男子U19日本代表:第1次強化合宿レポート「1試合を通して集中し続けられるようなチームにしたいです」武藤俊太朗選手
2023年6月24日よりハンガリー・デブレツェンにて開催される「FIBA U19バスケットボールワールドカップ2023」へ向け、4月14日(金)〜18日(日)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区) にて2023年度バスケットボール男子U19日本代表チームは第1次強化合宿を実施。「FIBA U19ワールドカップは非常に重要な大会」とアレハンドロ・マルチネスヘッドコーチは位置づけています。世界から集まるU19世代にとっては、「大会後にNBAやユーロリーグへ行く選手も多くいます。そんな世界のライバルを相手に、もっと良いプレーができるように準備をしていかなければなりません」というマルチネスヘッドコーチの強化がはじまりました。
ヨーロッパではプロとしてすでに活躍する選手もおり、この世代の次はもう男子日本代表です。合宿中はトム・ホーバスヘッドコーチが練習を見守っていました。近い年代には河村勇輝選手(横浜ビー・コルセアーズ)がおり、同じく福岡第一高校出身の轟琉維選手(東海大学1年)は「世界でも普通に戦えている姿を見て、自分も努力してがんばればそこまで行けるのかな」と刺激を受けています。
久しぶりに再会した選手たちの印象について、「昨年の夏に比べて、さらに経験を積んでいます。FIBA 3×3 U17アジアカップ(武藤俊太朗選手、小川瑛次郎選手、内藤耀悠選手、石口直が出場)では優勝し、国内ではウインターカップを経て経験値が上がったことが一番大きいです」とマルチネスヘッドコーチは喜びます。「昨年の男子U17日本代表と男子U18日本代表で良いパフォーマンスを見せた選手を中心に選んでいきます」と続け、FIBA U19ワールドカップへ向けた選手選考を行っています。2つのチームを融合させ、短期間でチームを作るためにも「まずはお互いを知り、それぞれの強みをきちんと理解し合うことが重要です」と積極的なコミュニケーションを求めています。
マルチネスヘッドコーチが率いた昨年のアンダーカテゴリーでは3つの国際大会へ出場し、FIBA U17ワールドカップですでに世界を経験してきた選手もいます。その一人である武藤俊太朗選手(明治大学1年)は、国内でも開志国際高校の一員としてウインターカップを制し、その後は新潟アルビレックスBBの特別指定選手としてスキルを磨いてきました。FIBA U17ワールドカップを振り返り、「ドライブからファウルをもらうプレーや、キックアウトからパスをもらって3ポイントシュートを打ち、そして決めることは通用したと思います」と言います。川島悠翔選手の平均19.1点、小川瑛次郎選手(羽黒高等学校3年)の10.4点に次ぐ、平均9.7点で活躍。しかし、1勝6敗という結果に対して、「前半は戦えていた試合もありましたが、後半に崩れて集中力が切れてしまった部分がありました。1試合を通して、集中し続けられるようなチームにしたいです」と課題は明確になっています。
身長や体格など世界との差を埋めるためにも、「まずはスマートに相手の裏を突くプレーなどで、得点を取っていくことが大事です。しかし、相手も対応してくるので、そのディフェンスにアジャストしなければなりません。また、本当に相手は身長が高く、そこでリバウンドを獲られてしまえば試合には勝てないです。ボックスアウトへ激しく行くなど、そういうプレーが大事になります」と武藤選手は昨年の経験を踏まえ、意識高く取り組んでいます。
マルチネスヘッドコーチ体制になって2年目。昨年のFIBA U18アジア選手権に出場した轟選手は、「昨年と練習している内容はそれほど変わらないですが、今回はその精度を突き詰めています。ノーマークではシュートを落とさないことからはじまり、そういう細かいところの精度を上げていかなければ世界には勝てないです」と危機感を持っていました。ポイントガードとして、「コーチが求めていることを理解して、それを全員が共通認識することが大切です。しっかりコミュニケーション取りながら、自分のプレーやまわりをどう生かすかを考えています」と轟選手は話し、チーム力を高めています。
FIBA U19ワールドカップへ向けて強化すべきポイントについて伺えば、「日本だから特別に足りていないという話ではありません」というマルチネスヘッドコーチの答えは以下のとおりです。
