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FIBA女子ワールドカップ2022[予選ラウンド 第1戦]日本89-56マリ「緊張よりも楽しめました」平下愛佳選手
「FIBA女子ワールドカップ2022」がオーストラリア・シドニーにて開幕。女子日本代表の初戦はマリと対戦。第2クォーターに15点差をつけた日本が、その後も波に乗って89-56で快勝し、白星スタートを切りました。

 女子日本代表デビュー戦となった平下愛佳選手(トヨタ自動車アンテロープス)は、3ポイントシュートを83.3%(5/6本)の高確率で沈め、チーム最多17点の大活躍。「緊張よりも楽しめました。シュートタッチも良かったですし、チームの雰囲気もすごく良かったので今は安心しています」という平下選手は、普段通りのプレーで勝利に貢献しました。



 マリの高さやフィジカルの強さを警戒していたとおり、序盤はそこで苦しみます。3点リードして迎えた第2クォーター、コートの中にいる選手たちが声をかけ合い、または自らのプレーで打開して行くと流れをつかむことに成功。「調子が良いときがあれば、悪いときもあります。例えば、シュートが入っていない選手は他のプレーで挽回しようという気持ちで貢献してくれました」と恩塚亨ヘッドコーチは評価します。全員でつなぎながら、47-29と18点リードして前半を折り返し、その勢いのまま最終的には33点差をつけて快勝しました。

 チーム最多7リバウンドを挙げ、身体を張ったプレーでまわりを生かしていた渡嘉敷来夢選手(ENEOSサンフラワーズ)。「基本的にオフェンスは外の選手がメインになるので、そこに少しでも良いアシストやスクリーンをかけてノーマークを作れることを意識していました」と、数字には表れないプレーで貢献。渡嘉敷選手は国内リーグでは経験できない高さやパワーの中での真剣勝負を楽しみつつ、「ディフェンスに関しては良くなかったとは思っていません。そこは引き続きがんばっていきたいです」と自信につなげています。



 同じくディフェンスに関して、平下選手も「みんなでどんどん前からプレッシャーをかけてターンオーバーを誘えたことで、3ポイントシュートやバスケットカウントで得点を決められたのは良かったです」という日本らしいプレーで点差を広げていきました。

 「チームでバトンをつないで高いレベルでプレーし続ける。その中で、相手チームがガス欠やパンクする状態に導けたことが大きな勝因です」と恩塚ヘッドコーチは話しており、選手たちも短いプレータイムの中で100%の力を発揮します。渡嘉敷選手は「みんなでつないでいくからこそ、ディフェンスの強度が下がらずにできています」と述べるとおり、時間が経つにつれて日本の強さを発揮していくスタイルです。

 明日9月23日(金)11:00より、セルビアと対戦します。指揮官は昨シーズンまでデンソーアイリスを率いマリーナ・マルコヴィッチヘッドコーチ。セルビアもマリ同様に高さとフィジカルを兼ね備え、フルコートでディフェンスしてくるチームです。「今日のマリ戦ではポイントガードのところで足を止められて、リズムを作ることができない時間帯がありました。行き詰まったときの解決策をプラスして、自分たちの流れを作って行くことがポイントになります」と恩塚ヘッドコーチは対策を練り、2連勝を目指します。