FIBA女子ワールドカップ2022総括「チームが落ち込む雰囲気になったとしても、ポジティブにいるのが私らしさ」オコエ桃仁花選手
「FIBA女子ワールドカップ2022」はベスト4が決まり、準決勝のカードはカナダvsアメリカ、オーストラリアvs中国に決まりました。男子スペイン代表やNBAでも活躍したパウ・ガソル氏が、今大会のアンバサダーとしてシドニーに到着。世界一を決める日本のライバルたちの戦いはNHK BS1、CSフジテレビ、DAZNにて中継されます。
女子日本代表の次なる戦いは来年開催されるFIBA女子アジアカップでの6連覇、そしてパリ2024オリンピック予選を勝ち抜くことです。「選手の心のエネルギーをいっぱいになるようにすること。それが私の一番の仕事」と恩塚亨ヘッドコーチは考え、世界との真剣勝負へ向かいました。予選敗退の結果を受け、「選手に対してもっと何をすれば力になれたのかと、今振り返れば感じるところがあります。選手それぞれに特徴があり、そこでどう力になれるかをこれから考え、技術や戦術のところを深めていきたいです」と話し、今回の課題を検証して這い上がらなければなりません。
40分間戦う中でパフォーマンスが落ちた方が負ける「脱落ゲーム」と恩塚ヘッドコーチは捉えています。「脱落せずに戦うためには、足も頭もどちらもパフォーマンスを落とさないようにすること。コートに入った瞬間に100%の力を発揮できるようにしていきたいです。高いインテンシティでプレーし続けることを目指して練習してきましたが、まだ足りていないところは責任を感じています。1度や2度の失敗で落ちてしまわないように、心も含めてこじらせずにプレーできるような選手やチームになるように努力していきたいです」と述べ、ヘッドコーチとしてはじめて挑んだFIBA女子ワールドカップでの悔しい経験をバネにふたたび世界一への挑戦がはじまります。
大会前日に手指を骨折したオコエ桃仁花選手(富士通レッドウェーブ)は、痛みに耐えながら戦っていました。「気持ち的にダウンして試合に臨んでしまったのが現実」と明かしたオコエ選手ですが、「日本のバスケをしている子どもたちのために、私たちが先頭に立って戦わなければいけない」と奮起。最後のオーストラリア戦では持ち前の3ポイントシュートを3本成功させ、チーム最多の14点を挙げる活躍。「落ち込む雰囲気になったとしても、ポジティブにいるのが私らしさ。少しはみんなに元気を与えられたのではないかなと思います」と笑顔でチームを引っ張ってくれました。
副キャプテンとしてチームを支えた赤穂ひまわり選手(デンソーアイリス)は、「日本は良くも悪くもガードが起点となるので、そこの部分を今大会は相手に潰されたと感じました」と言い、東京2020オリンピック決勝でのアメリカ戦と同じような印象を受けました。昨年、銀メダルを獲得した日本の長所を消してきた相手に対し、「すべてのところでこのままでは足りない」という危機感を抱いています。「ガードが止められているときには周りの人が攻めなければいけないですし、私がやらなければいけなかったです。その回数を増やし、さらに精度を上げていく必要があります」という課題が見えました。厳しい現実を突きつけられた中でも、赤穂選手は「カッティングやバックドアからのプレーは効いたところがあり、徹底し続けることで通用するということは分かりました」という成果も実感しています。
これまで重ねてきた合宿を通じて、「相手がどんなプレーをしてきても良いように準備はしてきたつもりでした。それに対して自分たちの判断がまだ足りなかったです。でも、それだけで解決できるものではないとも感じており、対策されている以上は自分たちがそれを上回っていかないといけないです」と髙田真希選手(デンソーアイリス)は今大会を総括します。身長差でアドバンテージがある世界のチームは「ローポストから徹底的に攻めてきて、日本の弱い分を突いてきたという実感はすごくあります。オフェンスでも、自分たちが用意してきたプレーを止めてきました」と具体的に振り返ります。
永遠の課題となるリバウンドについても、「クロスゲームになっているときにリバウンドショットを決められ、そこからずるずると点差がつけられてしまっていました。いろんな選手がいろんな経験をしていますが、このような国際舞台での経験はまだまだ少ないです」と高田選手は話し、国内では得られない経験をつなげていかなければなりません。今大会は終わってしまいましたが、女子日本代表が世界一を目指す戦いは今後も続きます。髙田選手はファンの皆様に感謝のメッセージを残してくれました。
