NEWS

FIBAアジアカップ[ベスト8進出決定戦]日本102-81フィリピン「若い選手たちが相手のフィジカルに嫌がらずに戦っている姿を見ていて誇らしく思いました」渡邊雄太選手
「FIBAアジアカップ2022(以下アジアカップ)」は決勝トーナメントに突入し、ベスト8進出決定戦はこれまで順当にグループ2位チームが勝ち上がっています。グループC 2位の日本は、グループD 3位のフィリピンと対戦。日本も順当に102-81で勝利し、ベスト8進出を決めました。7月21日(木)19:30予定に行われる準々決勝は、前回大会チャンピオンのオーストラリア(グループA 1位)と対戦します。

フィリピンとは2018年にFIBAワールドカップ2019へ向けたアジア予選での2試合と、今大会と同じくインドネシア・ジャカルタで行われたアジア競技大会でも対戦し、いずれも敗れています。最後に勝利したのは、2010年のアジア競技大会まで遡らなければなりません。これまでの対戦経験を踏まえ、渡邊雄太選手は「いつもハードに、フィジカルにプレーしてくる相手であり、そこで負けてきたのも自分たちのひとつの弱みでした。今まではどうしても相手のフィジカルに対して嫌がったり、弱気になってしまって相手のペースでやられてしまうことが多かったです」というのが敗因でした。

なかなかファウルを取ってもらえないタフなゲームの中でも、「相手のインテンシティやフィジカルプレーに対抗でき、このチームがステップアップする試合になりました」とトム・ホーバスヘッドコーチは選手たちを称えます。渡邊選手も「今日は引かずに戦えたことが良かったです。特にこの若い選手たちが相手のフィジカルに嫌がらずに戦っている姿を見ていて誇らしく思いましたし、良い選手がどんどん出てきているなと感じました。良いゲームになりました」と頼もしい仲間たちとともに勝利を喜びました。



後半開始3分、ゴールにアタックした渡邊選手が相手と交錯し、そのまま負傷退場するアクシデントに見舞われます。その後、ベンチには戻ってきましたが、次の試合に出場できるかどうかはまだ分かりません。後半のほとんどの時間を渡邊選手不在で戦わなければならなかった状況でも、「しっかり残った選手が役割を果たし、それぞれが仕事をしてくれました。次のオーストラリア戦に進めたことが大きかったです」という富樫勇輝選手(千葉ジェッツ)は18点を挙げ、勝利に貢献しました。



アジア枠として、Bリーグでも活躍するキーファー・ラベナ選手、サーディ・ラベナ選手、レイ・パークスジュニア選手。普段からマッチアップする機会も多い西田優大選手(シーホース三河)は「逆にやりやすかったです」とアジア枠のメリットを挙げ、いつも通りのプレーで激しい戦いを制しました。

男子日本代表の目標は優勝であり、チームが上向いているからこそ多くの試合を求めています。オーストラリアに勝てば、さらに2試合を戦うことができますが、負ければその場で終わってしまう大一番。7月1日、FIBAワールドカップ アジア予選 Window3でオーストラリアに52-98の大差で敗れています。その場にいた選手たちはあの悔しさを忘れておらず、「オーストラリアはスイッチングディフェンスを多用してくると思うので、今度こそ自分たちがアジャストをして、そこでうまく攻められるようにしていきたいです」と西田選手は力を込め、リベンジを目指します。