男子日本代表: FIBAバスケットボールワールドカップ2023へ向けて「相手は関係なく、自分たちのバスケをやるだけ」トム・ホーバスHC
FIBA バスケットボール 2023の組み合わせが決まり、一夜が明けました。沖縄アリーナで行われるグループEに属する男子日本代表(FIBAランキング36位)はドイツ(11位/8月25日)、フィンランド(24位/8月27日)、オーストラリア(3位/8月29日)の順でグループステージを戦います。いずれも日本で公式戦を戦った経験がある3チーム。ドイツは前回日本で開催された2006年FIBAワールドカップ(※当時は世界選手権)でも初戦で対戦し、70-81と惜しくも敗れました。フィンランドは1964年、前回東京オリンピックでの9-12位決定戦で54-45、日本は勝利しています。アジア予選で何度も来日しているオーストラリア。前回大会への出場に後がなくなっていた2018年6月29日、満員の千葉ポートアリーナで79-78と金星を挙げました。
オーストラリアに勝利したのはこの1試合だけであり、公式戦では8敗している強豪です。ドイツとフィンランドも公式戦は先に挙げた1試合のみ。しかし、近年は強化試合で来日していた両チーム。フィンランドとは2021年7月11日に沖縄アリーナで対戦し、71-76の惜敗。前回大会直前の2019年8月24日、さいたまスーパーアリーナを満員にして行われたドイツ戦は、86-83で勝利しています。
組み合わせに対して行われたトム・ホーバスヘッドコーチの記者会見ならびに、富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)と渡邉雄太選手(ブルックリン・ネッツ)、河村勇輝選手(横浜ビー・コルセアーズ)のコメントをご紹介します。
■トム・ホーバス ヘッドコーチ
日本のグループには良いチームばかりが集まりましたが、もうやるしかないです。組み合わせの結果を受けてすでにスタッフといろいろと話し、今は最初のドイツ戦へ向けたスカウティングをはじめました。まだ相手のロスターなど詳細は分かりませんが、NBAのスター選手がいます。相手は関係なく、自分たちのバスケをやるだけです。
この1年半で少しずつ良くなってきました。Window6では2連勝し、良いプレーも見られました。6月から合宿をスタートさせ、本番まで2ヶ月ほどしかありません。ワールドカップへ向けて、もう2〜3ステップしなければいけないです。NBA選手や新しい選手が入って新たなチームにはなりますが、ベースとなる選手はもう理解しているので、そこは自信があります。
目標とするパリ2024オリンピックへの出場権が得られる勝率でアジア1位になるためには、2〜3勝が必要だと思います。1次ラウンドで2勝したいです。1勝では2次ラウンド進出も厳しくなります。このグループで2勝1敗にできれば、次のラウンドに進めると思っています。そのためにも今までどおり、速いバスケ、チームバスケ、ネバー・ギブアップバスケを突き詰めていきます。このバスケを信じて、自分たちの力を信じて、いつも通りのことをやるだけです。
■富樫勇樹選手
チームとして対戦相手が決まれば、明確な準備ができてきます。そういう意味でも、気持ち的にも徐々に準備していかなければいけないと思っています。でも、そこは次で、しっかりとB.LEAGUEで優勝をして、その後にワールドカップに向かっていければ良いと思っています。しっかりと集中して戦っていきたいです。
なかなかタフなというか、簡単ではないグループであることは確かです。でも、決まった以上はそれに向けて準備するしかないと思っています。沖縄開催であり、ホームで試合ができることがすごく楽しみです。がんばりたいです。
■渡邉雄太選手
オーストラリアと対戦することになり、ネッツのチームメイト(パティ・ミルズ選手、ベン・シモンズ選手)がいたり、僕を担当するコーチがオーストラリア人(Adam Capornアシスタントコーチ)で代表の話もよくしていて、日本で一緒に試合ができたら良いね、という話をしていたので個人的には楽しみです。でも、この3チームの中で一番強いと思っているのがオーストラリアです。率直に言って、しんどいグループではあるな、と思いました。
ドイツは2019年ワールドカップ前に、日本での強化試合をしましたが、そのときはコンディションも仕上がっていなかったと思います。日本に移動してきたばかりで時差ボケもあったと思うので、その時は日本が勝つことができました。もし、ベストメンバーで来るのであれば、レイカーズのデニス・シュルーダー選手やオーランドの(フランツ&モー)ワグナー兄弟、ダラスのマキシ・クリーバーがいるので強いです。特にシュルーダー選手はドライブが鋭かったり、去年のユーロカップでも彼がドイツを率いて、得点源となっていたので簡単には抑えられない選手です。
