FIBA 3×3 アジアカップ2023[予選ラウンド]女子代表は2連勝で決勝トーナメントへ。男子代表は善戦も予選ラウンド敗退
3×3バスケットボール男女日本代表チームの「FIBA 3×3 アジアカップ2023」が3月31日、始まりました。男女ともに予備予選を免除されたため、この日の予選ラウンドが大会初戦となりました。
今大会の代表チームは男女計8人の選手のうち、7人が3×3カテゴリーで初の日本代表戦というフレッシュな顔ぶれ。そんな中、全員が初選出となった3×3女子日本代表は、♯1 江村優有選手(早稲田大学2年)、♯17 三田七南選手(ENEOSサンフラワーズ)、♯20 山口奈々花選手、♯24 近藤京選手(ともにアイシン ウィングス)の4人で、2連勝を飾りました。チャイニーズ・タイペイを15-10で破り、開催国のシンガポールも15-5で下して、4月2日の決勝トーナメント進出を決めました。
しかし、3×3男子日本代表はニュージーランドに10-21、オーストラリアに13-21で2連敗。♯91 落合知也選手(ALPHAS.EXE)がチームを引っ張り、初の日本代表戦を迎えた♯2 改田拓哉選手(TSUKUBA ALBORADA)、♯4 小澤崚選手(TSUKUBA ALBORADA・SAITAMA ALPHAS)、♯24 仲西佑起選手(NINJA AIRS.EXE)も持ち味を発揮する場面があったものの、アジアの強豪に対して悔しさが残る結果となりました。
その奮闘を振り返ると、3×3男子日本代表はディフェンスで粘り強く戦い、スピードを生かしたドライブや、連携プレーから1点をもぎ取りました。それでも、チームの生命線となる2ポイントシュートが2戦合計で3本しか決まらずに苦戦。試合が進むにつれて、逆に相手の2ポイントシュートを許し、高さで押し切られました。小澤選手は次のように話しました。
「ディフェンスで一人ひとりが一杯いっぱいになって、スクリーンが起こったときにスムーズにスイッチができなかったです。そういった部分でニュージーランドもシュートを決めてきて、オーストラリアも最後は2ポイントを決めてきました。もう少しそれぞれの選手が冷静にコミュニケーションをとって、ディフェンスでのミスを減らしたかったです」
ただ、平均身長184.3cmのチームが、サイズで上回る強豪に対して善戦する時間帯も作りました。小澤選手は「コンセプトが遂行できていた時間帯は結構良かった」と話します。予備予選を勝ち上がってきたニュージーランドは平均身長195.6cmという体格に勝る相手でしたが、ひるまずに息のあったプレーを披露しました。落合選手のパスから改田選手や、仲西選手が得点を挙げ、ディフェンスも体を寄せてニュージーランドのポストプレーを阻み、序盤は互角の展開に持ち込みました。
続く、オースラリア戦も立ち上がりから相手を苦しめました。3×3男子日本代表はニュージーランドよりも高い平均身長201.5cmのチームに対して、プレッシャーをかけ続け、小澤選手の2ポイントシュートでリードを奪うなど、中盤まで5-5のロースコアゲームで過去3度のアジアカップ王者と渡り合いました。
残念ながら3×3男子日本代表はこれで大会終了となり、悔しさは募りますが、小澤選手は前を向きます。「戦える感覚はあった」とも話しました。この経験を糧に「自分がスマートにプレーできるように、フィジカルを鍛えて、コミュニケーションも率先して取り、チームを引っ張れるようになりたい」と、成長を誓いました。
一方、3×3女子日本代表は苦しい初戦となりましたが、ディフェンスを武器に2連勝を引き寄せました。大会初戦となったチャイニーズ・タイペイ戦は序盤から三田選手の積極的なドライブで流れを作り、7-3と先行します。さらにリードを広げたい中盤、江村選手や山口選手が2ポイントシュートを放つも決まらず、重たい展開になりましたが、ディフェンスで我慢します。相手の2ポイントシュートを阻むと、近藤選手らのドライブで加点し、15-10で勝ち切りました。
