【現地レポート②/ DAY 2】男子は UTSUNOMIYA BREX が 2 連覇、女子は XD が 2 大会ぶり 2 度目の日本一に
「第 8 回 3×3 日本選手権大会」の FINAL が 2 月19日 (日) に大森ベルポートで、最終日を迎えました。DAY 2 となったこの日は男女の準決勝と決勝が行われ、優勝の行方は終盤までもつれる展開に。男子は UTSUNOMIYA BREX (栃木県) が TSUKUBA ALBORADA (茨城県) を 21-19 で下して 2 連覇を飾り、女子は XD (宮崎県) が TEAM HUSTLE (千葉県) を 21-20 で破って、2 年ぶり 2 度目の栄冠に輝きました。
XD が 2 度目の優勝…「良い背中を見せていきたい」
昨秋の「三井不動産 3×3 JAPAN TOUR 2022 FINAL」では惜しくも準優勝に終わった XD が、3×3 OPEN カテゴリーの日本一決定戦を制しました。
準決勝の TOKYO DIME (東京都) 戦は先行されましたが、今シーズンより加入した #32 藤井美紀選手の好守や、#54 齊藤桃子選手、#23 高橋優花選手の活躍で21-15の逆転勝ち。もう一つの準決勝で TOKYO BB (栃木県) を破って初優勝を目指す TEAM HUSTLE (千葉県) との決勝も、終盤の劣勢をはね返しました。
身長、体格で上回る相手に苦しみ、XD は残り 3 分を切って、16-20 と KO 負け寸前に追い込まれます。しかし、藤井選手、高橋選手が体を張ったディフェンスを見せて TEAM HUSTLE を無得点に抑えて踏みとどまり、エースの齊藤選手らが 1 点を積み重ねて 19-20 と肉薄。決勝点も齊藤選手がリバウンドをもぎ取った勢いで 2 ポイントシュートまで打ち切り、歓喜の輪が生まれました。
そのエースは 2 大会ぶりの 2 度目の MVP に選ばれました。表彰式のインタビューでは、緊張のため DAY 1 の初戦で自分の思うようなプレーが出来なかったと明かしましたが、試合を重ねるたびにチームメートの存在が力になったそうです。「一緒にやっているメンバーがすごいボールを追いかける姿を見て (私も) 頑張らなきゃと思う場面が本当にありました」と話しました。
また、出場こそしませんでしたが、#6 猪崎智子選手は 4 人目として仲間たちを支えました。何度もチームに苦しい時間帯が訪れたものの、タイムアウトでベンチに 3 人が戻ると猪崎選手を中心にチームへ笑顔が戻ります。宮崎県出身である猪崎選手は、2 度目の優勝を勝ち取った今大会への思いと、今後の抱負を述べて、喜びをかみしめました。
「藤井選手を入れて、ずっと 2 位が続いていましたが、まさか (日本選手権で) 優勝できるとは思っていませんでした。みんなが応援してくれて、ここまで引き上げてくれたと思います。本当にありがとうございました。あと (今大会には) 九州からも高校生や大学生が出場してくれました。そういう (若い) 選手たちがもっと 3×3 を続けてくれるように、自分たちも良い背中を見せていきたいです」
2 連覇の UTSUNOMIYA BREX… 世界で「トップ10に入りたい」
一方で、男子は昨年の覇者・UTSUNOMIYA BREX (栃木県) の底力が際立つ優勝劇となりました。準決勝で BEEFMAN (岐阜県) を 20-17 で破ると、決勝ではもう一つの準決勝で TOKYO DIME (東京都) を 21-17 で下した TSUKUBA ALBORADA (茨城県) との対戦を迎えます。平均年齢 24.3 歳の若きチームに昨秋の JAPAN TOUR FINAL 決勝で苦戦し、1 月の東日本エリア予選では敗戦。この日も、先行されてファウルを重ねるなど、苦しい試合に陥ります。残り 5 分で相手にフリースローを献上する 7 つ目のファウルを犯し、残り 4 分を切って 13-17 の劣勢に。#11 齊藤洋介選手も「2 ボゼッションまで開いてしまうと危険でした。ファウルがかさんでいたのでディフェンスも (ハードにできず) 本当にどうしようという状態。フリースローで得点を与えて痛かったですし、きつかった」と、振り返るほどでした。
