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女子ユニバ日本代表:WリーグSUPERGAMES ~4GENERATIONS~出場への選考を兼ねた第3次強化合宿開催レポート「このワンプレーで勝負が決まると思って戦う意識を持つこと」伊森可琳選手
 今年6月開催予定の「FISUワールドユニバーシティ―ゲームズ(2021/成都)」へ向け、1月27日(金)〜29日(日)に第3次強化合宿を行った2022年度女子ユニバ日本代表。先月末に行われた前回は24人でしたが、今合宿は19人に絞られ、さらに本番へ向けた選考会となりました。

 延期になったため、ENEOSサンフラワーズはWリーグの試合が同時期に入ってしまいましたが、合間を縫って柏倉秀徳ヘッドコーチも3日間指導にあたり、チーム作りを行っています。攻守に渡ってアグレッシブに、そしてスピードを生かすためのファーストステップにこだわり、強化を進めています。

 1月6日よりWリーグにアーリーエントリーした選手が出場可能になりました。女子ユニバ日本代表候補選手のうち、4人がWリーグのコートに立って新たな一歩を踏み出しています。



 山梨クィーンビーズの清水咲来選手(大阪人間科学大学4年)は大学時代とは違い、「ボールを持ってないときの動きを意識してプレーしています。今合宿では、ボールがないときでも止まることなく動けているかなと思っています」と新たな経験を積んでいます。清水選手の持ち味は「ペイントアタックや1on1の強さを求められているので、そこから自分の武器であるシュートとドライブをしっかりと出していけるように意識していました」とプレーの幅を広げながらアピールしています。

 伊森可琳選手(東京医療保健大学4年)も富士通レッドウェーブに加わったことで、「ワンプレーに懸ける思いというのが、大学の頃とは全然違うと感じています」と刺激を受けるとともに、しっかりと吸収して今合宿に臨んでいました。「毎回このワンプレーで勝負が決まると思って戦う意識を持つことは、富士通に入ってから今に生かされていることだと思っています」と話す伊森選手がチームを引っ張ります。



 Wリーグのコートに立ちはじめた選手がおり、昨年は女子日本代表候補に選出された岡本美優選手(東京医療保健大学3年)や江村優有選手(早稲田大学2年)、朝比奈あずさ選手(筑波大学1年)をはじめ、今後が楽しみな選手たち。柏倉ヘッドコーチは、「サイズがあってスキルもある選手がおり、5on5ではバスケットをよく理解してプレーする選手もいるので可能性は感じています」と言うからこそ、世界一を目指して妥協なき準備をしています。

 2月11日(土)・12日(日)には女子U19日本代表とともに、スター選手たちに胸を借りる「WリーグSUPERGAMES ~4GENERATIONS~」に出場します。「お互いに良い刺激になる素晴らしい機会です。アンダーカテゴリーの選手たちにとっては、一緒にプレーすることによって学ぶことばかりであり、Wリーグの選手たちにとっても負けられない気持ちがありますからね。世代間のレベルアップにもつながると期待しています」と柏倉ヘッドコーチも夢の一戦を楽しみにしていました。

 昨年12月、ENEOSサンフラワーズが10連覇の金字塔を打ち立てた皇后杯において、東京医療保健大学がWリーグ勢を破ってファイナルラウンド進出。準々決勝では富士通を相手に67-69、惜しくも2点差で敗れました。その経験をした伊森選手は、「Wリーグの選抜されたチームと試合ができる機会というのは本当にないことです。その舞台でプレーしたいですし、やるからには勝ちにこだわりたいです。試合に勝つこともそうですし、目の前にいる相手を絶対にやっつけるんだという思いを持って、試合に出られるようにがんばりたいです」と話し、そのチャンスをつかむためにはメンバーに残らねばなりません。

 「WリーグSUPERGAMES ~4GENERATIONS~」への出場メンバーは1月30日発表を予定しています。