「たくさんのご声援ありがとうございました。厳しい状況の中でしたが、この悔しい経験があったから強くなれる未来にしたいと思っていますので、引き続き応援してもらえたらうれしいです」
女子日本代表の次なる戦いは来年開催されるFIBA女子アジアカップでの6連覇、そしてパリ2024オリンピック予選を勝ち抜くことです。「選手の心のエネルギーをいっぱいになるようにすること。それが私の一番の仕事」と恩塚亨ヘッドコーチは考え、世界との真剣勝負へ向かいました。予選敗退の結果を受け、「選手に対してもっと何をすれば力になれたのかと、今振り返れば感じるところがあります。選手それぞれに特徴があり、そこでどう力になれるかをこれから考え、技術や戦術のところを深めていきたいです」と話し、今回の課題を検証して這い上がらなければなりません。
40分間戦う中でパフォーマンスが落ちた方が負ける「脱落ゲーム」と恩塚ヘッドコーチは捉えています。「脱落せずに戦うためには、足も頭もどちらもパフォーマンスを落とさないようにすること。コートに入った瞬間に100%の力を発揮できるようにしていきたいです。高いインテンシティでプレーし続けることを目指して練習してきましたが、まだ足りていないところは責任を感じています。1度や2度の失敗で落ちてしまわないように、心も含めてこじらせずにプレーできるような選手やチームになるように努力していきたいです」と述べ、ヘッドコーチとしてはじめて挑んだFIBA女子ワールドカップでの悔しい経験をバネにふたたび世界一への挑戦がはじまります。
大会前日に手指を骨折したオコエ桃仁花選手(富士通レッドウェーブ)は、痛みに耐えながら戦っていました。「気持ち的にダウンして試合に臨んでしまったのが現実」と明かしたオコエ選手ですが、「日本のバスケをしている子どもたちのために、私たちが先頭に立って戦わなければいけない」と奮起。最後のオーストラリア戦では持ち前の3ポイントシュートを3本成功させ、チーム最多の14点を挙げる活躍。「落ち込む雰囲気になったとしても、ポジティブにいるのが私らしさ。少しはみんなに元気を与えられたのではないかなと思います」と笑顔でチームを引っ張ってくれました。
副キャプテンとしてチームを支えた赤穂ひまわり選手(デンソーアイリス)は、「日本は良くも悪くもガードが起点となるので、そこの部分を今大会は相手に潰されたと感じました」と言い、東京2020オリンピック決勝でのアメリカ戦と同じような印象を受けました。昨年、銀メダルを獲得した日本の長所を消してきた相手に対し、「すべてのところでこのままでは足りない」という危機感を抱いています。「ガードが止められているときには周りの人が攻めなければいけないですし、私がやらなければいけなかったです。その回数を増やし、さらに精度を上げていく必要があります」という課題が見えました。厳しい現実を突きつけられた中でも、赤穂選手は「カッティングやバックドアからのプレーは効いたところがあり、徹底し続けることで通用するということは分かりました」という成果も実感しています。
これまで重ねてきた合宿を通じて、「相手がどんなプレーをしてきても良いように準備はしてきたつもりでした。それに対して自分たちの判断がまだ足りなかったです。でも、それだけで解決できるものではないとも感じており、対策されている以上は自分たちがそれを上回っていかないといけないです」と髙田真希選手(デンソーアイリス)は今大会を総括します。身長差でアドバンテージがある世界のチームは「ローポストから徹底的に攻めてきて、日本の弱い分を突いてきたという実感はすごくあります。オフェンスでも、自分たちが用意してきたプレーを止めてきました」と具体的に振り返ります。
永遠の課題となるリバウンドについても、「クロスゲームになっているときにリバウンドショットを決められ、そこからずるずると点差がつけられてしまっていました。いろんな選手がいろんな経験をしていますが、このような国際舞台での経験はまだまだ少ないです」と高田選手は話し、国内では得られない経験をつなげていかなければなりません。今大会は終わってしまいましたが、女子日本代表が世界一を目指す戦いは今後も続きます。髙田選手はファンの皆様に感謝のメッセージを残してくれました。
「たくさんのご声援ありがとうございました。厳しい状況の中でしたが、この悔しい経験があったから強くなれる未来にしたいと思っていますので、引き続き応援してもらえたらうれしいです」