しかし、王者はここから巻き返しました。その立役者となった #10 ドゥサン・サマルジッチ選手が、すぐさま 1 点を返し、さらに「あの 2 ポイントは本当に大きかった」と齊藤選手が称賛を送る、コーナーからの 2 ポイントシュートも沈めて、チームを甦らせます。
そして 16-17 と迫った UTSUNOMIYA BREX は、残り 2 分39秒で請求したタイムアウト明けに、#5 ドゥサン・ポポビッチ選手のバスケットカウントで逆転に成功します。再び 19-19 に並ばれましたが、流れを完全につかんだ王者はサマルジッチ選手が 2 ポイントシュートを決め切り、2 連覇を引き寄せました。3×3 世界ランキング 1 位のセルビアからやってきた26歳は、MVPに選出。来日 1 年目でチームの中心選手に成長し、覚えた日本語で「今日は来てくれてありがとうございます!」と、ファンに感謝を伝えました。
また、UTSUNOMIYA BREX はこの結果によって、「2023 FIBA ワールドツアーマスターズ アジア・オセアニア大陸予選大会」の出場権も獲得しました。DAY 1 終了後、齊藤選手が「絶対に獲りたい」と意気込んでいましたが、まさに有言実行と言えるでしょう。再び日本から世界に羽ばたく、2023シーズンの活躍を誓いました。
「日本が通過点という位置づけで僕らは毎年 3×3 をプレーしています。いまチームは (クラブの) 世界ランキングで18位ですが、世界ランキングトップ10に入りたいです。日本のチームが世界でトップ10に入るという夢の世界を皆さんにお届けしたいですし、僕らも現実にしていきたい。マスターズや (その予選大会にあたる) チャレンジャーで決勝の舞台に立ち、優勝したいという思いがすごく強いです。2023年も世界挑戦の応援をよろしくお願いします」
第 8 回 3×3 日本選手権大会の閉幕によって、3×3 カテゴリーにおける当協会が主催する2022シーズンの主な国内競技大会は終了いたしました。過去 2 シーズンはコロナ禍のため無観客開催を余儀なくされましたが、今シーズンは昨春の 3×3 JAPAN TOURを皮切りに有観客開催を数多く実施してきました。LIVE 配信並びに、会場での選手に対するご声援ありがとうございました。
来る2023シーズンも引き続き、国内外の 3×3 シーンで活躍する選手、チームをご注目ください。
○最終結果 (FINAL) はこちらから>>https://3x3japanchampionships2023.japanbasketball.jp/schedule-fin/
XD が 2 度目の優勝…「良い背中を見せていきたい」
昨秋の「三井不動産 3×3 JAPAN TOUR 2022 FINAL」では惜しくも準優勝に終わった XD が、3×3 OPEN カテゴリーの日本一決定戦を制しました。
準決勝の TOKYO DIME (東京都) 戦は先行されましたが、今シーズンより加入した #32 藤井美紀選手の好守や、#54 齊藤桃子選手、#23 高橋優花選手の活躍で21-15の逆転勝ち。もう一つの準決勝で TOKYO BB (栃木県) を破って初優勝を目指す TEAM HUSTLE (千葉県) との決勝も、終盤の劣勢をはね返しました。
身長、体格で上回る相手に苦しみ、XD は残り 3 分を切って、16-20 と KO 負け寸前に追い込まれます。しかし、藤井選手、高橋選手が体を張ったディフェンスを見せて TEAM HUSTLE を無得点に抑えて踏みとどまり、エースの齊藤選手らが 1 点を積み重ねて 19-20 と肉薄。決勝点も齊藤選手がリバウンドをもぎ取った勢いで 2 ポイントシュートまで打ち切り、歓喜の輪が生まれました。
そのエースは 2 大会ぶりの 2 度目の MVP に選ばれました。表彰式のインタビューでは、緊張のため DAY 1 の初戦で自分の思うようなプレーが出来なかったと明かしましたが、試合を重ねるたびにチームメートの存在が力になったそうです。「一緒にやっているメンバーがすごいボールを追いかける姿を見て (私も) 頑張らなきゃと思う場面が本当にありました」と話しました。
また、出場こそしませんでしたが、#6 猪崎智子選手は 4 人目として仲間たちを支えました。何度もチームに苦しい時間帯が訪れたものの、タイムアウトでベンチに 3 人が戻ると猪崎選手を中心にチームへ笑顔が戻ります。宮崎県出身である猪崎選手は、2 度目の優勝を勝ち取った今大会への思いと、今後の抱負を述べて、喜びをかみしめました。
