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女子U17日本代表:FIBA U17女子ワールドカップ明日開幕「自分のできることに挑戦して、新たな収穫ができるようにしたい」下田美希選手
「FIBA U17女子ワールドカップ」はいよいよ明日7月9日(土)より、ハンガリーにて開幕。深夜2:30よりメキシコとの初戦に臨み、その後は地元ハンガリー(7月10日)、ベルギー(7月12日)と予選ラウンドを戦い、1位通過が最初の目標となります。

藪内夏美ヘッドコーチは、「どのチームと対戦しても身長とパワーが日本にとってはアドバンテージになります。常にディフェンスでは前からプレッシャーをかけて、エネルギッシュに展開していくのが日本のバスケスタイルです。それを前提としつつ、オフェンスではスクリーンプレーやドライブからのキックアウトパスを出すことができれば、予選はしっかりと戦えるのではないかと思っています」と手応えを感じています。

FIBA U16アジア選手権では、オーストラリアの高さに怯み、自分たちを見失うときがありました。「1試合1試合思いっきりチャレンジをして、思いっきり困って、思いっきり混乱して、それも含めて選手たちの経験にしてもらいたいです」と藪内ヘッドコーチは期待し、選手たちの自主性に任せています。実際、その戦いを経験したメンバーは顔つきが変わり、頼もしくなってチームを引っ張っています。

FIBA U16選手権では「どのポジションでも体格が違う中、ディフェンスでも自分の中で守れているときもありましたが、それ以上に押し込まれてしまう場面もありました」と言うのは、159cmとチームで一番小さな東 紅花選手(福岡大学附属若葉高校2年)です。オフェンスでは、思いきりの良い3ポイントシュートで勝利を呼び込む活躍を見せてくれました。



しかし、東選手自身はそのオフェンスでの反省点を挙げ、「ドライブに行ったときにタフショットになってしまって落としてしまうことがありました。相手は大きいので工夫しなければいけないですが、そこでもいつものシュートを打てるようにタフショットを少なくしたいです」と課題の克服に取り組んでいます。逆にディフェンスでは、「前から当たって、相手のミスを誘うプレーはできたと思います」と話すとおり、身長差を凌駕する活躍でした。

175cmと身長あるポイントガードとして、新たに加わったのは下田美希選手(埼玉栄高校2年)です。これまでの合宿では「まだまだできないことが多く、ディフェンスのプレッシャーが強くなったときに、すぐに次の判断をすることができませんでした」と課題を挙げます。しかし、練習を積み重ねてきたことで着実に自信を持ってプレーできるようになっています。持ち味であるドライブを武器に、「体格差の違いやプレッシャーなどに負けず、自分のできることに挑戦して、新たな収穫ができるようにしたいです」と前向きに取り組んでいます。



藪内ヘッドコーチの脇を固めるアシスタントコーチの筑波大コーチと小畑亜章子コーチをはじめ、スタッフ陣も総出で経験やアイディアを惜しみなく還元して大会を迎える女子U17日本代表。「積極的に意見を出し合って、何か新しいものを創り上げていきたいです」と藪内ヘッドコーチも楽しみにしており、チーム一丸となって世界一を目指します。