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三井不動産カップ2022 第2戦:日本83-57トルコ「今まで強化してきたディフェンスは自信になりました」髙田真希選手
昨日の第1戦は、女子日本代表単独開催で過去最多となる4,418人を集客し、77-49でトルコに快勝。本日行われた「三井不動産カップ2022(千葉大会) バスケットボール女子日本代表国際強化試合」第2戦も多くのファンに背中を押していただき、83-57で快勝し、日本は2連勝を挙げました。

キャプテンの髙田真希選手が勝利の三井不動産カップを掲げ、MVPにはオコエ桃仁花選手(富士通レッドウェーブ)が受賞し、千葉大会は閉幕。次戦は8月11日(木)・12日(金)、ゼビオアリーナ仙台にて宮城大会が行われます(チケット情報・対戦相手は調整中)。引き続き、9月22日より開幕する「FIBA 女子ワールドカップ 2022」(オーストラリア・シドニー)で金メダルを目標に掲げる女子日本代表へのご声援をよろしくお願い致します。



昨年の東京2020オリンピック決勝、日本の素早い攻撃に対し、次々とマークマンを変えるスイッチングディフェンスで対応してきたアメリカの前に、攻め手を失いました。世界一を目指すためにも、その課題をクリアすることを大きなテーマとし、女子日本代表は強化しています。

第2戦でのトルコはスイッチングディフェンスを仕掛け、プレッシャーを強めてきました。日本は強化してきたカウンターバスケットでの対策を、実戦を通じて試す機会となります。しかし、「昨日の試合からアジャストされた部分もあり、なかなか自分たちのリズムでオフェンスができない時間帯もありました」と髙田真希選手(デンソー アイリス)は述べ、課題が残りました。

赤穂ひまわり選手(デンソー アイリス)はトルコのディフェンスに対し、「最初は受けに回ってしまったのが良くなかったです。相手がプレッシャーをかけてきても、それに向かっていくくらい強い気持ちで、速い攻めを意識してどんどん中に入って行ったことで良くなりました。FIBA 女子ワールドカップでも、プレッシャーをかけてくるチームは多いと思いますし、それに向けた良い練習になった試合でした」と話し、学びを得る機会となりました。

試合後、恩塚亨ヘッドコーチは、「今日は先手を取れるときと取れないときがあり、ゲームの中で素早く表現できなかったです。練習してきたことがなぜ発揮できなかったのかをこれから分析し、練習したことをしっかりと表現できるように今後も強化を進めていきたいです」と話し、この課題を克服することが世界一になるためにも重要なポイントとなります。



スイッチングディフェンスを打破できず、40%以上の成功率を求める3ポイントシュートも今日は23.5%と精度を欠きました。それでも26点差をつけて快勝できた要因はディフェンスです。赤穂選手は、「日本の激しいディフェンスができたことで、そこから速いオフェンスにつなげられたのは良かったなと思います」と話し、トルコを57点に抑えました。「オフェンスは最後までうまく流れを作れなかったですが、苦しい時間帯にディフェンスで我慢しながら粘り強く戦ったことで、相手にも思うようなバスケをさせませんでした。今まで強化してきたディフェンスは自信になりました」と髙田選手は言い、世界と戦うための基礎はできつつあります。

恩塚ヘッドコーチはアグレッシブなディフェンスを目指しており、どんどん選手を交代しながら短い時間でも100%のエネルギーで守ることを求めています。タイムシェアしながら、「アグレッシブにプレーすることで相手のミスを誘い、体力を削っていくスタイルです」と髙田選手は言い、この2試合は手応えを感じています。今日のように、オフェンスがうまくいかないときこそ、「ディフェンスで相手の体力を削っていくことで、後半に自分たちのバスケを出す展開ができ、そのためにも全員でタイムシェアして戦うことがベストだと思っています」と自信を持って取り組んでいます。

FIBA 女子ワールドカップまですでに100日を切っており、あと94日です。「短いプレータイムでも100%のパフォーマンスを発揮するためにもみんなのプレーを理解し、誰が出ても同じペースでバスケができなければなりません。もっとコミュニケーションを取りながら、理解力が求められます」と髙田選手は続けます。FIBA 女子ワールドカップの予選ラウンドは、6日間で5試合を戦う連戦。最後の3連戦はカナダ、フランス、オーストラリアと強豪が続きます。武器となるアジリティーを発揮するためにもタイムシェアし、100%エネルギーを出して戦う必要があります。

今大会は15人を登録し、全員が出場機会を得て、成長することができました。束の間のオフが与えられた後、これまで参加していなかったベテラン選手が、コンディションを上げて合流してくることでしょう。最終メンバー選考へ向け、世界一を目指す日本のスタイルを確立するための強化が続きます。