フィンランドの情報はあまりないですが、ユタ・ジャズのラウリー・マルケネン選手が出てくればドイツ同様に厳しい戦いになります。もちろん、彼がいなくても厳しい戦いになりますが、彼を抑えるのはなかなか難しいです。フィンランド戦も100%を出し切らなければ、勝負にならないと思います。個人的には、どうせ対戦するならば出てきて欲しいです。
勝つための大前提として、100%の力を発揮してようやく勝負になるぐらいの地力の差はあります。僕らが少しでも気を抜いたり、ゲームプランをひとつでも間違えれば、一気に試合は崩れてしまいます。本当に全員が100%の集中力で、そのときにピークを持っていければ勝負ができるという感覚です。どこと当たっても、100%の力を出しつくさなければ勝てないです。それを現実として受け止めながら戦っていきたいです。
アメリカにいることで、僕自身もなかなか日本のお客さんの前でプレーできることが少ないので、日本からいつも応援してくださってる皆さんに、自分がNBAでどれだけ成長したのを見せる良い機会にもなります。応援してくれてる人たちと一体になって、がんばっていきたいなと思っています。
■河村勇輝選手
世界の中でも強豪と呼ばれるチームが集まったやり甲斐あるグループだと思います。四つに組んで戦っても結果は見えているので、自分たちのバスケだけではなく、相手を惑わすような考えてプレーすることや、そのための作戦はトムさんが考えてくれると思うので、そこをしっかりと遂行しながら僕たちはトムさんの考え方を信じて戦うだけです。
これまで僕自身はアジアのレベルでしか戦ったことがないので、そこへ向けた気持ちの準備もしっかり作っていきたいです。スピードの部分は絶対に世界でも通用すると自分は思っているので、そこは最大限生かしながらプレーしていければ良いと思います。
このグループを見れば、バスケを知られているファンの皆さんは厳しい戦いになる予想をされる方もたくさんいると思います。それ以上に、僕が入ってからまだ1年も経っていませんが、それでも積み上げてきたものがあると信じています。特に日本開催で、ホームアドバンテージを発揮するにもすごく良い場所だと思っています。皆さんの声援を背に力を発揮して、まずは1次グループ突破をできるようにしたいです。
■沖縄グループステージ概要
【試合日程】2023年8月25日 (金)~9月3日 (日)
【会場】沖縄アリーナ (沖縄県沖縄市⼭内1丁目16-1)
【チケット情報】https://register.worldcup.basketball/ja/#japan
■日本戦 (試合開始時間は、いずれも未定)
・8月25日 (金) vs ドイツ
・8月27日 (日) vs フィンランド
・8月29日 (火) vs オーストラリア
オーストラリアに勝利したのはこの1試合だけであり、公式戦では8敗している強豪です。ドイツとフィンランドも公式戦は先に挙げた1試合のみ。しかし、近年は強化試合で来日していた両チーム。フィンランドとは2021年7月11日に沖縄アリーナで対戦し、71-76の惜敗。前回大会直前の2019年8月24日、さいたまスーパーアリーナを満員にして行われたドイツ戦は、86-83で勝利しています。
組み合わせに対して行われたトム・ホーバスヘッドコーチの記者会見ならびに、富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)と渡邉雄太選手(ブルックリン・ネッツ)、河村勇輝選手(横浜ビー・コルセアーズ)のコメントをご紹介します。
■トム・ホーバス ヘッドコーチ
日本のグループには良いチームばかりが集まりましたが、もうやるしかないです。組み合わせの結果を受けてすでにスタッフといろいろと話し、今は最初のドイツ戦へ向けたスカウティングをはじめました。まだ相手のロスターなど詳細は分かりませんが、NBAのスター選手がいます。相手は関係なく、自分たちのバスケをやるだけです。
この1年半で少しずつ良くなってきました。Window6では2連勝し、良いプレーも見られました。6月から合宿をスタートさせ、本番まで2ヶ月ほどしかありません。ワールドカップへ向けて、もう2〜3ステップしなければいけないです。NBA選手や新しい選手が入って新たなチームにはなりますが、ベースとなる選手はもう理解しているので、そこは自信があります。
目標とするパリ2024オリンピックへの出場権が得られる勝率でアジア1位になるためには、2〜3勝が必要だと思います。1次ラウンドで2勝したいです。1勝では2次ラウンド進出も厳しくなります。このグループで2勝1敗にできれば、次のラウンドに進めると思っています。そのためにも今までどおり、速いバスケ、チームバスケ、ネバー・ギブアップバスケを突き詰めていきます。このバスケを信じて、自分たちの力を信じて、いつも通りのことをやるだけです。
