「FIBA女子ワールドカップ2022」まで、あと3日。ベルギー戦に続き、予選ラウンドでも対戦するフランスとテストゲームを行った女子日本代表。「ゲーム中の苦しい場面で消極的になることなく、むしろ積極的にプレーしようと表現できている時間が長くなっていることで、ベースとなる力も上がっています。そのシーンが1人だけではなく、次々と出せるようになっており、それがチームの厚みであり、底力になっています」と恩塚亨ヘッドコーチはチームの成長を実感。フランスを相手に69-59で勝利し、世界一へ向けて確実に力と自信をつけています。
副キャプテンの赤穂ひまわり選手(デンソー アイリス)も、「リズムに乗れない時間帯もありましたが、最終的に勝ち切ることができて良かったです」と手応えを感じていました。特にディフェンスが成功している時間帯は、「走って速攻などを出せていることで相手がついて来られず、シュートも入って良い流れで試合ができていました」と言います。「ディフェンスやリバウンドなど相手のやりたいプレーをさせないようにし、そこから走って流れの中でプレーできれば日本の方が強いのかなと思っています」と頼もしいコメントを残し、本番が楽しみです。
昨年の東京2020オリンピックで2度対戦したフランスですが、そのときと比較して「ディフェンスのインテンシティが上がっていました。特にガードへのプレッシャーのところで、こちらのピック&ロールに対するディフェンスはエネルギーも精度も高かったです」と恩塚ヘッドコーチは言い、リードされる場面もありました。
ポイントガードの山本麻衣選手(トヨタ自動車アンテロープス)も、「最初はなかなかリズムが作れず、相手のディフェンスもすごく良かったです」と実際にマッチアップした感想を述べます。それに対し、「みんなで話し合って改善していきました」と言うように、コート上の選手たちが対応できたことで勝利につながりました。リバウンドが課題の日本ですが、「前半はみんなが意識していたことで、相手にあまりオフェンスリバウンドを獲られていなかったのはこれからも継続していきたいです」と克服できはじめています。
ベルギーやフランスを相手に課題も明確になり、それ以上に自信につながる2連勝でチームの雰囲気は好調のまま、開幕がさらに楽しみになってきました。開幕戦となるマリ戦は、日本時間9月22日(木)13:00よりティップオフ。この試合の模様はNHK BS1、CSフジテレビで生中継され、DAZNにて生配信されます。