FIBAワールドカップ2023 アジア地区 2次予選(Window6)[第2戦]日本95-72バーレーン:満員の高崎アリーナでレベルアップした姿を見せて2連勝──今夏、いざ世界へ
「FIBA ワールドカップ 2023 アジア予選(Window6)」のラストゲームは、バーレーンと対戦。第1クォーターから32点を挙げる爆発力でリードを奪った日本。ジョシュ・ホーキンソン選手(信州ブレイブウォリアーズ)が22点・10リバウンド、6本の3ポイントシュートを決めた須田侑太郎選手(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)は20点と活躍。選手それぞれが役割に徹し、95-72で最終戦を勝利。グループF 3位(7勝5敗)で長きに渡って戦ってきたアジア地区予選が終了しました。
昨年11月のタフなアウェーゲームでの連勝が自信となり、「日本のファンの前で、今の日本代表のバスケットを見せたかったです」というトム・ホーバスヘッドコーチ。尻上がりに調子を上げた日本は5連勝し、成長した姿を見せることができました。2021年11月のWindow1で中国に63-79の敗戦からはじまったホーバスジャパン。約1年半を経て、「良いチームになりました。自分の役割も、チームメイトの役割も今いるメンバーは把握しており、スムーズなオフェンスができ、チームディフェンスも向上しています」と話し、何よりもチーム全員が日本のスタイルを信じてプレーできています。
次々と3ポイントシュートを決めた須田選手の活躍も、その現れです。「今日はイラン戦のときのようなタフなシュートはさほどなく、気持ち良く打てました。味方がペイントアタックしてからのキックアウトパスや、トランジションで走ればガード陣が必ず見てくれているので、走り甲斐があります。無駄なことを考えず、無心で打ち続けた結果、決めることができ、絶好調です」と自信を持っています。
試合終盤、富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)と河村勇輝選手(横浜ビー・コルセアーズ)の“Wユウキ”を同時起用。バーレーンのガード陣がそこまで大きくないことを考慮し、「河村選手はポイントガードとしていろんな仕事ができます。しかし、富樫選手と一緒に出ることで、河村選手の得点能力をもっと使えるようになると思ってWユウキのコンビを試してみました」とホーバスヘッドコーチはその意図を説明します。河村選手とのコンビ誕生に思わず笑みがこぼれた富樫選手は、「このサイズの選手が2人がコートに立って走り回る姿は、バスケの魅力のひとつでもあると思っています」と言い、会場を沸かせてくれました。
デビュー戦となった川真田 紘也選手(滋賀レイクス)は、「やっとつかんだ日本代表なのでうれしかったです。試合に出て活躍できれば、もっとうれしかったですが、次はそこを目指していきたいです」と感想を述べます。2点・2リバウンドと、しっかり記録を残しました。同じポジションであるホーキンソン選手の得点力と、渡邉飛勇選手(琉球ゴールデンキングス)のリバウンド力に追いつくことを目標に掲げつつ、「スクリーンなど、何か違う自分ならではの武器で勝てるようにしたいです。今後のBリーグでも挑戦していきます」と川真田選手は続け、この経験を所属チームでも発揮してくれることでしょう。
半年後に開幕するFIBAワールドカップ。前回大会や東京2020オリンピックで果たせなかった世界から1勝をもぎ取ることからスタートします。目標は、アジアトップの成績を残し、パリ2024オリンピックの出場権獲得。ちなみに、前回大会でアジアトップとなったイランは、予選ラウンドこそ3連敗でしたが、順位決定戦で2勝を挙げてオリンピックへの切符をつかみました。この結果を見ても、アジア勢が世界から勝利するのは厳しいのが現状です。逆に言えば、2〜3勝できればオリンピックへの道が拓ける可能性はあります。
富樫選手は「今回の金近(廉)選手(東海大学2年)のように、Bリーグ後半戦で急に活躍すれば、代表合宿に呼ばれてそのままFIBAワールドカップメンバーに入ることもあり得ます。トムさんが日本代表ヘッドコーチになってからは、いろんな選手が合宿に呼ばれてアピールし、お互いに刺激し合うことができています」と言うようにチャンスがあり、まだまだ競争が続きます。
