NEWS

FIBA U16女子アジア選手権[決勝]日本58-59オーストラリア:接戦もあと一歩及ばず準優勝。この借りを返すFIBA U17女子ワールドカップは7月9日開幕
「FIBA U16女子アジア選手権」最終日。決勝は前回同様に、日本vsオーストラリアが対戦。予選ラウンドで敗れた反省点を生かし、立ち上がりから離されることなく接戦となりましたが58-59であと一歩及ばず、前回大会と同じく準優勝に終わりました。女子U16日本代表は一度帰国して調整した後、7月9日(土)よりハンガリーにて開幕する「FIBA U17女子ワールドカップ」へ向かいます。

予選ラウンドはオーストラリアを相手に、立ち上がりから点差を開かれましたが、高さに対する抵抗力がついた日本は互角の戦いを見せ、前半を26-29と3点を追いかけて折り返します。前半のリバウンド数は21-28と遜色なく、シュート試投数は41本とオーストラリアよりも12本も多くチャンスを作ります。しかし、24.4%とその精度を欠いたことでビハインドを背負っていました。



後半早々、立て続けにファウルをもらってフリースローを決め、30-29と逆転します。拮抗した展開が続く中、44-42と2点リードして最終クォーターを迎えます。復帰した福王伶奈選手(桜花学園高校2年)がインサイドで気を吐き、リードをキープ。しかし、オーストラリアは3ポイントシュートやインサイドでの高さで上回り、52-57と逆転されます。残り2分、田中こころ選手(桜花学園高校2年)の2連続3ポイントシュートで58-57とし、ふたたび日本がリードします。ディフェンスでボールを奪い、再三チャンスを作った日本でしたが、その後は得点が続きません。残り13秒、オーストラリアにファウルを与え、フリースローを決められ、58-59と1点を追いかける展開。タイムアウト後、ラストプレーに懸けた日本でしたが田中選手、リバウンドを獲った福王選手のシュートはいずれも外れて追いつけないまま、58-59で敗れました。

 直前に堀内桜花選手(京都精華学園高校 2年)がコンディション不良のために参加できず、11人でヨルダンに向かいましたが、常に11番のユニフォームをベンチに掲げ、気持ちは12人で戦い抜きました。すぐさまはじまるFIBA U17女子ワールドカップでは12人全員で向かい、この借りを返す戦いに挑みます。


★ 「FIBA U16女子アジア選手権」準決勝はニュージーランドと対戦。激しいディフェンスから速攻で得点を重ねていった日本が87-58で勝利し、決勝進出を決めました。先に行われた試合でオーストラリアが98-81で韓国を下し、明日30日(木)の決勝は17:15より日本vsオーストラリアに決定。予選ラウンドで敗れたリベンジ、そして目標とするアジアチャンピオンを目指します。

ニュージーランドにインサイドを押し込まれて失点する場面もありましたが、それ以上にゴールまで運ばせない激しいディフェンスでチャンスを作り、日本が先行して試合は展開していきます。前半は9本放った3ポイントシュートが2本しか決まらず、46-33と思いのほか点差が離せません。第3クォーターは相手を10点に抑え、70-43と突き放します。最終クォーターには東 紅花選手(福岡大学附属若葉高校2年)、上野心音選手(聖和学園高校3年)、榎本麻那選手(岐阜女子高校2年)が3ポイントシュートを決め、87-58と29点差をつけて快勝しました。



二桁得点は5人を数え、シックスマンの上野選手は本日も14点で好調をキープ。福王伶奈選手(桜花学園高校2年)も復帰し、素晴らしいステップから得点を挙げ、明日のオーストラリア戦での活躍に期待です。



平均身長で10cm高いオーストラリアと対戦した予選ラウンドでは、「やっぱり思った以上に相手は大きかったですし、力も強くて、そこに対してビックリして自分の思うようなプレーができませんでした」と深津唯生選手(桜花学園高校1年)は振り返ります。その試合の第1クォーターは、9-24と大きく差を広げられました。しかし、ディフェンスとリバウンドを徹底していくと、「少しずつ自分のプレーを取り戻すことができました」という深津選手は、13点 / 9リバウンドで活躍。特にリバウンドを獲れたことで自信を得ており、「自分が獲れなくても、相手に獲らせないようにボックスアウトを徹底することが重要です。パワーでは勝てないので、スピードなどで上回っていきたいです」と抱負を述べ、最終戦を笑顔で終われるように高さに臆することなく思いっきりプレーするだけです。