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三井不動産カップ 2022 (宮城大会)明日開幕「ファンの前で試合ができることは大きな喜び」恩塚亨ヘッドコーチ
「三井不動産カップ 2022 (宮城大会)」は明日開幕。女子日本代表はラトビア戦へ向け、ゼビオアリーナ仙台での前日練習に臨みました。

これまでの合宿を経て、「チームとしてやるべきことを理解しながら、求められていることが少しずつできており、良い雰囲気の中でできています。自分自身も変わらずコンディションも良いので、明日の試合が楽しみです」と髙田真希キャプテン(デンソー アイリス)は自信を見せます。



FIBA女子ワールドカップを見据えた強化試合であり、大きな相手に対して「あらゆる局面に対応し、効果的に即応していくアジリティーの高さを発揮できる場面が増えてきました」と恩塚亨ヘッドコーチは話しており、チームとして確実にレベルアップしています。髙田選手も、「日本が世界に勝つためにはチームプレーやコミュニケーション能力、チームワークが重要です。みんなで声を出しながらしっかりコミュニケーションを取り、うまくできていないときこそたくさん声が出ているのはすごく良い傾向です」と手応えを感じていました。

FIBA公式戦でラトビアとは過去に1度、2008年北京オリンピックへの出場を目指した世界最終予選(スペイン)で対戦し、69-83で敗れています。ラトビアの特徴について、恩塚ヘッドコーチは以下のように紹介してくれました。

「ラトビアはプレッシャーディフェンスを仕掛けてきます。そのプレッシャーディフェンスはボールマンであったり、パスを展開させないことであったり、スクリーンを使わせないところでつかまえてくるのが大きなポイントです。そもそもつかまらない動きをすることと、つかまえにくる構造を崩すための仕掛けを入れてプレーを展開していくことを大事にして戦いたいです」



190cmが3人いる大きなラトビアに対し、インサイドでの活躍が期待されるのが渡嘉敷来夢選手(ENEOSサンフラワーズ)です。「これまではアウトサイドプレーヤーが空いていれば、パスをしてしまうときがあります。そのときに、恩塚ヘッドコーチから『今はそのまま攻めて良い』『インサイドでの起点になって欲しい』と言われています。フォーメーションがあるわけではないので、動きの中や相手のディフェンスを見ながら自分たちで動かなければいけないので、タイミングが大事になります」と話し、高さにも対抗することが求められています。それとともに、「一生懸命練習してきた3ポイントシュートも積極的に打っていきたいです」と述べ、中でも外でも活躍が期待されます。



前日練習は地元のミニバスチームを招待し、コートとスタンドと距離は離れていましたが、交流する機会がありました。「コロナ禍になり、子どもたちと接する機会もなくなってしまっていたので、今回このような時間を取れたことが自分にとっても良い気分転換になります。子どもたちが応援したい、日本代表になりたいと少しでも思ってくれたらうれしいです」と渡嘉敷選手も喜んでいます。自主練習の時間になるとマイクを握り、急きょ質問コーナーを開催したのは髙田キャプテンです。積極的に子どもたちもいろんな選手たちに素直な疑問を投げかけ、それに答える機会は良い思い出になったことでしょう。髙田選手が「バスケットに熱い街だと感じました」という仙台でこれから4日間、男女日本代表が熱い戦いを繰り広げます。最後に恩塚ヘッドコーチがファンの皆さんへ向けたメッセージをご紹介します。

「日本のファンの皆様の前で試合ができることは、選手たちも私たちスタッフにとっても大きな喜びです。なかなか観客やテレビで見ていただいてる方には、私たちのそういった思いが伝わりにくいと思いますが、選手たちは皆さんの前で試合できることを本当に楽しみにしています。会場で声をかけてもらえることや応援していることを感じることが大きなエネルギーになります。その思いが私たちに届いていることを知っていただきたいですし、その思いに応えたいという思いで精一杯戦いたいです」