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女子日本代表:FIBA女子ワールドカップまであと10日「まずは自分のチャンスを見つけるためにアタック」安間志織選手
「FIBA女子ワールドカップ2022」まで、あと10日。東京2020オリンピックメンバーとして実績のある宮崎早織(ENEOSサンフラワーズ)とともに、安間志織選手(UMANA REYER VENEZIA)と山本麻衣選手(トヨタ自動車 アンテロープス)が激しいポイントガード争いの末にメンバー入りを果たしました。

 初選出された安間選手ですが、2018年アジア競技大会で宮崎選手や林咲希選手(ENEOSサンフラワーズ)、馬瓜ステファニー選手(トヨタ自動車 アンテロープス)とともに、いわゆるB代表として出場した経験はあります。昨年の東京2020オリンピックへ向けた選考合宿でも最後までポイントガードを争い、ようやくA代表の座をつかみました。

「目標にしていたFIBA女子ワールドカップメンバーに選ばれたことはすごくうれしいです。私らしいディフェンスからチームにスピードあるプレーを持っていきたいと思っています。そのためにもまずはディフェンスからがんばりたいです」



 昨シーズンはドイツ、今シーズンはイタリアでプレーする安間選手は、「日本にいるときよりも私が点数を取らなければいけないシチュエーションが多かったので、得点を取る意識が上がったと思います」という得点力も大きな武器です。しかし、日本のトップ選手が集うこのチームでは、「パスばかりを考えてしまう状況もあります」とまわりを使いたくなる気持ちも分かります。「チームとしても、自分の強みを生かすためにも、まずは自分のチャンスを見つけるためにアタックしながら、そこでディフェンスが寄ってきたら良い判断をして、良いパスが出せれば良いと思っています」と続け、チームを高みに連れていきます。

 安間選手と山本選手は、2シーズン前までトヨタ自動車で一緒にプレーしていました。女子日本代表でふたたび同じチームメイトとなり、「トヨタ時代からゲームのシチュエーションや、練習中もすごくコミュニケーションを取っていました。今も分からないことやこうした方が良いということは常に話し合っています。安間さんがいることで、自分も思いきってプレーできる存在です」と山本選手は言います。



 恩塚亨ヘッドコーチが目指すアジリティを生かしたカウンターバスケットボールは、原則としてのチームルールを起点に、状況によって自分で考えて打開することが求められます。東京2020オリンピックでは女子3×3日本代表として活躍し、今年もFIBA 3×3ワールドカップに出場し、二足の草鞋を履いて世界と戦ってきました。試合中にコーチがいない3×3の経験を役立て、「恩塚ヘッドコーチのバスケットも、自分自身の判断でプレーしていくので、積極的にコミュニケーションを取りながら良くしていきたいです」と話し、プレーとともにリーダーシップも発揮しています。

「ワールドカップではチームの勝利に貢献できるように、身体を張ったディフェンスとゲームコントロールをしっかりして、チームの目標である金メダル獲得に貢献していきたいです」(山本選手)