そして、シンガポール戦ではアウェーの雰囲気になりましたが、3×3女子日本代表はそれを跳ね返しました。前の試合に続き、三田選手が攻防両面でチームに勢いを与え、江村選手や近藤選手のドライブが決まってリードを奪います。アウトサイドのシュートに当たりこそ来ませんでしたが、随所で山口選手がリバウンドを奪取。開催国の2ポイントシュートを封じて15-5で、予選ラウンドPool Bの1位通過を決めました。
試合後、三田選手は「勝ち切れたことに、まずはひと安心です」と前置きして、「細かく見れば、自分らの思い描いているバスケットはまだできていないです。できる限り修正してあさっての決勝トーナメントに行きたい」と明かしました。
チームとして、ディフェンスは戦前のミーティングどおり遂行できたそうですが、オフェンスは修正が必要のようです。2ポイントシュートが当たらず、疲労も見え始めると1対1で打開する場面が多くなるため、三田選手は対戦相手のレベルがあがる準々決勝以降を見据えて、理想的な戦い方を話しました。
「(予選ラウンドの)相手が強豪国では無いため(1対1で)行けてしまう癖がついていると思うので、それはちょっと嫌でした。でも、きょうは1対1で行ける場面では仕掛けたほうが得点に繋がるならそれで良いと思って、行きました。でも、他の2人が(その仕掛ける選手を)見てしまうので、上手くボールを回しながらディフェンスとズレができた場面で1対1に行けるのがベストかなと思っています」
3×3女子日本代表は本日1日を休養日とし、4月2日(日)日本時間12:40よりタイとの準々決勝に挑みます。若いチームであるため、大会を通してステップアップした分だけ、高みに届くでしょう。チームを率いる長谷川誠コーチも大会を前に「未完成なので、試合で成長していけるようなチーム」と表現をしていました。引き続き、シンガポールで戦う4人の姿にご注目ください。
■決勝トーナメント【4月2日(日)】3×3女子日本代表 試合日程
・12:40~ 準々決勝 vsタイ
・17:25~ 準決勝(敗れた場合、19:30~3位決定戦)
・20:20~ 決勝
今大会の代表チームは男女計8人の選手のうち、7人が3×3カテゴリーで初の日本代表戦というフレッシュな顔ぶれ。そんな中、全員が初選出となった3×3女子日本代表は、♯1 江村優有選手(早稲田大学2年)、♯17 三田七南選手(ENEOSサンフラワーズ)、♯20 山口奈々花選手、♯24 近藤京選手(ともにアイシン ウィングス)の4人で、2連勝を飾りました。チャイニーズ・タイペイを15-10で破り、開催国のシンガポールも15-5で下して、4月2日の決勝トーナメント進出を決めました。
しかし、3×3男子日本代表はニュージーランドに10-21、オーストラリアに13-21で2連敗。♯91 落合知也選手(ALPHAS.EXE)がチームを引っ張り、初の日本代表戦を迎えた♯2 改田拓哉選手(TSUKUBA ALBORADA)、♯4 小澤崚選手(TSUKUBA ALBORADA・SAITAMA ALPHAS)、♯24 仲西佑起選手(NINJA AIRS.EXE)も持ち味を発揮する場面があったものの、アジアの強豪に対して悔しさが残る結果となりました。
その奮闘を振り返ると、3×3男子日本代表はディフェンスで粘り強く戦い、スピードを生かしたドライブや、連携プレーから1点をもぎ取りました。それでも、チームの生命線となる2ポイントシュートが2戦合計で3本しか決まらずに苦戦。試合が進むにつれて、逆に相手の2ポイントシュートを許し、高さで押し切られました。小澤選手は次のように話しました。
「ディフェンスで一人ひとりが一杯いっぱいになって、スクリーンが起こったときにスムーズにスイッチができなかったです。そういった部分でニュージーランドもシュートを決めてきて、オーストラリアも最後は2ポイントを決めてきました。もう少しそれぞれの選手が冷静にコミュニケーションをとって、ディフェンスでのミスを減らしたかったです」
