せられるようにコンディションを上げています。

 練習3日目ながら、髙田選手は「オフェンスの流れが止まらないようなシステムになり、相手にアジャストされても次々と選択肢が生まれるようになっています」と手応えを感じていました。「40分間最後まで戦い抜ける力を合宿期間でつけ、デンマークを迎える三井不動産カップで練習してきたことをしっかりと確かめられるようにしたいです」と続け、6月16日(金)から3連戦となる高崎アリーナが楽しみです

 パリ2024オリンピックへ向け、「これから負けられない戦いがはじまります。練習3日目なので、まだチームとしてはまとまりきれてない部分はありますが、それでも一つになりきろうとしています。これからしっかり目の前のことを徹底していき、一つひとつの試合や大会を勝ち切っていけるようにしたいです」と林選手は気合いを込め、本日も練習に励んでいます。