「日本でもスペインでも、アメリカであっても、何かだけが特別足りていないというわけではないです。プロを目指す世代であり、そこへ到達するまでは基本的に全ての部分でレベルアップしなければなりません。オフェンスとディフェンスとともに、試合への臨み方や戦術理解度などまだまだ学ぶことは多くあります。素晴らしいプロ選手とは日々成長を求める選手であり、年齢を重ねながらレベルアップしていけば良いと考えています」
今回招集した10名に加え、現在Bリーグや海外で活躍する昨年のアンダーカテゴリーメンバーもマルチネスヘッドコーチの構想には入っており、今後の強化合宿を通じて12名を選考していきます。
ヨーロッパではプロとしてすでに活躍する選手もおり、この世代の次はもう男子日本代表です。合宿中はトム・ホーバスヘッドコーチが練習を見守っていました。近い年代には河村勇輝選手(横浜ビー・コルセアーズ)がおり、同じく福岡第一高校出身の轟琉維選手(東海大学1年)は「世界でも普通に戦えている姿を見て、自分も努力してがんばればそこまで行けるのかな」と刺激を受けています。
久しぶりに再会した選手たちの印象について、「昨年の夏に比べて、さらに経験を積んでいます。FIBA 3×3 U17アジアカップ(武藤俊太朗選手、小川瑛次郎選手、内藤耀悠選手、石口直が出場)では優勝し、国内ではウインターカップを経て経験値が上がったことが一番大きいです」とマルチネスヘッドコーチは喜びます。「昨年の男子U17日本代表と男子U18日本代表で良いパフォーマンスを見せた選手を中心に選んでいきます」と続け、FIBA U19ワールドカップへ向けた選手選考を行っています。2つのチームを融合させ、短期間でチームを作るためにも「まずはお互いを知り、それぞれの強みをきちんと理解し合うことが重要です」と積極的なコミュニケーションを求めています。
マルチネスヘッドコーチが率いた昨年のアンダーカテゴリーでは3つの国際大会へ出場し、FIBA U17ワールドカップですでに世界を経験してきた選手もいます。その一人である武藤俊太朗選手(明治大学1年)は、国内でも開志国際高校の一員としてウインターカップを制し、その後は新潟アルビレックスBBの特別指定選手としてスキルを磨いてきました。FIBA U17ワールドカップを振り返り、「ドライブからファウルをもらうプレーや、キックアウトからパスをもらって3ポイントシュートを打ち、そして決めることは通用したと思います」と言います。川島悠翔選手の平均19.1点、小川瑛次郎選手(羽黒高等学校3年)の10.4点に次ぐ、平均9.7点で活躍。しかし、1勝6敗という結果に対して、「前半は戦えていた試合もありましたが、後半に崩れて集中力が切れてしまった部分がありました。1試合を通して、集中し続けられるようなチームにしたいです」と課題は明確になっています。
身長や体格など世界との差を埋めるためにも、「まずはスマートに相手の裏を突くプレーなどで、得点を取っていくことが大事です。しかし、相手も対応してくるので、そのディフェンスにアジャストしなければなりません。また、本当に相手は身長が高く、そこでリバウンドを獲られてしまえば試合には勝てないです。ボックスアウトへ激しく行くなど、そういうプレーが大事になります」と武藤選手は昨年の経験を踏まえ、意識高く取り組んでいます。
マルチネスヘッドコーチ体制になって2年目。昨年のFIBA U18アジア選手権に出場した轟選手は、「昨年と練習している内容はそれほど変わらないですが、今回はその精度を突き詰めています。ノーマークではシュートを落とさないことからはじまり、そういう細かいところの精度を上げていかなければ世界には勝てないです」と危機感を持っていました。ポイントガードとして、「コーチが求めていることを理解して、それを全員が共通認識することが大切です。しっかりコミュニケーション取りながら、自分のプレーやまわりをどう生かすかを考えています」と轟選手は話し、チーム力を高めています。
FIBA U19ワールドカップへ向けて強化すべきポイントについて伺えば、「日本だから特別に足りていないという話ではありません」というマルチネスヘッドコーチの答えは以下のとおりです。
「日本でもスペインでも、アメリカであっても、何かだけが特別足りていないというわけではないです。プロを目指す世代であり、そこへ到達するまでは基本的に全ての部分でレベルアップしなければなりません。オフェンスとディフェンスとともに、試合への臨み方や戦術理解度などまだまだ学ぶことは多くあります。素晴らしいプロ選手とは日々成長を求める選手であり、年齢を重ねながらレベルアップしていけば良いと考えています」
今回招集した10名に加え、現在Bリーグや海外で活躍する昨年のアンダーカテゴリーメンバーもマルチネスヘッドコーチの構想には入っており、今後の強化合宿を通じて12名を選考していきます。