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FIBA U17ワールドカップ[予選ラウンド 第2戦]日本60-109スペイン:世界トップチームに完敗も、試合中に見られたポジティブな変化
「FIBA U17ワールドカップ」は予選ラウンド第2戦、地元スペインと対戦。平均身長2mの大きなスペインは身体能力だけではなく、チームワークもディフェンス力でも上回られ、60-109で完敗。次戦は1日休んで7月5日(火)深夜1時半より、現在2連勝中のリトアニアと予選ラウンド最後の戦いに臨みます。

ジャンプボールに勝った川島 悠翔選手(福岡大学附属大濠高等学校2年)が先制し、ゲームはスタート。しかし、スペインのチームワーク良いオフェンスで失点が続きます。また、オフェンスを成功させた後、前からプレッシャーをかけてくるディフェンスに押され、日本のゴールが遠のきます。川島選手や渡辺 伶音選手(福岡大学附属大濠高等学校1年)が対抗する場面も見られましたが、いずれも個人で打開したに過ぎず、逆に14アシストのチーム力でスペインに上回れ、29-53で前半を終えました。



後半も勢いが止まらないスペインが次々と得点を重ねて行く一方、日本はなかなかボールをつなぐことができません。51本のリバウンドを獲られ、セカンドチャンスから33失点。日本は21本のターンオーバーをおかし、そこからの失点も31点を決められ、56.6%と高いシュート成功率で109点を奪われて完敗。世界トップチームの壁は高く、現状では通用しなかったことの方が多かったですが、最後まであきらめることなく果敢に挑み、持てる力を発揮しました。



試合中はコーチ陣の指示やアドバイスを受け、選手自身が肌で感じたことを少しずつ修正しながら時間とともに選手たちも世界レベルに順応しはじめています。第3クォーターまで8本しか決められなかったアシストが、最終クォーターだけで7本を上乗せし、20点を挙げました。ディフェンスでは、大きな相手に対してしっかりと手を広げて対応しようと試みており、時間とともに選手たちのポジティブな変化が見られているのが収穫です。

明日は休息日であり、これまでの2戦をもう一度振り返り、予選ラウンド最終戦でのアウトプットに期待しています。リトアニアはスペインに勝利し、本日行われたドミニカ共和国にも108-60で圧倒した強敵です。昨年のFIBA U19ワールドカップでもリトアニアと対戦しており、結果は63-95。「まだ自分の技術も未熟でしたし、相手が年上だったことでうまくいかなかったです」と振り返る川島選手。スペイン戦も16点を挙げてチームトップの活躍でしたが、今大会はまだまだ本領を発揮できていません。世界を相手には1人で打開することは難しく、チームメイトの協力が必要です。選手たちが本来のプレーを発揮するためにももう一度コミュニケーションを取り合い、自信を持ってリトアニア戦を迎えられるように準備するだけです。