「藤井選手を入れて、ずっと 2 位が続いていましたが、まさか (日本選手権で) 優勝できるとは思っていませんでした。みんなが応援してくれて、ここまで引き上げてくれたと思います。本当にありがとうございました。あと (今大会には) 九州からも高校生や大学生が出場してくれました。そういう (若い) 選手たちがもっと 3×3 を続けてくれるように、自分たちも良い背中を見せていきたいです」
2 連覇の UTSUNOMIYA BREX… 世界で「トップ10に入りたい」
一方で、男子は昨年の覇者・UTSUNOMIYA BREX (栃木県) の底力が際立つ優勝劇となりました。準決勝で BEEFMAN (岐阜県) を 20-17 で破ると、決勝ではもう一つの準決勝で TOKYO DIME (東京都) を 21-17 で下した TSUKUBA ALBORADA (茨城県) との対戦を迎えます。平均年齢 24.3 歳の若きチームに昨秋の JAPAN TOUR FINAL 決勝で苦戦し、1 月の東日本エリア予選では敗戦。この日も、先行されてファウルを重ねるなど、苦しい試合に陥ります。残り 5 分で相手にフリースローを献上する 7 つ目のファウルを犯し、残り 4 分を切って 13-17 の劣勢に。#11 齊藤洋介選手も「2 ボゼッションまで開いてしまうと危険でした。ファウルがかさんでいたのでディフェンスも (ハードにできず) 本当にどうしようという状態。フリースローで得点を与えて痛かったですし、きつかった」と、振り返るほどでした。
しかし、王者はここから巻き返しました。その立役者となった #10 ドゥサン・サマルジッチ選手が、すぐさま 1 点を返し、さらに「あの 2 ポイントは本当に大きかった」と齊藤選手が称賛を送る、コーナーからの 2 ポイントシュートも沈めて、チームを甦らせます。
そして 16-17 と迫った UTSUNOMIYA BREX は、残り 2 分39秒で請求したタイムアウト明けに、#5 ドゥサン・ポポビッチ選手のバスケットカウントで逆転に成功します。再び 19-19 に並ばれましたが、流れを完全につかんだ王者はサマルジッチ選手が 2 ポイントシュートを決め切り、2 連覇を引き寄せました。3×3 世界ランキング 1 位のセルビアからやってきた26歳は、MVPに選出。来日 1 年目でチームの中心選手に成長し、覚えた日本語で「今日は来てくれてありがとうございます!」と、ファンに感謝を伝えました。
また、UTSUNOMIYA BREX はこの結果によって、「2023 FIBA ワールドツアーマスターズ アジア・オセアニア大陸予選大会」の出場権も獲得しました。DAY 1 終了後、齊藤選手が「絶対に獲りたい」と意気込んでいましたが、まさに有言実行と言えるでしょう。再び日本から世界に羽ばたく、2023シーズンの活躍を誓いました。
「日本が通過点という位置づけで僕らは毎年 3×3 をプレーしています。いまチームは (クラブの) 世界ランキングで18位ですが、世界ランキングトップ10に入りたいです。日本のチームが世界でトップ10に入るという夢の世界を皆さんにお届けしたいですし、僕らも現実にしていきたい。マスターズや (その予選大会にあたる) チャレンジャーで決勝の舞台に立ち、優勝したいという思いがすごく強いです。2023年も世界挑戦の応援をよろしくお願いします」
第 8 回 3×3 日本選手権大会の閉幕によって、3×3 カテゴリーにおける当協会が主催する2022シーズンの主な国内競技大会は終了いたしました。過去 2 シーズンはコロナ禍のため無観客開催を余儀なくされましたが、今シーズンは昨春の 3×3 JAPAN TOURを皮切りに有観客開催を数多く実施してきました。LIVE 配信並びに、会場での選手に対するご声援ありがとうございました。
来る2023シーズンも引き続き、国内外の 3×3 シーンで活躍する選手、チームをご注目ください。
○最終結果 (FINAL) はこちらから>>https://3x3japanchampionships2023.japanbasketball.jp/schedule-fin/