ただ、平均身長184.3cmのチームが、サイズで上回る強豪に対して善戦する時間帯も作りました。小澤選手は「コンセプトが遂行できていた時間帯は結構良かった」と話します。予備予選を勝ち上がってきたニュージーランドは平均身長195.6cmという体格に勝る相手でしたが、ひるまずに息のあったプレーを披露しました。落合選手のパスから改田選手や、仲西選手が得点を挙げ、ディフェンスも体を寄せてニュージーランドのポストプレーを阻み、序盤は互角の展開に持ち込みました。
続く、オースラリア戦も立ち上がりから相手を苦しめました。3×3男子日本代表はニュージーランドよりも高い平均身長201.5cmのチームに対して、プレッシャーをかけ続け、小澤選手の2ポイントシュートでリードを奪うなど、中盤まで5-5のロースコアゲームで過去3度のアジアカップ王者と渡り合いました。
残念ながら3×3男子日本代表はこれで大会終了となり、悔しさは募りますが、小澤選手は前を向きます。「戦える感覚はあった」とも話しました。この経験を糧に「自分がスマートにプレーできるように、フィジカルを鍛えて、コミュニケーションも率先して取り、チームを引っ張れるようになりたい」と、成長を誓いました。
一方、3×3女子日本代表は苦しい初戦となりましたが、ディフェンスを武器に2連勝を引き寄せました。大会初戦となったチャイニーズ・タイペイ戦は序盤から三田選手の積極的なドライブで流れを作り、7-3と先行します。さらにリードを広げたい中盤、江村選手や山口選手が2ポイントシュートを放つも決まらず、重たい展開になりましたが、ディフェンスで我慢します。相手の2ポイントシュートを阻むと、近藤選手らのドライブで加点し、15-10で勝ち切りました。
そして、シンガポール戦ではアウェーの雰囲気になりましたが、3×3女子日本代表はそれを跳ね返しました。前の試合に続き、三田選手が攻防両面でチームに勢いを与え、江村選手や近藤選手のドライブが決まってリードを奪います。アウトサイドのシュートに当たりこそ来ませんでしたが、随所で山口選手がリバウンドを奪取。開催国の2ポイントシュートを封じて15-5で、予選ラウンドPool Bの1位通過を決めました。
試合後、三田選手は「勝ち切れたことに、まずはひと安心です」と前置きして、「細かく見れば、自分らの思い描いているバスケットはまだできていないです。できる限り修正してあさっての決勝トーナメントに行きたい」と明かしました。
チームとして、ディフェンスは戦前のミーティングどおり遂行できたそうですが、オフェンスは修正が必要のようです。2ポイントシュートが当たらず、疲労も見え始めると1対1で打開する場面が多くなるため、三田選手は対戦相手のレベルがあがる準々決勝以降を見据えて、理想的な戦い方を話しました。
「(予選ラウンドの)相手が強豪国では無いため(1対1で)行けてしまう癖がついていると思うので、それはちょっと嫌でした。でも、きょうは1対1で行ける場面では仕掛けたほうが得点に繋がるならそれで良いと思って、行きました。でも、他の2人が(その仕掛ける選手を)見てしまうので、上手くボールを回しながらディフェンスとズレができた場面で1対1に行けるのがベストかなと思っています」
3×3女子日本代表は本日1日を休養日とし、4月2日(日)日本時間12:40よりタイとの準々決勝に挑みます。若いチームであるため、大会を通してステップアップした分だけ、高みに届くでしょう。チームを率いる長谷川誠コーチも大会を前に「未完成なので、試合で成長していけるようなチーム」と表現をしていました。引き続き、シンガポールで戦う4人の姿にご注目ください。
■決勝トーナメント【4月2日(日)】3×3女子日本代表 試合日程
・12:40~ 準々決勝 vsタイ
・17:25~ 準決勝(敗れた場合、19:30~3位決定戦)
・20:20~ 決勝