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宮城大会第1戦:日本82-77イラン「毎試合毎試合少しずつでも自分のスタイルを変えていければ良い」馬場雄大選手
2連勝で終えた女子日本代表に続き、杜の都・仙台に男子日本代表が登場し、「SoftBank カップ 2022 バスケットボール男子日本代表国際強化試合」が開幕。昨年11月、トム・ホーバスヘッドコーチ就任後、はじめての試合を行ったのもここゼビオアリーナ仙台。そのときは中国を相手に悔しい2連敗でしたが、強豪イランを迎えた第1戦は82-77で勝利し、成長した姿を見せました。



平均96点を挙げた先月のアジアカップで唯一、80点以下(76-88)で敗れたイラン戦。確率の高いゴールに近い位置からのシュートと、効率の良い3ポイントシュートを主体とした「アナリティックバスケットボール」を掲げるトム・ホーバスヘッドコーチ。第3クォーターに逆転される中、続く第4クォーターだけで4本の3ポイントシュートを沈めた須田侑太郎選手(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)がチームハイの20点を挙げ、この試合は82点に乗せて勝利を呼び込みます。

「後半に出た場面では少しテンポがスロー気味であり、イランペースになっていたので、激しいディフェンスからテンポ良くプレーすることを心がけていました。特別なことを考えていたわけではなく、チャンスがあればシュートを打ち切ろうという気持ちが良い結果につながったので、それは良かったです」(須田選手)



身長差がある中でも富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)が、アジアカップからストレッチ・フォーとして頭角を現す井上宗一郎選手(サンロッカーズ渋谷)らが、3ポイントシュートを決めて勢いづけます。ペイントエリアの外から2点を狙うイランに対し、「アナリティックバスケットボールをしていなければ、我々は勝てる」とホーバスヘッドコーチは自信を持っており、効率の良い3ポイントシュートでリベンジに成功しました。もちろん、確率の悪いシュートを選択させたディフェンスにも及第点を与えています。

力強いドライブで観客を沸かす比江島慎選手(宇都宮ブレックス)と馬場雄大選手に対し、10本のシュートチャンスがあれば7本ほど3ポイントシュートを打つようにホーバスヘッドコーチは求めています。もちろん彼らの長所を生かしつつ、「チャンスがあれば積極的に打って欲しいですし、簡単なことではないのでこれからもしつこく言い続けていきます。特に馬場選手はNBAを目標にしており、ドライブだけでは通用しません。しかし、40%以上の確率で3ポイントシュートを決めれば、絶対にチャンスがあります」とその成長を後押しします。



本日は5本を放ち、後半に2本決めた馬場選手も3ポイントシュートを身につけることで、自らの目標に近づく手応えは感じています。「このバスケが自分にとって良い機会であり、すぐに変えられるかは分からないですが挑戦することが大切です。毎試合毎試合少しずつでも自分のスタイルを変えていければ良いと思っています」と前向きに捉え、進化の過程を見られる貴重な機会です。

明日8月14日(日)もゼビオアリーナ仙台にて、男子日本代表vsイラン代表の第2戦が行われます。チケットは全て完売。満員の中で2連勝を目指します。この試合の模様は、日本テレビにて生中継されます。

8月30日(火)には、沖縄アリーナにカザフスタンを迎えて開催される「FIBAバスケットボールワールドカップ2023 アジア地区予選」 Window4ホームゲームのチケットも好評発売中。