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FIBAワールドカップ2023 アジア地区 1次予選(Window3)[第1戦]日本52-98オーストラリア:東京五輪銅メダリストに完敗も、富永啓生選手はシューターとして頭角を現す
「FIBAバスケットボールワールドカップ2023 アジア地区予選」Window3がオーストラリア・メルボルンで開幕。本日7月1日はオーストラリアと対戦し、52-98で敗れました。1次ラウンド / グループBの日本は通算1勝4敗で4チーム中現在3位。次戦は7月3日(日)15時10分より、1次ラウンド最終戦となるチャイニーズ・タイペイと対戦します。



オーストラリアはマシュー・デラベドバ選手とソーン・メーカー選手のNBA経験ある実力者を擁し、Window2よりもパワーアップしてホームゲームを迎えます。FIBA公式戦にはじめてロスター入りしたテーブス海選手(滋賀レイクスターズ)と吉井裕鷹選手(アルバルク東京)を先発で起用。立ち上がりからメーカー選手に2本のブロックショットを決められると5連続失点を許し、10点差をつけられます。第2クォーターに入ると日本のオフェンスは単発な3ポイントシュートが増え、またミスも重なり、10分間で4点しか挙げられず、17-47と30点差を追いかけて後半へ。

第3クォーターもなかなかシュートが決まらず、フリースローももらえず、10点しか上乗せできずに27-68とさらにリードを広げられます。点差が開いた第4クォーター、「アグレッシブにディフェンスをしてターンオーバーを誘っていこう。最後までやるしかない」とトム・ホーバスヘッドコーチは発破をかけます。最後の10分間だけで25点を挙げ、そのうち8点がフリースローであり、ゴールへアタックしたことで得点が伸びました。しかし相手に30点を許し、東京2020オリンピックで銅メダルを獲得したときと同じくブライアン・ゴージャンヘッドコーチ率いるオーストラリアに52-98で完敗しました。



Window3へ向け、「本当に良い練習はできていましたが、試合はよくできなかったのが不思議です」と話すホーバスヘッドコーチ。試合後のロッカールームでは「全員がもっとレベルアップしなければならないですし、自信を持たなければならない」と選手たちに伝え、練習してきたことを次のチャイニーズ・タイペイ戦で発揮することが求められます。

ホーバスヘッドコーチはシューターを探していましたが、初選出された富永啓生選手(ネブラスカ大学)が5本の3ポイントシュートを決め、18点と活躍。「最初は決めたい気持ちが強すぎて、いつもとは違うプレーでタフショットになってしまいました。コーチ陣からいつも通りのプレーをすれば良いと言われ、そこから良くなっていきました。厳しいゲームでしたが、良い経験になりました。この結果を受け止めて、もっと練習しなければいけないですし、良い収穫ができました」とはじめての代表戦を前向きに捉え、次戦に気持ちを切り替えています。少しずつパズルのピースを埋めながら、チーム力を高めていきます。