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女子日本代表:三井不動産カップ 2022 (宮城大会)まであと1週間「FIBA女子ワールドカップに向けた大事な強化や表現の機会として最善を尽くしたい」恩塚亨ヘッドコーチ
8月11日(木)・12日(金)にゼビオアリーナ仙台でラトビア代表と対戦する「三井不動産カップ 2022 (宮城大会)へ向け、第4次強化合宿を実施している女子日本代表チーム。恩塚亨ヘッドコーチと髙田真希キャプテンが、現在の状況について語ってくれました。

■恩塚亨ヘッドコーチ

日本でゲームができる今シーズン最後の機会として、私たちが目指すバスケットスタイルや表現する思いを仙台でしっかり発揮できるように今、準備しています。選手選考もありますが、FIBA女子ワールドカップに向けた大事な強化や表現の機会として最善を尽くしたいと思っています。

3ポイントシュートの精度を高めるため、チーム練習の中でも、個別にもゲームにより近い形で打つシューティングや、ハンドリングやフットワークにより負荷のかかるシューティングを取り入れてきました。5月頃は30%前半だった確率が、今は40%を超えており、全体的なシューティングデータも6〜70%を超え、確実にステップアップしています。

前回のトルコ戦までは原則を落とし込み、そこをベースにそれぞれの強みを発揮したり、相手が対応しにくいようなプレーを選択することに注力してきました。次にプレー中の即興力を高め、その場に応じてコーチからの指示でも、選手自身でも判断してアジャストできることを7月の合宿に実施。男子大学生との練習試合でも適応力やアジリティも高まってきていると感じています。今はさらにその上を行き、戦術的にいろんな負荷をかけて、カオスのような状態をあえて起こるようにしています。その中でもチャンスを見つけ、チャンスを作り、チャンスを作り直し、攻防の速さをさらに鍛えています。



■髙田真希選手(デンソー アイリス)

チームの雰囲気も良くなってきており、やるべきことも少しずつ明確になっています。ラトビアと対戦する三井不動産カップは、自分たちがどれだけ良いパフォーマンスを出せるかということが分かる大会になります。勝つことは大前提として、どこまで自分たちの目指すバスケができているかを全力を出すことによって、通用する部分や課題も見つかると思っています。無駄のない良い大会にしたいです。

自分たちの良い部分は継続しつつ、相手がどんなプレーをしてきても対応できるようにバリエーションが豊かになっています。また、今は自分たちの判断もすごく求められています。これまで学んできたことを選手自身がコート内で良い判断できるかどうかがポイントになります。そこを落とし込んでいる段階であり、少しずつできている手応えは感じています。全員が共通理解を持ってプレーする機会が増えていけば、どのチームが相手でも対応できるようになると思っています。

このチームのポイントのひとつが、ディフェンスです。大きな相手に対し、自分たちの足を使ってアグレッシブにプレッシャーをかけ、ミスをさせてスティールをし、速い展開に持ち込んで一番簡単に打てるレイアップシュートを決めることを理想とするバスケットを目指しています。国際大会ではどのチームもそうですが、ラトビアももちろん自分たちよりも大きいのは当然のことです。小さい選手が足を使って大きい選手を守るところをぜひ見て欲しいです。