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女子日本代表:初選出メンバー3人を含めた12人で挑むFIBA女子ワールドカップ「『バスケで日本を元気に』を実現し、目標は世界一」恩塚亨ヘッドコーチ
9月22日(木)よりオーストラリア・シドニーで開幕する「FIBA女子ワールドカップ2022」に出場する女子日本代表12人女子日本代表12人が発表されました。昨年の東京2020オリンピックで銀メダルを獲得した結果を上回る「世界一」が目標です。今大会で優勝すると、どこよりも早く「パリ2024オリンピック」への出場権が獲得できます。



 今年5月の第1次強化合宿に招集した27人からスタートし、強化合宿や三井不動産カップなどを経て、いよいよ最終メンバーが絞り込まれました。恩塚亨ヘッドコーチは、これまで合宿に参加してきた全ての選手たちに感謝するとともに、「その選手たち思いを背負って戦うことを大切にしたい」と言い、日本一丸で世界一を目指します。

 安間志織選手(UMANA REYER VENEZIA)、吉田舞衣選手(シャンソン化粧品 シャンソン V マジック)、最年少20歳の平下愛佳選手(トヨタ自動車 アンテロープス)の3人が初選出。恩塚ヘッドコーチは12人を選ぶにあたり、以下のことを重視しました。

「私たちの強みであり、戦う勝負のポイントとなるアジリティ(世界一を手にするために、あらゆる状況に即応して、効果的なプレーをし続けていくための武器)を、オフェンスでもディフェンスでもより多くの機会で発揮できる選手であることがひとつ大きなポイントでした。また、チームが目標に向かって勝つためにいろんな状況も想定しました。例えば、ビハインドの場面でディフェンスを仕掛けるときに、どのディフェンスをして、どうやって相手を苦しめて、どう相手を苦しめるか、その戦術にはまるかどうかが選考基準になりました。パフォーマンスが高い順に選んだわけではありません。いろんな対戦国や状況を想定してシミュレーションをした中で、名前が挙がった数が多かった選手を選考しました。しかし、最後は感覚的な部分もあり、『よし、この12人で託そう』という思いもありました。本当に全員が素晴らしい選手たちでした」

 町田瑠唯選手(富士通レッドウェーブ/WNBA ワシントン・ミスティックス)も恩塚ヘッドコーチは選考対象とし、継続してコミュニケーションは取っていました。東京2020オリンピックからWリーグ、そしてWNBAと休みなくプレーし続けている状況に対し、「コンディションに不安があるとのことで、日本代表のトレーナー陣と本人を交えて協議した結果、今回は難しいという結論に達しました」と述べ、残念ながら最終合宿への参加が見送られました。



 引き続き、キャプテンは髙田真希選手、副キャプテンは赤穂ひまわり選手(ともにデンソー アイリス)。最年長の髙田選手が練習もトレーニングも先頭を切ってがんばっている姿を見せ、「いつもチームが良いパフォーマンスを出せるように気を遣いながらリーダーシップを発揮する素晴らしいキャプテン」と恩塚ヘッドコーチも信頼を寄せます。

 目標とする金メダルへ向け、10日間で8試合を戦うハードスケジュールとなる今大会。予選ラウンドで戦うマリ、セルビア、カナダ、フランス、オーストラリアはいずれも強豪揃いです。本番まであと13日。開幕戦のマリ戦へ向けてピークを合わせ、強化を進めています。