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FIBAアジアカップ[予選ラウンド第2戦]日本117-56シリア「ひとつのプレーに対して全員で盛り上がることができるのは本当に良いチームの証拠」須田侑太郎選手
「FIBAアジアカップ2022(以下アジアカップ)」第2戦はシリアと対戦。須田侑太郎選手(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)が9本の3ポイントシュートを決め、33点を挙げて勝利へ導き、日本は117-56で快勝しました。次戦は7月17日(日)19:30より、グループCで2連勝同士のイランと予選ラウンド最終戦を戦います。勝った方が首位通過し、そのまま準々決勝進出決定。敗れた場合はベスト8決定戦へまわります。

今大会最長身となる220cmのビッグマンを擁するシリアを相手に、ジャンプボールに勝ったエヴァンス ルーク選手(ファイティングイーグルス名古屋)の得点で先制します。トム・ホーバスヘッドコーチは、「シリアはトライアングルツーやボックスワンなどのゾーンディフェンスをしてくるので、今日はマークが空いていたら打って良い」と指示を出します。その結果、第1クォーターから3ポイントシュートを16本放ち、しっかりと7本を決めて29-9と日本ペースで試合が進みます。



「合宿がはじまったときからしっかりと自信を持って、良いタッチでシュートは打てていました」という須田選手は、第2クォーター途中から登場。たった6分24秒の間に7本の3ポイントシュートを成功させ、24点を記録。この活躍にベンチが盛り上がるとともに、コートに立つ選手たちはさらに積極的にゴールを狙っていきます。

なかなか確率が上がらなかった3ポイントシュートは22/40本で55%成功。フリースローは16本全て決め、96-42でシリアに勝利しました。ワンサイドゲームになれば、集中力を欠いてしまうことがあります。しかし、「ベンチプレーヤーは出場時間が大事なので、無駄にすることなく最後まで戦ってくれました」とホーバスヘッドコーチが言うように、それぞれが役割に徹し、チーム一丸となって戦っています。キャプテンの富樫勇輝選手(千葉ジェッツ)も「40分間集中力を切らさずに、全員でプレーし続けられたのは良かったです。シューター陣が当たったことで、これから良い方向に向かうと思います」と手応えを感じる試合となりました。

練習から自信を持って3ポイントシュートを決めていた須田選手でしたが、試合ではまだ満足のいく結果を残せていなかったため、「何かきっかけがひとつ欲しかったです」この試合で33点を挙げ、ようやく本領発揮です。富永啓生選手(ネブラスカ大学)も7/11本(63.64%)で23点と活躍し、先発の西田優大選手(シーホース三河)は100%(2/2本)成功させており、シューター陣が当たりはじめています。

今日のヒーローとなった須田選手は、チームの雰囲気をさらに良くしてくれました。
「目指すバスケットを体現できたことが大きな収穫でした。限られた時間の中で作ってきたチームであり、1秒も無駄にできない中で、誰が出てもチームとしてやるべきことを遂行できたことがすごく良かったです。ひとつのプレーに対して全員で盛り上がることができるのは、本当に良いチームの証拠です」



次戦の相手であるイランは、「このグループの中で一番強い」とホーバスヘッドコーチは言い、カザフスタンに96-60で勝利し、日本と同じく2連勝を挙げました。218cmのハダディ選手やカゼミ選手らベテランを中心に、高さも経験もあるチームです。「1位通過できるかどうかで今後がかなり変わって来るので、チームとして最大の準備をして臨みたいです」という富樫選手。それ以上に、「ハダディ選手など主力メンバーがしっかりといるイランと対戦できるのがすごく楽しみですし、勝ちたいです」と続け、現在地を知る戦いとなります。

今大会の模様はCSフジテレビNEXT / ONE、 DAZNにて生中継されます(BSフジにて録画放送)。