日本代表戦は一区切りつきましたが、3月1日より日環アリーナ(栃木県)〜沖縄アリーナにて「東アジアスーパーリーグ(EASL)」「東アジアスーパーリーグ(EASL)」が開幕します。昨シーズンのBリーグチャンピオンの宇都宮ブレックスと、準優勝の琉球ゴールデンキングスが出場。即席チームの日本代表とは違い、シーズンを通して成熟したチーム同士の国際大会であり、日本を代表する2チームの優勝争いを期待しています。
昨年11月のタフなアウェーゲームでの連勝が自信となり、「日本のファンの前で、今の日本代表のバスケットを見せたかったです」というトム・ホーバスヘッドコーチ。尻上がりに調子を上げた日本は5連勝し、成長した姿を見せることができました。2021年11月のWindow1で中国に63-79の敗戦からはじまったホーバスジャパン。約1年半を経て、「良いチームになりました。自分の役割も、チームメイトの役割も今いるメンバーは把握しており、スムーズなオフェンスができ、チームディフェンスも向上しています」と話し、何よりもチーム全員が日本のスタイルを信じてプレーできています。
次々と3ポイントシュートを決めた須田選手の活躍も、その現れです。「今日はイラン戦のときのようなタフなシュートはさほどなく、気持ち良く打てました。味方がペイントアタックしてからのキックアウトパスや、トランジションで走ればガード陣が必ず見てくれているので、走り甲斐があります。無駄なことを考えず、無心で打ち続けた結果、決めることができ、絶好調です」と自信を持っています。
試合終盤、富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)と河村勇輝選手(横浜ビー・コルセアーズ)の“Wユウキ”を同時起用。バーレーンのガード陣がそこまで大きくないことを考慮し、「河村選手はポイントガードとしていろんな仕事ができます。しかし、富樫選手と一緒に出ることで、河村選手の得点能力をもっと使えるようになると思ってWユウキのコンビを試してみました」とホーバスヘッドコーチはその意図を説明します。河村選手とのコンビ誕生に思わず笑みがこぼれた富樫選手は、「このサイズの選手が2人がコートに立って走り回る姿は、バスケの魅力のひとつでもあると思っています」と言い、会場を沸かせてくれました。
デビュー戦となった川真田 紘也選手(滋賀レイクス)は、「やっとつかんだ日本代表なのでうれしかったです。試合に出て活躍できれば、もっとうれしかったですが、次はそこを目指していきたいです」と感想を述べます。2点・2リバウンドと、しっかり記録を残しました。同じポジションであるホーキンソン選手の得点力と、渡邉飛勇選手(琉球ゴールデンキングス)のリバウンド力に追いつくことを目標に掲げつつ、「スクリーンなど、何か違う自分ならではの武器で勝てるようにしたいです。今後のBリーグでも挑戦していきます」と川真田選手は続け、この経験を所属チームでも発揮してくれることでしょう。
半年後に開幕するFIBAワールドカップ。前回大会や東京2020オリンピックで果たせなかった世界から1勝をもぎ取ることからスタートします。目標は、アジアトップの成績を残し、パリ2024オリンピックの出場権獲得。ちなみに、前回大会でアジアトップとなったイランは、予選ラウンドこそ3連敗でしたが、順位決定戦で2勝を挙げてオリンピックへの切符をつかみました。この結果を見ても、アジア勢が世界から勝利するのは厳しいのが現状です。逆に言えば、2〜3勝できればオリンピックへの道が拓ける可能性はあります。
富樫選手は「今回の金近(廉)選手(東海大学2年)のように、Bリーグ後半戦で急に活躍すれば、代表合宿に呼ばれてそのままFIBAワールドカップメンバーに入ることもあり得ます。トムさんが日本代表ヘッドコーチになってからは、いろんな選手が合宿に呼ばれてアピールし、お互いに刺激し合うことができています」と言うようにチャンスがあり、まだまだ競争が続きます。
日本代表戦は一区切りつきましたが、3月1日より日環アリーナ(栃木県)〜沖縄アリーナにて「東アジアスーパーリーグ(EASL)」「東アジアスーパーリーグ(EASL)」が開幕します。昨シーズンのBリーグチャンピオンの宇都宮ブレックスと、準優勝の琉球ゴールデンキングスが出場。即席チームの日本代表とは違い、シーズンを通して成熟したチーム同士の国際大会であり、日本を代表する2チームの優勝争いを期待しています。