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女子日本代表:三井不動産カップ直前合宿実施中「身体の強さや最後まで手を伸ばしてリバウンドを獲ってくる部分での違いを感じました」平下愛佳選手
6月18日 (土)~19日 (日) に強豪トルコ代表を迎えて開催される 「三井不動産カップ2022 (千葉大会) バスケットボール女子日本代表国際強化試合」 へ向けたエントリーメンバー15名が発表され、合宿を重ねている女子日本代表チーム。パリ2024オリンピックでの金メダル獲得を目指し、逆算しながら強化戦略を図っています。その通過点となるのが、今年9月にシドニー(オーストラリア)で開催される「「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2022」であり、ここでも世界一を目標に掲げるとともに、最速でのオリンピック出場権獲得を狙います。

2勝1敗で終えたオーストラリア戦では、先発で起用された20歳の平下愛佳選手(トヨタ自動車 アンテロープス)をはじめ、新戦力の活躍が目立ちました。恩塚亨ヘッドコーチは、「エネルギーがあってとても良かったです。自分の強みを理解しつつ、チームの成果に貢献したいという熱い気持ちがチームに活力を与えてくれました」と高く評価しています。

女子日本代表としてはじめての試合に臨む前、平下選手はすごく緊張していたそうです。先輩たちが声をかけ、その緊張を解きほぐしてくれたことで「得意な3ポイントシュートと、スピードあるランプレーやドリブルでプッシュしてディフェンスを引きつけてパスすることができました」と持ち味を発揮します。世界を相手にも通用した手応えとともに、自信を得る機会となりました。



トヨタ自動車に入団してからの2シーズンは、いずれも優勝チームの一員となった平下選手。昨年のFIBA 女子U19ワールドカップにも出場し、着実に経験値を積み重ねています。女子日本代表での国際試合を経て、「身体の強さや最後まで手を伸ばしてリバウンドを獲ってくる部分での違いを感じました。この中でも戦っていけるようにならなければいけないですし、最後のフィニッシュのところでブロックされたり、得点を獲れないこともあったので、そこを意識して練習していきたいです」と課題が見つかり、それを克服するための努力を続けています。三井不動産カップでは、さらに進化した姿を見せてくれることでしょう。

オーストラリア代表との初戦で27点を挙げた東藤なな子選手(トヨタ紡織サンシャインラビッツ)。赤穂ひまわり選手(デンソー アイリス)がファウルトラブルとなり、退場した試合でした。「ひまわりさんと交代して試合に出ますが、昨年のオリンピックでもFIBA 女子アジアカップでもあまり助けられていませんでした。今回こそ、ひまわりさんを助けたいという気持ちが強かったですし、ファウルトラブルになったことで『そのときが来た』と思いました」と言うとおり、仲間のためにプレーする気持ちが素晴らしいパフォーマンスにつながります。



恩塚ヘッドコーチは赤穂選手とオコエ桃仁花選手(富士通レッドウェーブ)、そして東藤選手の3人の名を挙げ、「高い能力を持っていますし、志もある選手たちです。これまでは自分を差し引いてしまっていた部分がありました。でも今は、自分の思いを膨らませるようになってきているので、そこが開花したときにどんな選手になるのかが楽しみです」と期待を寄せます。

東京2020オリンピックではディフェンスとドライブの役割を与えられ、特にディフェンスで貢献した東藤選手。しかし、恩塚ヘッドコーチに代わった今は、「自分の判断とチームの共通理解で動くので、本当に頭を使います。正しい状況判断とチームの原則を理解してプレーするのはとても難しいですが、それがフィットしたときの楽しさをすごく感じます」と話しており、チームとして連動するスムーズな動きが見られはじめています。

三井不動産カップのチケットは好評発売中です。 すでに完売席種も増えてきており、特に男子U22日本代表 vs 日本学生選抜戦のエキシビションゲームが13時より行われる6月18日(土)は、残りが少なくっていますので、お買い求めはお早めに!