■富樫勇樹選手
チームとして対戦相手が決まれば、明確な準備ができてきます。そういう意味でも、気持ち的にも徐々に準備していかなければいけないと思っています。でも、そこは次で、しっかりとB.LEAGUEで優勝をして、その後にワールドカップに向かっていければ良いと思っています。しっかりと集中して戦っていきたいです。
なかなかタフなというか、簡単ではないグループであることは確かです。でも、決まった以上はそれに向けて準備するしかないと思っています。沖縄開催であり、ホームで試合ができることがすごく楽しみです。がんばりたいです。
■渡邉雄太選手
オーストラリアと対戦することになり、ネッツのチームメイト(パティ・ミルズ選手、ベン・シモンズ選手)がいたり、僕を担当するコーチがオーストラリア人(Adam Capornアシスタントコーチ)で代表の話もよくしていて、日本で一緒に試合ができたら良いね、という話をしていたので個人的には楽しみです。でも、この3チームの中で一番強いと思っているのがオーストラリアです。率直に言って、しんどいグループではあるな、と思いました。
ドイツは2019年ワールドカップ前に、日本での強化試合をしましたが、そのときはコンディションも仕上がっていなかったと思います。日本に移動してきたばかりで時差ボケもあったと思うので、その時は日本が勝つことができました。もし、ベストメンバーで来るのであれば、レイカーズのデニス・シュルーダー選手やオーランドの(フランツ&モー)ワグナー兄弟、ダラスのマキシ・クリーバーがいるので強いです。特にシュルーダー選手はドライブが鋭かったり、去年のユーロカップでも彼がドイツを率いて、得点源となっていたので簡単には抑えられない選手です。
フィンランドの情報はあまりないですが、ユタ・ジャズのラウリー・マルケネン選手が出てくればドイツ同様に厳しい戦いになります。もちろん、彼がいなくても厳しい戦いになりますが、彼を抑えるのはなかなか難しいです。フィンランド戦も100%を出し切らなければ、勝負にならないと思います。個人的には、どうせ対戦するならば出てきて欲しいです。
勝つための大前提として、100%の力を発揮してようやく勝負になるぐらいの地力の差はあります。僕らが少しでも気を抜いたり、ゲームプランをひとつでも間違えれば、一気に試合は崩れてしまいます。本当に全員が100%の集中力で、そのときにピークを持っていければ勝負ができるという感覚です。どこと当たっても、100%の力を出しつくさなければ勝てないです。それを現実として受け止めながら戦っていきたいです。
アメリカにいることで、僕自身もなかなか日本のお客さんの前でプレーできることが少ないので、日本からいつも応援してくださってる皆さんに、自分がNBAでどれだけ成長したのを見せる良い機会にもなります。応援してくれてる人たちと一体になって、がんばっていきたいなと思っています。
■河村勇輝選手
世界の中でも強豪と呼ばれるチームが集まったやり甲斐あるグループだと思います。四つに組んで戦っても結果は見えているので、自分たちのバスケだけではなく、相手を惑わすような考えてプレーすることや、そのための作戦はトムさんが考えてくれると思うので、そこをしっかりと遂行しながら僕たちはトムさんの考え方を信じて戦うだけです。
これまで僕自身はアジアのレベルでしか戦ったことがないので、そこへ向けた気持ちの準備もしっかり作っていきたいです。スピードの部分は絶対に世界でも通用すると自分は思っているので、そこは最大限生かしながらプレーしていければ良いと思います。
このグループを見れば、バスケを知られているファンの皆さんは厳しい戦いになる予想をされる方もたくさんいると思います。それ以上に、僕が入ってからまだ1年も経っていませんが、それでも積み上げてきたものがあると信じています。特に日本開催で、ホームアドバンテージを発揮するにもすごく良い場所だと思っています。皆さんの声援を背に力を発揮して、まずは1次グループ突破をできるようにしたいです。
■沖縄グループステージ概要
【試合日程】2023年8月25日 (金)~9月3日 (日)
【会場】沖縄アリーナ (沖縄県沖縄市⼭内1丁目16-1)
【チケット情報】https://register.worldcup.basketball/ja/#japan
■日本戦 (試合開始時間は、いずれも未定)
・8月25日 (金) vs ドイツ
・8月27日 (日) vs フィンランド
・8月29日 (火) vs オーストラリア